2010年6月30日水曜日

授業案「マスコミ」批評


1.現行『指導要領』における位置づけの問題性

1)

産業活動の一部として扱われている。
しかし、他の産業活動が多かれ少なかれ物質的生産(そして流通、分配)と消費に関わるものであるのに対して、マスコミは物質の生産・消費ではなく人々の意識に関わるという固有の特徴をもつ。

(2)<社会意識の再生産システム>の一部
イ)人々の社会意識は、その人のおかれた社会関係の中で作られる。
直接の人間関係(ex. 友人の噂話、親の仕付け)
ロ)社会意識を作り変えることを目的とした人為的な制度が存在してきた
ex. 通過儀礼、宗教組織、学校制度;出版、広告;芸能

ハ)情報メディア(=マスコミ)は、現代社会では最も重要な役割を果たしている<社会意識の再生産システム>:「第4の権力」

2.情報メディア/マスコミの特徴や、それが抱えている問題

イ)技術的側面:印刷からラジオ、インターネットへ
・ 膨大性:大量の情報伝達。過剰
・ 迅速性:
* 印象づけの諸技術の発達:文字より図絵、映像、動画;音声

ロ)現代生活における不可欠性の増大 → 公共性問題

ハ)商業性

ニ)情報操作の可能性

a. 誰が情報を得る/作るのか?
b. 取材者を制約している条件:取材者の視点、利益、目的など
c. 編集者
d. 商品としての情報の販売

 
3.メディア・リテラシー media literacy 問題

情報メディアを主体的に使いこなす能力:
必要な情報の選択、検索
真偽の評価・識別
情報の発信

情報リテラシー information literacy:情報を使いこなす活用能力

4.評価・選択の基準問題

何をもって「正しい」、「正確」、「役に立つ」、「より良い」と判断するか?
その判断基準そのものの検討が不可欠

information & intelligence

授業案「ゴミ問題」改訂版*ミジンコ班



第2ステージ ≪ゴミ問題≫改訂版

発表: ミジンコ班

1.単元についての考察

・テーマ:ゴミ問題と環境破壊

・単元の最終目標:身近なゴミと環境破壊についての関連を学び、自分に出来ることは何かを考えて行動できるようになる。

・目標の達成のために(構想・計画・授業方針)

 ゴミの種類の認識→ゴミの出し方→自治体のゴミへの対応→ゴミの処理→ゴミの行方→ゴミ処理における問題点(埋立地問題、地球温暖化など)→どうしたら良いか→アイディアの共有

2.授業案

(1)小単元のねらい

子ども達一人ひとりにおいて、ごみ処理が自分たちの生活環境の維持と向上に役立っていること、これらの対策や事業が計画的・協力的に行われていることを具体的に調べ、そこに従事する人々がごみの処理だけでなく環境保全のためにも努力や工夫をしていることを考えることができる。

(2)小単元でとりあげる教材と子ども達との関係

*子ども達のおかれている状況とゴミ問題の関係

ゴミ問題に焦点を当て、日々生活しているであろう子どもは少なく、日常のなかでつい素通りしてしまい,自分の生活をじっくりふり返ることもあまりない現状。

*子ども達がすでに知っているか経験していることの限界と発展可能性

知っているか経験しているだろうこと

 ・燃やすゴミと燃やせないゴミ

 ・リサイクルという言葉

 ・ごみを出す日、場所が決まっている

 ・ごみはきれいなものではないということ

 

発展の可能性

 ・牛乳パックで出来る簡単な紙すき

 ・生ごみを肥料として活用する

 ・ノートが再生紙でできていることを知る

 ・プルタブを集めることで車いすを寄贈できることを知る

(3)授業案の設計


3.授業案について

単元設定の理由

身近なゴミと環境破壊について学び、自分に出来ることは何かを考えて行動できるようにするため。

苦心した点

・子ども達に身近な話題を取り上げることによって自分達により関係の深い問題であることを認識してもらえるような導入を使った

・体験学習や調べ学習を多く入れることによって興味関心を抱けるようにした

・チャレンジ25等、リアルタイムの話題を授業に取り入れた

(4)参考文献

・小学校学習指導要領解説 社会科

・新しい社会 4上(東京書籍)

