2010年5月12日水曜日

家政7班からの批評

<三畳>


T2ファージ班に対する批評


全体的に内容が薄かったのでもっと詳しく調べ時間を有効に活用したほうが良いのではないか。問題と解決策が一致していなかったのが気になった。“決められた回収日を守らない”という問題の解決策が“ごみの分別”“買い物袋の持参”等につながらないと思う。問題点が2つしかあげられていなかったが、私たちの生活に身近なゴミの問題はもっとあるのではないか。問題も、その解決策ももう少し掘り下げて考えられるとよかったのではないか。そして自分たちの発表に利用したグラフはしっかり読みこみ理解しておいた方が良いと思う。


説明の際、生徒たちにより身近にグラフの数値を伝えるために、“東京ドーム○個分、お風呂○杯分”という例えを利用する、という点は子どもたちも値を想像しやすいし、伝える側の教師の立場にとっても参考になったと思う。だが、それをレジュメに載せるとさらによかったと思う。


ペクチン班に対する批評


全体的には、しっかり全体像をつかめていて、さらにそれに対応する子供たちへのかかわりを授業にどのように組み込んでいくかを考えていてまとまりがあった。おおまかに3つの問題をあげ、それに対する解決策を法律や市町村等さまざまな方向から考えている。ペクチン班のような、しっかりした柱があり、そこから枝分かれしていくような形態は非常に理解しやすかった。


また、“今より前ではなく今より後のことを想像する方が興味関心が高い”という考えに私たちも同感した。さらにゴミの処遇を“自分自身に置き換えて考える”という、生徒を主体としている授業展開は子どもたちが高い興味関心を得るために良い方法だと思った。プラスαとしては、リサイクルをしても完全には解消しないゴミをどうすればよいのか、またそのようなゴミにはどのようなものがあるのか、という点を取り入れたりするのもいいと思った。


全体を通して問題点からの対策、とくに子供たちとのかかわりの部分においては班でしっかりと考えられていてとても掘り下げられた内容だったと思った。

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<3LDK>

 

ペクチン班について


全体的な発表としてはまとまりがあってよかったと思います。しかし、発表しているときのことと関しては、一人の人しか喋っていないことに違和感を感じました。せっかくのグループ発表であるので、一人一人の役割を設け、分担して発表するのがよいのではないかと思います。問題の②である大量の一般、産業廃棄物ゆえにくる、処分、処理費の増加について、間接的に税金で賄われている部分があるが、直接的にわたしたちの生活において実感がわきづらいです。それゆえ、問題に対する対策をとろうという意識が低くなってしまうので、意識が高いのであれば法律が存在している時点で解決しているのではないのでしょうか。問題が漠然しすぎており、もっと身近に感じる問題等を提示してほしかったと思います。②子どもたちとの関わりで『「今より前」のことを振り返って考えるよりも、「今より後」のことを想像するほうが興味、関心が高いのではないかと考える』と書かれているが、今より前を振り返って考えることは現在につながり、そして今より後の問題につながると思うし、土台になると考えるので、今より前のことを考えることは必要な過程ではないかと思います。


T2ファージ班について


一人一人が分担して発表する形式はよかったが、全体的な発表の仕方としては声の大きさがやや小さかったと感じます。発表時間もペクチン班と比べて短かったため、内容もペクチン班より薄く感じました。発表の中で具体的な数字を挙げていて、現実的に感じることができ資料等有効に使えていたと思います。日本は他国と比べて面積や人口が少ないにもかかわらず、このような結果となっているのは私たち自身にも自覚を持たざるを得なくなっているのではないかと考えます。T2ファージ班は「わたしたちの生活とゴミ問題との関連」のところで具体的な解決策も示しており、自分たちにできることがどのようなことであるのかが明確にわかってよかったと思います。

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<しゃもじ>


ペクチン


・子どもたちとの関わりⅣにおいて、「リサイクルだとゴミが出ない」とあるが、リサイクルだと全くゴミが出ないとは限らない。例えば廃プラなどは、材料の リサイクルを行うためには必ず洗浄が必要となり、そしてその前後に徹底的な選別作業が必要となってくる。これらのことに多くのエネルギーを使うにもかかわらず、実際問題として約半分は廃棄物となっているとまで言われている。子どもたちが誤解することのないよう、正しく伝えることを心がけなければならない。


・内容がよく調べられていたし、自分たちなりの子どもの視点というものを考えていてよかったと思う。ただ、せっかくよい内容なのに、みんなに伝えるという点では、うまく伝えきれていなかったような気がする。調べるだけでなく、それを報告するまでが求められているのであり、もう少し工夫が必要である。


