2008年4月29日火曜日

4月24日 メモ


080424

【問1 社会科が嫌い、つまらない小学生が少なくないのはなぜだろう】

1.<つまらない>とは?
 なぜ、暗記がつまらないか。

認識が行動・態度決定に繋がる:

2.<認識と実践の一体性>

一体性の根源:「社会」の中に我々は生きている
(対象と主体の不可分一体性)
⇒ このことにともなうやっかいさ
「そう言うあんたはどうなんだい?」

3.認識は立場によって左右される
 <意識の存在被規定性>

限られた経験/立場 → 全体の仕組み・構造は分かりにくい

そうした限界の中で自分の位置を把握し、行動する

⇒ 他者との出会い、交流が決定的に重要

4.実感から思考へ、思考から言葉による相互伝達へ

イ)経験した知識:生身の人間の実感(自分の感覚、喜怒哀楽)
ロ)経験していない知識、実感でない知識(他者)
ハ)イ)はロ)と出会い・結びつく、相互伝達されることによって、
 イ)とは異なるロ)を知りより広い知識(ハ)をもち、
 イ)はハ)の中での知識になる

5.科学と批判

a)ハ)の総体が常識:五感を越えた<言葉による>マトメ、概括、抽象化
b)一人歩きする常識:共通の知識・共有された知識、真理として承認された知識
c)b)は絶えずイ)によって覆される

⇒ 経験生活から出発する
⇒ 「なぜだろう」「本当だろうか」

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【2007年度社会科講座1年生調査】

<嫌いな理由>

A) 暗記が苦手、つまらない。暗記ばかりでつまらない。
・覚えることがほかの科目より多すぎて覚えられない。
・年代や人物名を覚えるのがいや・難しい。

B)漠然としすぎている、掴みどころがない
・興味がない 
・体験してないことを想像だけで知ったつもりになるのがいや
*ややこしい、難しい科目だから。

C)社会科をやる意味が分からない
・実際歴史は社会へ出て必要が無かった。
・役に立っている実感は無い。数国は使うが社会科は特に使わないから。
・社会科を知っていても生きていけるが、世の中が変わっている

D)「歴史が好きではなかった」など、教科の内容が好きではない
・歴史が嫌い、地理が嫌い;できない

E)担当の先生が好きではなかった・先生が嫌いだから
・ 先生の言っていることが分からない。

【好きな理由】

A)暗記することが好きであり、覚えればテストで良い点が取れる科目だから;「覚えるだけでいいので楽だった」、努力が結果に出やすい。
暗記方法が楽しい;歴史や地理を覚えるのが楽しい
B)役に立つから
・ 世の中の仕組み、社会の仕組みがわかるから
・社会情勢を知るのが好きだから。
・身近な社会の事を学べるのでためになる;自分の身の回りのことで知らないことを発見できたから
「将来でも役に立つことが学べる」、「世界のことがわかる」など、実用性の面から  
公民が好き
C)教養が増える・得られる
・自分が生きていた元を知ることは興味があるから
・自分がどういう世界に生きているのか、社会を学ぶことで「わからないことが減る気がするから。
・授業でやったことが直接社会の出来事とつながっていて面白かった。
・生活に関係している; 社会と直結してるから・ 世界とつながってる感じがして楽しい
・いろいろなことを身に付けられる分かれば楽しい(中学生2人、同世代1人)
D) 過去(歴史)のことを知りたい; 歴史に残る人物の偉業を知れることが楽しい;歴史が好き、文化史に興味がある
E)地理を学ぶことで世界観が広がるから;身近な街並みや地図などに興味があった;世界の国の事を知るのが面白かった
F)映画、漫画の影響(同世代2人);歴史小説、大河ドラマ、歴史ゲーム
・ 現実逃避ができるから
・ ロマンがある
G)その他
・社会勉強
・自分の精神が鍛えられる
・日本の良い点を発見できる。
・社会の構造を知識として身につけること、過去を知ることは大切
H)担当の先生がおもしろかった

連絡(その1)