(5)評価を受けての改善点

・3Rで十分であり5Rも教えなくてよいのでは。

 →5Rでなく3Rにした。まとめから展開部分に移し、軽く触れる程     度とした。

・物知りになることが重要ではない。

 →埋立地の部分をリサイクル体験にし、より体験活動に重点を置いた。埋立地については、ごみ問題のまとめの際に教員が「こういう問題もあるのだよ。」述べる。

・まとめの時間が少ないのでは。

 →ごみ問題のまとめを展開からまとめの部分に移し、時間を取れるようにした。

・5Rがあいまい

 →授業案では3Rまでとしたが、具体的にはReduce,Reuse,Recycle, Reasonable management (適正処分),Reconvert to energy(熱回収)である。

・展開が盛りだくさん過ぎる

 →環境のことを考える分野でもあるし、子どもたちがいっぱいいっぱいにならないくらい余裕を持って時間数を設定したらよいのではないか。

・知っているか経験しているだろうことの内容が薄い

 →リサイクルに関して3つも述べていたので、内2つの内容を変えた。


授業案「マスコミ」批評*美術


<ダリ>班

地産地消班

良い点
・社会科見学を取り入れたり、新聞を作ったりと実践的な活動が多く、実体験として学習することが出来る。
・子ども達の普段の生活の様子を考慮している単元作りであると思う。

指摘・改善点
・新聞社に行く前の事前学習がないので、目的やねらいが子ども達に備わらないままになってしまい、折角の貴重な機会を有効に活用できないと思う。
・授業案の設計について内容を盛り込み過ぎている。授業案で言うと、7時限目でまとめてインターネットの部分は切り離すべきだと思う。
・インターネットで調べる行程で、新聞が基礎になっているが、インターネットのサイトに掲載されるニュースの情報源は新聞であることが多い。そこに気付かせる訳でないのだったらその作業は適切であるかわからない。インターネットの方が詳しい情報が多いという前提にに大きな疑問を抱いた。
・メリットデメリットを知る、とあるにもかかわらず理解する機会が設けられていない(例:インターネットを扱う際のモラルは知っているものと前提とする等)
・インターネットの信憑性や安全・マナーを狙いとして取り上げるのは社会科ではふさわしくないと考える。
・授業案の学習内容がどれも1時間で構成されており、時間が足りないと思う。

ムンク班

良い点
・自分たち(教師)が問題視しているマスコミの問題を子ども達と共に考えられるような、共感性の高い狙いを持っている。

指摘・改善点
・情報の量だけでなく、質にも注目すべきである。
・インターネットを使う上で、情報を鵜呑みにしてかもしれない、と問題点を挙げているにも関わらずそれに対して授業の中で触れていない。
・授業案の中でのまとめにおける作業のねらいと、教員の留意点が対応していない。
・導入が効果的でないと思う。講義で話す内容は、教科書的になってしまう可能性が高い。それならば情報に振り回されることの危険性を挙げているので、子ども達に同一テーマの対極にあるような情報を与えて、実際に情報に振り回される体験をしてもらうなどしてもらう方が実感できて問題を重要視できると思う。
・最近あった大きなニュースを子どもたちに選ばせるよりも、例えば「このニュースとこのニュースは同じ事件を報道しているのだけど」というように制限した上で、子ども達に考えさせる方が、判りやすいと思う。又、これに限らず、表現が抽象的な部分が多く見られる。

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横尾班

ムンク班
・各マスコミの報道の違いについて研究するという発想はおもしろい。あと、何をやりたいのかがはっきりしていてよい。
・しかし、子どもにとっては「マスコミとは何か、日本における現代のマスコミの現状を知ってもらう」だけで精一杯だと思う。小学生高学年対象の授業かと思われるが、その年代ではテレビ欄や4コマ漫画しか興味がないであろう。記事を読むことすら難しいと思う。
・単元の目標では「子ども達がマスコミとどれほど深く関わって生活しているか、自覚してもらい、」とあるが、授業案の中ではそのことについて触れていない。
・この授業案の中には「インターネットが信憑性が低いことを生徒に教える」ということが入っていなく、生徒はそのまま知らないでいてしまう。そうすると、(2)小単元でとりあげる教材と子どもたちとの関係の内容に合わないと思う。