・「川流しの処遇―川の下の人が迷惑」と記載されているが、確かにそれもありうると考えられるけれども、まず想像つくのは水質汚染ではないだろうか。


・発表の方法がグループ内の一人がプリントの内容を報告している形だったけれども、この報告をするまでに個々人がそれぞれ役割分担をし、問題や解決策を調べてきたのならば、個人が責任を持って発表を行うべきではなかっただろうか。そのようにした方が内容もそれぞれ自分たちの考えを複数の意見によって豊かに私たちに伝えることができたのではないだろうか。


T2ファージ班


・ 内容は簡潔でわかりやすかった。

・ もう少し例を出して討論の仕方などをもっと詳しく説明した方がいいと思う。

・ 報告時間が20~25分も与えられていたのだから、もう少し内容を濃く調べられたら、皆の理解も深められたと思う。

・ 先生にいくつか質問された際に、答えられなかった点について、調べたものをただ写して報告しただけで、内容を捉えきれていないのではないかという印象を持ってしまった。内容に対してさらに疑問をもって取り組めるとよい報告ができるのではないかと思う。

・プリントを見ると問題を簡潔に述べている点は、わかりやすい。けれどもその問題や解決方法によって私たちにどのような影響や効果を与え、与えられるのかという内容をもっと記載してほしかった。その訳は、これから次の班が単元作りをする際には、まずこのプリントを参考にすることによって単元が浮かび上がってくる訳であり、資料としては若干情報数が少ないと感じた。また、報告の振り返りを行うには少々厳しい面があると思ってしまった。

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<地産地消>


・T2ファージ班の発表では全員が発表に参加していてよかった。またわたしたちの生活とゴミ問題との関連の部分では解決策が身近なところから考えられており、わかりやすい内容になっているとおもった。全体的に内容が簡潔にまとまっていてよいと思った。


しかし、配布されたプリントに図や表が少なかったため理解するのが難しかった箇所があった。また例えばリサイクル量を数だけでしめすのではなく具体的なものに例えてわかりやすく表現したほうがよいと思った。また発表の際に最後の二人が言っていた事はプリントに記載されていなかったため少しわかりにくかった。質問に対する答えを間違えているところがあったのでじっくり考えて答えるべきであるとおもった。リサイクルにおける3Rは、英語の単語だけではなく、日本語の意味、そして具体的にどのようにすれば3Rになるのかを説明して欲しかった。また図や表があるだけではなく、それに対して気付いたことなど、図の横に箇条書きなどで書いてあると理解しやすいと思った。


ペクチン班


・①の③において、ゴミ処理場のキャパシティー越え・新たな処理場の確保の難化とあるが、ゴミは増え続けるため用地の現状問題についての対策も取り上げた方が良いのではないだろうか。


・なぜゴミになったのか(ゴミになる前の過程)よりも、このゴミがどうなるか(ゴミになった後の処遇)の方が良いという理由がしっかりとしていたため納得できた。


・②のⅣでは、リサイクルの長所しか書かれていないが、リサイクルをするにあたりお金がかかるなどの短所を含めるべきだと思う。


・Ⅴで身の回りでリサイクルしていないかどうかとあり、分別回収・3R・エコバックなどと書かれているが、身近な取り組みとして、給食の残飯・教室で出たゴミなどの回収法・行方・処理法について取り上げる。加えて、学校でのゴミの処理法の変化(例:学校に設置されていた焼却炉を使わなくなった。)などについて触れることによって、私たち自身がその学校の仕組みを理解し指導に役立てることができると思う。

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<ビタミンA>


<T2ファージ>


 まず、何の説明もなく「ゴミ」と言っているが、これでは何を指してゴミと言っているのか分からない。先生の、産廃を含めているのかという問いに対して答えに詰まっていたが、ゴミ問題を語る上で、ゴミの内訳を説明し、また、推移を見ていくのなら何のゴミが増えて何のゴミが減っているかを知らせる必要があるのではないか。


 また、グラフを取り入れる際に、その情報源の信頼度を考慮することに加え、そのグラフの数字が示すものを熟慮する必要がある。グラフの数字自体は正確なものであっても、そこに何が含まれているのかを正しく把握していないことには意味がない。


 わたしたちの生活と関連のあるゴミ問題は、決められた回収日を守らない、ダイオキシンの発生、だけではないことは容易に想像がつくと思うのだが、なぜこの2点しかとりあげていないのか、説明をしてほしい。


 「2010年度のリサイクル量」と書いてあるが、2010年度は始まったばかりなので2009年度の誤りと思う。リサイクルするとどう変わるのか、リサイクル後の製品についても触れるべきである。


良かった点は、学習指導要領でどう扱われているのか触れたことである。そこで「廃棄物の処理については…」とあるので、廃棄物と関連付けした方がより授業に近づけたのではないかと思う。


