100506 社会科指導法A
<何のための社会科、つまらない原因、どうするか?>補論
1.「役に立つ」とは?
(1) 個人にとっての実用性・有用性
→ 独習の方が効果的
(2)「社会」にとっての有用性:
* 文化、社会システムの再生産
・ 既にある文化や制度の伝承、継承
・ 新しい(社会)状況・環境への対応
→ 討論など集団的活動が不可欠:学校・学級こそ効果的にできる可能性をもっている!
2. 自らが考えるとは?
(1) 論理的な思考過程とは?
根拠(情報の正確度など)と論理的推論
・ 発見の過程:法則、公式の応用など <応用的問題解決>
・ 正当化の過程:答えに至る思考過程の相互交流 <討論を通しての問題解決>
多面的考察、異論との対質、
(2) 考える動機・きっかけ
「分からない」の自覚、「知りたい」という内発的意欲 ⇒ これをどう喚起するかは、第3ステージ:導入部分の授業作りで挑戦しよう
既知のもの(現在の自分との繋がり:実感、先入観や偏見の世界)と、未知のものとの接点 ⇒ 第2ステージ:小単元構成で挑戦しよう
* 社会的人格の一定の成熟を前提にする
(3) 暗記:短期的な実用性
「より基本的なものを暗記し、それを応用する」
<現行学習指導要領の問題性 その1>
イ)アレもコレも:盛り沢山、広すぎる学習対象?
社会の構造的把握よりも、個別断片化された情報
ロ)分野構成の不適切性
子どもたちの社会的発達過程との関係
ハ)同心円的社会把握を前提
現代社会論の貧困
これに代わる現代社会把握の要点は、第1ステージを通してコメントする:
① ゴミ問題:自然と人間社会との物質代謝過程(5月6日)
② スーパー:社会の物質的相互関係の構造;グローバル化と産業構造の転換
③ マスコミ:社会意識の再生産構造
④ 異文化理解:社会構造の違いを把握する上での要点
二)教師の裁量権限の狭さ
指示と選択・裁量 → 拘束力
授業時間数の制約、総合的学習の困難
* そもそも必要なのか? 必要だとしても誰が作るべきか?
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