地産地消班
・授業案に訂正が多いのが少し気になったが全体的に良くできている授業案だと思った。
・目標に「プライバシーの保護などのモラルやマナーを身につける」と示しているが、授業内ではあまり触れていない。
・個人的な思想の違いだと思うが、新聞で得られなかった情報が、果たしてインターネットで得られるのかという疑問がある。特に、モラル、マナーという点では、インターネット内にある情報より、新聞の方がしっかりしているのではないだろうか。
・発展で示している「情報の選択」が、指導案に組み込まれていない。特に、新聞社に行くだけでは「情報の選択」というものは、児童たちが聞きたいと思わないと出てこないのではないだろうか。
・インタビュー内容については、事前に予想される児童たちの発言を書き込んでおくと、なお分かりやすかったと思う。そして、児童たちがすべてのインタビュー内容を考えるのか、教師たちが既にいくつかの質問を考えておき、児童から、その内容をうまく引き出させたり、教師が提示するのかが、明記されていない。

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吉岡班

<地産地消班>

●単元目標が適切。

 プライバシーの保護やモラルやマナー、普段子ども達が疎遠になっているであろう新聞を取り上げるなど、子ども達の状況をよく考えた単元目標となっている。

●しかし、授業で活かされていない。

 授業の全体の流れとして、新聞の作り方や、情報の調べ方の授業のように思える。単元目標で取り上げられている肝心のプライバシーの保護やモラル、マナーはどこでどのように学ぶのだろうか。単元と授業案にズレが生じているように感じた。

 また、授業のはじめに情報に対するメリット、デメリットを考えるとあるが、座学形式にしてどのようにして教えるのか、答えを引き出して行くのか、教師の留意点、評価等に対してあまりにも大雑把であり、イメージがわかない。そもそも、児童を取り巻く情報とは一体何なのか、どういったものなのかを整理するだけでもある程度のマスコミに関する理解に繋がるのではないだろうか。単元の最初は、情報の発信源からではなく、児童を取り巻く情報からのマスメディアというような取り扱いの仕方が良いのではないかと考える。


<ムンク班>

●単元においての社会事象の問題の要点、単元のねらい、構成や計画が適切。

 まず子ども達にインターネット上の情報が本当に正確なものなのか、そこに気付かせ、正しいマスコミとの関わり方についてしっかりとした授業案が考察されており、非常に素晴らしと感じた。ただ後でも述べるが、視点がインターネットから新聞だけに移行してしまったことが残念であるが、その授業の構成の、1つのニュースに対して、複数のマスコミから情報を集めるというのは、情報の真偽を問う掴みとして大変興味深いと感じた。

●しかし、単元と小単元と授業案、それぞれにつながりが足りず、活かされていない。

 単元でインターネットや報道の信憑性を取り上げているにも関わらず、授業では新聞社(マスコミ)が情報を飛躍して発信しているということのみに重点をおいているように思えた。信憑性を学ぶのであれば、情報が無責任に飛躍しやすいインターネットと公共の情報である新聞の比較も必要に思う。その上で新聞社の中にも、商業的理由から情報を歪めてしまっているといった知識も教えるべきと思う。


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<ロラン>班

地産地消班に対する批評

積極的に評価できる点

全体的に見て、新聞社の見学、インターネットの活用体験など、知識を与えるというよりは、経験を積ませる形での授業となっており、子供に問題との関わり、興味を持ってもらうために有効な形になっていると感じた。また、意見を話す姿勢と合わせて聞く姿勢も評価の基準に取り入れられており、これから子供たちが意見を交換しながら自分の考えを深めてゆくことのできる学習をするための基礎づくりが意識されていると感じた。また、インターネットの体験学習に関して、子供が適切なサイトを利用しているかを確認しているが、「インターネットを知る」という目的としては、(適切とされるサイトが必ず使えるものとは限らないが)子供に活用のきっかけを与え、子供から社会問題にアプローチする強力なアイテムとなると感じた。

消極的な評価の点(疑問に感じた点など)