 もう少し班員自身がこの問題に興味関心をもてると、より内容の濃い発表ができるのではないか。


<ペクチン>


「問題の対策」の部分で、市町村による分別収集の実施状況(回収率や量)を示す具体例やグラフ・表が加わるとさらに理解しやすくなるのではないか。同様に、各種リサイクル法や循環型社会形成推進基本法が制定されたことによって、それ以前とどのような変化が見られているのかを表している例や数値を示すことにより、それらの法律がどのように役立っているかを知ることができると思う。


 全体的に、問題点からそれに対する市町村の取り組みや市民の取り組み、法律まで調べたのは説得力があった。


 子どもたちの発達段階をとらえて「想像力」という観点を持ち出していて私たちにはそれこそ「頭になかった」「想像に至らなかった」視点だと思った。せっかく図を出しているので図を使って説明しても良かったのではないかと思う。しかし、子どもたちの想像力から出発し、さらに授業構成まで考えた筋の通った一貫した展開に私たち自身も学ばされた。

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<フライパン>


T2ファージの報告に対して


1)取上げる対象の全体像

現状に対しての内容が日本全体のごみ排出量と世界順位とごみ総排出量の推移の3点のみである。どれも確かに必須事項であることに違いないが現状把握のポイントとしてはあまりにも少なくそれぞれが何を伝えたいのかに関して明確性に欠ける。口頭でコメントを挟んでいたがプリントにする限りさらなる内容の充実が求められる。また各種表を記載することにより現状把握を深める材料を並べているが、このことからどこをポイントに理解しておく必要があると考えるのかを明確にできるとより内容が理解されやすいものとなったのではないかと考える。


2)何が問題になっているか

  〈私たちの生活とごみ問題との関連〉がこのポイントに対する項目であると考える。報告では問題として「決められた回収日を守らない」「ダイオキシンの発生」を挙げている。いずれもやはり必要なポイントであるかもしれないがあまりにも少ない。ごみ問題を教員側が理解するためにこの2点だけを抑えているわけにはいかない。また「決められた回収日を守らない」ではなく「ごみ回収に関する問題」ではないだろうか。解決策も取り上げた問題とあまり対応していない。


3)子どもたちの生活経験との関わり

 〈リサイクル〉の項目がこのポイントに対する項目であると考える。1)にも入るかもしれないがだとしたらもっと教員向けの詳しい資料を並べたうえで指導のポイントとして取り上げるべきであると考える。またリサイクル方法は地域差がかなり大きいものであるためまずは子供たちの住んでいる地域の取り組みから入るほうが自然なように思われる。


ペクチンの報告に関して


1)全体像に関しての情報が少ない。日本のゴミに関する現状データがもっとほしい。数字や推移を知ることはある程度常識として理解しておくべき点が多々ある。

2)問題提起・解決策は対応がみられ、内容も濃い。ポイントにしているためわかりやすく把握しやすい。また必須事項だけをコンパクトにまとめているので報告としてはよくできていると考える

3)子供たちとのかかわりに関しては前提としての意見が述べられており、読む側も意見をもった指導をする必要性を感じさせる。展開に関してもよく練られている。

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<ペクチン>


まず率直に感じたことは、授業を行うためのデータやキーワードなどのピックアップしている数が全体的に少ないのではないかということである。


今回のプリントや報告で上がった項目の数だけでは、ゴミ問題の概要・全体像を理解することは少し難しいのではないかと感じた。指導要領においては、ゴミ処理・リサイクルについてやるという様な指示があるだけだが、そのことを学ぶ前に、そこに至るプロセス、そうしなくてはならなくなってしまった背景や要因についても知識として知っておく必要があると思う。


特に気になる点としては、ゴミ問題の背景や要因についての資料がほとんどみられないということだ。ゴミ総排出量のグラフと一緒に、その処理にかかる金額のデータや、最終処分場の残余についてのデータなどをまとめておくと一連のつながりがあるものとなってよりよくなったのではないかと感じた。また、不法投棄に関する問題や環境破壊といった問題がゴミ問題どういう風に関係しているのかを知識として知っておく必要があると思う。


問題点として取り上げられていたダイオキシンの発生について、ダイオキシンの発生要因やその問題に対する取り組みやその結果などについての資料・情報がなかったので取り上げた方が良いと思った。


また、リサイクル=環境に良いということを示すだけでなく、リサイクルに関する法律関連、リサイクルにかかるエネルギー量(工場で使われるエネルギー量、輸送にかかるエネルギー量)などのデータも必要になってくるのではないかと感じた。リサイクル量の総排出量に占める割合について、具体的にどのような種のゴミがどれぐらいリサイクルされているのか、ゴミの種別ごとでリサイクル率に差が生じている原因についての情報もあった方がいいと感じた。


社会問題を取り上げていく上で、政府や地方自治体の取り組みなどについての知識を持っておくことはとても重要なことだと思う。リサイクルやゴミ処理に関する法律や条例などを具体的に取り上げておく必要があるのではないかと感じた。


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