この授業案では、新聞社への見学が比較的最初の方に入っており、子供たちの印象として、新聞社を、信用しきった方向からしかみることが出来なくなってしまう可能性があると感じた、もちろん授業後半にあるインターネットを利用した体験学習があるが、新聞社社員が新聞の良い面しか伝えようとしないであろうことを考えると、むしろインターネットで新聞について調べたり、ムンク班のように、各社の新聞での報じられ方が大きく違っているようなことを体験してもらい、程よい不信感を持ってもらってから新聞社見学を行った方が、新聞を上手く利用できるような信用不信用のバランスをとることができるではないか、と考えた。

ムンク班に対する批評

積極的に評価できる点

授業の展開の方法が、あるニュース一つを、いくつかの会社の新聞を利用して調べるという仕方になっており、現実として存在するブラックな問題(新聞会社によって報道のされ方、印象が大きく違う事など)を、調べ学習を通して子供に直接突きつけることの出来る形になっていて、巧みな展開の調べ学習だと感じた。また、調べ学習の前にマスコミに関する予備知識を与えているので、調べ学習のスムーズな展開につながると感じた。

消極的な評価の点(疑問に感じた点)

主な目的がマスコミの情報に振り回されすぎる事の危険性を伝える授業となっており、その目標は達成されているように感じられたが、この授業の後、極端にマスコミに対する不信感を抱いたり、新聞を読まないと言い張る子供が出てきてしまうのではないか、と考えた。基本的な展開の仕方は巧みで良いものと感じるので、教師によるマスコミに対するフォローも交えながら、上手くマスメディアを利用出来るような考えを育てられたらよいと考える。

授業案「中国について知ろう」*ボルボックス


社会科指導法A  第2ステージ発表         ボルボックス班

1.単元についての考察

(1) 単元で取り上げられている社会事象をめぐる問題

●テーマ:日中関係

●単元の目標:日中関係について経済面、政治面、文化面から調べ、クラス全体でその情報を共有し合うことによって、日中関係について自分の意見を持ち発表することができるようになる。

●単元について考えうる構成や計画:

1次(1時間)

2次(4時間)

3次(2時間)

○身近にある中国について考えよう

・自分たちの生活の中にある中国製品や中国の文化について話し合い、発表させる。

○中国について調べよう

・調べる内容を中国と日本の経済・政治・文化の関わりに焦点をあて、班ごとに調べる。

・選択した内容について調べる。

・調べた内容を模造紙にまとめる。

○調べたことを発表しよう

・調べた内容を班ごとに発表する。

・ほかの班の発表を聴き、気づいたり、感じたりしたことを発表し、意見を交換し合う。

 

2.授業案

(1)小単元のねらい(目標)

 日本と中国の関係について調べることを通して中国について親しみを感じるとともに、日本と中国がどのように交流しているのか、また、日中間で生じている問題について認識し自分の考えを持つことができる。

(2)小単元でとりあげる教材と子供たちの関係

 中国は日本と密接な関係がある国の一つである。なので、児童たちは中国について知っている知識は持っている。だが、それは表面的なもので、日本と中国がどのように関わっているかは理解していない。また、メディア等の影響により誤った認識をしている可能性がある。

(3)授業案の設計

学習内容

学習活動

教師の活動及び留意点

導入

1時間

中国について知ろう

自分たちの生活の中にある中国製品や中国の文化について話し合い、発表させる。

意見が出ない時、簡単な質問をして、発言を促す。

展開

4時間

日本と中国の関係について調べよう。

日中間の経済・政治・文化的関わりについて調べる斑を分ける。

インターネット、新聞、図書館資料を活用して、調べ、模造紙にまとめる。

本人達の希望をとって斑を分けるのが本来ならば望ましいが、その場合偏るおそれがあるので、こちらで斑分けを行う。

経済等調べにくい内容については、教師が適切な助言する。

インターネットの利用については、適切なサイトを利用しているか確認する。

模造紙を用意する。

まとめ

2時間

調べた事を発表しよう。

模造紙にまとめた内容を班ごとに発表する

発表を聞いて意見を交換しあう。

意見を交換しあうために、発表を聞く際は知らなかったこと・気づいたことを中心にメモをとるよう児童に指導する。

3.自分たちの授業案について

 今の世界情勢を考える上で中国は外すことができない存在である。そこでその中国と日本の関係について調べ、自分の意見をもつことで、国際人としての自覚の基礎を築く。そのような理念をもとに、我々はこの授業案を作成した。

 国際交流という範囲の広い単元の中から、どのようなポイントにしぼって授業案を作成するのに苦心した。

 他国について自分で調べることで理解を深め、また、調べたことを発表することで、自分の意見だけでなく他の人の意見を踏まえて考えさせるような授業構成にした。

 3.自分たちの授業案について(10%)
        単元設定の理由(自分たちの社会科観、子ども観とかかわらせて述べる)
        苦心した点、良いと思う点など自分たちの授業案のアピール
        友人の評価
   

4.参考文献

 小学校学習指導要領解説社会編 東洋館出版社 2008.8.31

 財務省貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/time_latest.htm

授業案「マスコミ」批評*家政


[3LDK]

<地産地消班>

発表の仕方として、ゆっくりとした口調で聞きやすかった。

資料をそのまま読んでいる印象が感じられたので、もう少し具体例を挙げてみるなどの工夫があったらもっと良かった。

授業案のなかで評価など、具体的に述べられていてよかった。

宿題として感想などを書かせることにより、その日のうちにふり返ることができて理解が深まることができると思い、授業案として工夫されているなと感じた。

訂正点が多く少しわかりにくい箇所があったので、事前によく確認したほうがよいと思う。PCルームの使用についても、児童はすでにPCルームを使用済み(経験済み)といった設定まで考慮していて細かい部分まで考えており良いなと思った。

マスコミ、マスメディアという大きな分野の中で、社会科見学として新聞社を選んだ理由をもっと述べた方がいいと感じた。

授業案において最初の方は新聞中心であったが、最後のまとめ部分においてインターネットが登場してきたので、統一感が少し感じづらい。

社会科見学を行く際において安全管理だけでなく、マナー・エチケットについても考慮したほうがよいと思った。

参考文献を資料に取り上げられてなかったので、明記すべきだと思った。

<ムンク班>

全体的に資料が文章化されてしまっているので、もっと簡潔に資料をまとめた方がわかりやすいのではないかと思った。

(2)の小単元でとりあげる教材と子どもたちとの関係についても、子どもが知っている・経験しているだろうということ、これから発展できるであろうと考えられることなど、わけて明記した方がわかりやすいと感じる。

実際の授業として、何時間の構成であるのか等細かい部分も資料に明記してほしかった。

全体的に発表時間が早かった。

もう少しゆっくりとした口調でしゃべった方が聞き手にとってわかりやすいと思った。

授業案において発表の場面はあるが、講義形式等、児童にとって受け身的な授業であるのではないかと感じた。

一番最後のまとめについて、最後が「違いをまとめて発表する」とあるが、発表してまとめるだけでなく、その後、より深めたりそこから発展するなど、もっとまとめとしての授業の時間をとるべきだと感じた。

全体の流れとしてはまとまりがあり、統一感もあってよかった。

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三畳班

地産地消班

レジュメは箇条書きにしたり、ポイントのみを記載し、口頭で説明をするとさらに良くなると思う。子どもたちの経験をあげ、それから発展へとつなげていく流れは、子どもたちの関心や理解度の向上につながって良いと思った。新聞社へ行くことは、子どもたちにとっては非常に貴重な体験になる。さらに日ごろあまり関わることのない新聞に触れることでマスメディアへ興味関心を持つきっかけになるので良いと思った。子どもたちが自ら考え、調べ、現場を実際に見学し、利用するという流れが生徒主体の授業になり良かった。だが、見学に行くのは新聞社であるのに最後に利用するマスメディアがインターネットであるのは、やや関連や目的が薄くなってしまうのではないか。マスメディアの分野の中の“新聞”を選択しているのならば、“インターネット”にはいかずに、“新聞”に絞るとより子どもたちが授業の目的が分かると思うので良いと思う。もし、ねらいに述べてある“インターネットの信憑性”を授業に盛り込みたいならば、新聞についての授業を少しカットして、インターネットについてもう少し詳しく授業を行った方が良いのではないかと考えた。

ムンク班

内容的には小学生にはやや難しい内容であったが、しっかり考え工夫されていた。ただ調べるのではなく比較する、という点は理解が深まるので良いと思った。授業案において、授業時間をどう配分するか等詳しく記載されていなく、発表を聞いただけでは理解できない部分があった。小学生に“マスコミとは何か?”と質問をして、それに相応する答えが出てくるのか疑問に思った。ニュースを1つ取り上げ、その記事を様々な新聞社の報道方法の違いを比較するだけでは情報に振り回されることがどれほど危険か、というのは小学生には伝わらないのではないか。もし伝えたいならば、教師がもっと具体的なサポートをする必要があると思う。さらにまとめで報道方法の違いをまとめるのに、留意点では“情報の取捨選択の必要性を指導する”となっていて、授業の目的が薄れてしまっていた。

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<しゃもじ>班

地産地消班
・マスコミの問題点や単元の目標に、インターネットの信憑性を考えたり、情報の取捨選択を身につけることが大切であると書いているのに、実際の授業案ではほとんど取り上げられていなかった。授業案を見ると内容が新聞に偏っているので、子どもたちに身近なテレビや信憑性が問題となっているインターネットを取り上げるなどして、内容に幅を持たせても良いのではないかと思った。子どもたちが疎遠になっている新聞に対して興味・関心を抱かせるように工夫したのは良かったと思う。
・「それぞれの情報源について知ろう」ではテレビ・インターネット等の班に分かれて話し合うとあるが、自分たちの話し合ったマスコミ以外の知識を共有できる場があれば、知識や理解、興味が深まるのではないかと思う。
・「社会科見学に行こう」では新聞社へ見学に行くとのことだったが、見学へ行く前に新聞や新聞社についての学習を済ませ、質問事項等を考えておくべきである。そうしないと見学の目的が不明確で、何のために新聞社まで行って学習するのかが分からず、子どもたちの知識の定着が薄く、ただ「楽しかった」で終わってしまう可能性がある。

ムンク班
・授業案の流れが無理のない自然な感じで良かった。
・単元の狙いに「正しいマスコミとの関わり方を考えてもらう」とあるのに、授業案で取り扱っている内容が、新聞だけなのはどうかと思う。マスコミとの関わり方ではテレビや新聞、インターネットで共通する部分もあるが、異なる部分もあると思うので、新聞以外のマスコミも取り上げてみたら良いのではないかと思う。また、単元についての考察や子どもたちとの関係のところで、インターネットの情報の信憑性について取り上げているが、それについては授業案で全くふれられていないのが疑問である。社会で問題となっていたり、子どもたちと関わりがあるなら、積極的に取り扱っても良いと思う。
・授業案の発展の部分で「実際に最近あったニュースを取り上げよう」「各新聞社によってどのくらい報道が違ってくるのだろう」とあるが、子どもたちに自由に選ばせると、その新聞にしか載っていない記事だったり、報道の差が出にくい記事だったりするため、教員側があらかじめある程度ジャンルを絞ってから子どもたちに選ばせたほうが良いと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

???

<地産地消班>

発表の仕方として、ゆっくりとした口調で聞きやすかった。

資料をそのまま読んでいる印象が感じられたので、もう少し具体例を挙げてみるなどの工夫があったらもっと良かった。

授業案のなかで評価など、具体的に述べられていてよかった。

宿題として感想などを書かせることにより、その日のうちにふり返ることができて理解が深まることができると思い、授業案として工夫されているなと感じた。

訂正点が多く少しわかりにくい箇所があったので、事前によく確認したほうがよいと思う。PCルームの使用についても、児童はすでにPCルームを使用済み(経験済み)といった設定まで考慮していて細かい部分まで考えており良いなと思った。

マスコミ、マスメディアという大きな分野の中で、社会科見学として新聞社を選んだ理由をもっと述べた方がいいと感じた。

授業案において最初の方は新聞中心であったが、最後のまとめ部分においてインターネットが登場してきたので、統一感が少し感じづらい。

社会科見学を行く際において安全管理だけでなく、マナー・エチケットについても考慮したほうがよいと思った。

参考文献を資料に取り上げられてなかったので、明記すべきだと思った。

<ムンク班>

全体的に資料が文章化されてしまっているので、もっと簡潔に資料をまとめた方がわかりやすいのではないかと思った。

(2)の小単元でとりあげる教材と子どもたちとの関係についても、子どもが知っている・経験しているだろうということ、これから発展できるであろうと考えられることなど、わけて明記した方がわかりやすいと感じる。

実際の授業として、何時間の構成であるのか等細かい部分も資料に明記してほしかった。

全体的に発表時間が早かった。

もう少しゆっくりとした口調でしゃべった方が聞き手にとってわかりやすいと思った。

授業案において発表の場面はあるが、講義形式等、児童にとって受け身的な授業であるのではないかと感じた。

一番最後のまとめについて、最後が「違いをまとめて発表する」とあるが、発表してまとめるだけでなく、その後、より深めたりそこから発展するなど、もっとまとめとしての授業の時間をとるべきだと感じた。

全体の流れとしてはまとまりがあり、統一感もあってよかった。

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<地産地消>班

ムンク班

 新聞について同じニュースで様々な記事の書き方や取り上げ方を比較するのは面白いと思った。また子供たちが知っている大きなニュースを取り上げることによって子どもたちの興味・関心を引きつけることができるため良いと思った。

 情報を取捨選択する能力を身につけさせることが狙いとして定められていたが実際の授業案を見るとそれらの狙いとは少し異なった授業になっているのではないかとおもった。導入部分で「日本における新聞社等はどのくらいあるのだろうか」と書いてあったがこの発問は内容に結びついているのかどうか疑問に思った。また講義形式では生徒が主体的に行う事ができないため他の方法(グループワークなど)を考えたらよいと思った。小単元で取り上げる教材と子供たちとの関係部分でインターネットについて触れていたが授業内でインターネットに触れていないため触れた方が良いと思った。

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「フライパン」班

地産池消班

授業案の設計において、各時間の学習内容・留意点・教師の内容が詳しく書かれている点は良かった。しかし、導入から展開へ入る際の繋がりが全く見えなく、社会科見学に行く意味すら分からない。社会科見学に行く前には事前学習や見学の際に最低限必要な知識など、時間を設けるべきである。宿題で質問を考えるだけでは生徒のためにならない。
<積極的に評価すべき点>
・子どもたちの目線にたって、経験・発展内容を考えている。
・授業案に、社会科見学・新聞制作活動が盛り込まれていて、生徒が体験的に楽しめる内容である。
・インターネットの活用に関しても、子どもに対する配慮がしっかりとできている内容である。
・情報源がたくさんあることは日常的に感じることができ、そのメリットデメリットを考えることは生徒にも理解しやすい導入の仕方だと思った。

<改善すべき点>
・たくさんのメディアを学ぶのは良いが、そこから新聞社へ見学へ行くことになったつながりがほしい。

・新聞社に行ってどのような事を生徒に学んでほしいのかが明確ではない。よって、新聞社に行く目的をはっきりもたせることが必要と考える。


ムンク班

マスコミの報道の信憑性を学習題材として取り上げるのはよいが、小学生には難しい内容だと考える。そのため、この班の授業案は中学生用の授業案に見えた。しかしこの授業案がそのまま中学校で使えるわけではなく、授業案の設計の導入・展開があまりにも大雑把すぎて繋がりが見えない。
<積極的に評価すべき点>
・単元を理解する上で、構成と計画が順序よく書かれていて流れがよくわかる。
・前提としての、『小単元でとりあげる教材と子供達との関係』はもっともだと感じた。特にマスコミをとりあげるときはこの問題は欠かせないと思うからだ。

<改善すべき点>
・単元についての問題の要点で、インターネットのことを取り上げているにもかかわらず、
単元について考える構成や計画には組み込まれていない。
・講義形式が多いようなので体験学習等を取り入れると興味深い内容になると思う。
・講義形式が多いが、生徒らの意見交換や発問をもっと大切にするべきであると考える。例えば導入の部分で、マスコミとはなにかをまず生徒達の中で考えてもらうなどするとよいのではないか。

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<ペクチン班>


・地産地消班
  ・単元の問題点や小単元の狙いなどは子どもの現状を踏まえ、良く練られていたのでは
ないかと思う。子どもたちの興味・関心が引き出されるように、見学やパソコンの授業などを取り入れていくのは良いと思う。しかし、インターネットを用いた授業で情報の信憑性についての項目を調べ学習の前か後ろに組み込んだ方が良いのではないかと思う。また、単元の最後のまとめについてというのはマスコミのどういった点に重きをおいてまとめとするのか。もし、インターネットには信憑性がないものが多く含まれているという現状だけを伝えてしまっては子どもたちの今後の調べ活動にも影響を及ぼしかねない。各メディアのメリットやデメリットというのは人により感じ方が違うものであり、その中でうまく少数意見を取り上げ、内容を深めていく工夫が教師には求められていくと思う。このような点についての考察があ
ればより良かったのではないかと思う。また、メディアの種類を新聞からインターネットへと視点を移していくのは良いと思うが、小単元の狙いとしてインターネットについての理解であるのであれば、全体時間を12時間とするなどして、もう少しインターネットの内容に時間を割いても良かったのではないかと思う。
・ムンク班
 ・単元の子どもたちとの関係性などの項目については、良く考察されていたと思う。
 ・この単元を取り上げるにあたっての問題点と、小単元のねらいとして取り上げられて
いるインターネットなどの項目が授業案に反映されていないのではないか。単元にお
ける問題点やねらいというのは、その授業を行うにあたって中心となるものであると
思う。また、授業の導入についてマスコミとは何かを講義で説明するのではなく、身近な出来事(何か子どもたちが共通して知っている項目)についてみんなで伝えよう、などという活動から入り、発表を行って、ひとそれぞれの意見の違いなどから実際のメディアごとの報道内容の差異などに繋げていく方が、子どもたちにとって取り組みやすい構成となって良いのではないのかと思う。
また、数社分の記事を読み比較するというのは子どもたちにとっては少しきついのではないか。もし比較を行うのであれば、課題とするのではなく、授業内で教師いろいろな小学生新聞などを用意してみるなど、工夫をした授業が必要になってくるのではないかと思う。

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<ビタミンA>班

地産地消班の批評

問題のところで、「適切かつ安全な情報を選択するすべを身につけきれてはいない」とある。
にもかかわらず、調べ学習ではインターネットに限定している。
情報を選択するのであれば、教師側がどこでどのようなことを調べることができるかを児童に教えることが必要である。
そこから児童が主体的に、どこで情報を集めるのかを、選択するのがよいと思う。
メリットとデメリットの両方を教えることは良いと思う。
小学生にとって、情報源としてはテレビも身近で、信憑性が問われるものもあると思う。それについても教える時間が必要かもしれない。発展可能性に、自ら情報を発信することができるという内容が含まれていて良かった。
展開の9.の留意点の「どれくらい調べられたか評価する」ついて、「どれくらい」ということは評価は調べた「量」で判断するのか。インターネットで調べる場合、莫大な量の情報があふれている。小単元のねらいである「インターネットの信憑性やマナーについて理解できるようになること。」と矛盾しているように感じる。


ムンクの批評

小単元のねらいで、「情報へのアプローチの仕方を考えてもらう」とある。少々抽象的である。
私たちが情報に対してどのような視点を持つのか、情報とどう付き合うか、
あるいは情報に対していかなる知識を持つべきなのかなど、もう一歩踏み込むとよいのではないかと思う。
「自主的に情報の正確さを考える力を養う」とあるように、子供たちの自主性を伸ばす点は良いと思う。
授業案の展開について、インターネットとその他の方法で、同じ題材を調査し比較しなければ、情報源としての差異が見えてこないと思う。
「きちんと・よく」という表現により具体性が削がれている。
導入の「マスコミとは何か?」について、講義式でマスコミの定義、現状を説明する、とあるが、児童が「考える」という作業も入れて、そのあとに定義や説明をしたほうが自分の考えを見直すことができる機会となりよいのでは、と思った。

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