Eメールで各班に連絡を送りました。
早く伝わることを重視して、僕が把握している受講者のメアドに送りました.連絡責任者ではない人にも送っていたらご免なさい。

(1)問2に対する班報告

メールでの報告を7つの班から受取り、以下のブログに載せました。
http://giov3.blogspot.com/
他に二つの班から紙媒体で受取っています。
他の三つの班からの報告は、28日に研究室のポストを見ることができなかったため未だ確認していません。

良く考え抜かれた報告も少なくなく、感心しました。

(2)「地域と公共施設」の領域について

保体技術A、保体技術B、新技体、国専Aの4班は、第2ステージ(5月8日、15日)と第3ステージ(6月26日、7月3日)で取上げる単元を一つに決め、5月1日の授業で伝えなさい。

四つの班で調整することができない場合は、4月30日の内に各班の案を僕まで連絡しなさい。僕が裁定して決めます。
水問題(上水道か下水あたり)、ゴミ問題がお薦めです。

(3)班メンバー

班のメンバーを4月24日に追加した班は、そのことを報告しなさい。

2008年4月28日月曜日

問2 学校教育で社会科は必要か?

小笠原班

 最初に指定された課題の学校教育、社会の解釈が広範囲に及ぶために、自分たちの班においての定義を学校教育=義務教育、社会=義務教育までの、歴史、公民、地理として、考えたことを述べておく。

 結論を先に述べると、学校教育において社会化という科目は必要である。話し合いの中で挙げられた、それぞれの分野で学ぶことの意義をまず箇条書きで述べておきたい。

歴史→アイデンティティの確立、自国の現在、過去の立場・状況の理解、
   人生における道標(尊敬する偉人等)の発見、過去の失敗、成功からの学習、
   倫理観の構成
公民→現代社会の構成の理解、実生活に必要な制度(年金等)を知る、
倫理観の構成
地理→旅行・出張の際の地理把握、名産等の把握

 上記のような意見が話し合いのなかで挙げられた。以上のことをまとめた結果、先で述べたような結論に至った。その理由を下記で述べてレポートを終わろうと思う。

総じて人間性が豊かになり、社会性が身につくということが結論に至った理由となる。人間が他の動物と異なり、生物学上のただの「ヒト」でない理由、人間が人間たる理由は、人間が社会性を有している動物だからである。
 たしかに、上記に述べたようなことはただ生きるだけなら不必要なことかもしれない。しかし、何も知らずただ生きるだけなら人間は人間となりえず、「ヒト」としか生きられないだろう。
 現代社会において、人間は人間として生きる権利を生まれながらに所有している。決して「ヒト」としてではない。その権利を行使するためには上記のことを得ることは必要不可欠であろう。そうである以上、社会という科目は学校教育において必要である。

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<国専A班> Q.社会科はなぜ必要か

A.
・人間社会で生きる以上,社会科を学ぶことはよりよく生きるために必要不可欠だから
・昔のことを知ることで,現在の社会がより理解しやすくなるから
・身の回りを知り,自分の国を知り,いろいろな国を知ることで,視野を広く持てるようになるから
・社会に出て一から社会のルールや仕組みを学ぶより,学校で事前に学んでおくことで実生活で困ることや恥をかくことが減るから

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<新技体> 学校教育で社会科は不要か?

【理由】
≪地理≫
・世界を知って日本のことを見直すため
・一般常識として知らないと恥ずかしい

≪歴史≫
・過去に起きた事件や戦争などの同じ過ちを繰り返さないため
・過去のことを知って未来に生かすため

≪全体的に言えること≫
・国際化の進む今、日本人として日本の歴史や地理は知っていて当然だから
・教養を増やすことによって人生をより良いものにするため
・社会に出た時に社会を勉強しておくと便利な場面が多いから
・社会科の勉強を通じて自ら問題を見つけ、そのことについて考えたり解決する能力を身につけるため

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<コンバイン> 学校教育で社会科は不要か。

答え:必要である。

社会科の中の分野ごとに、必要である理由がある。

歴史
・未来を担う子供たちが、現在までの人類の発展の経過や、それに伴う失敗を知ることで、同じ過ちを繰り返してしまうことを防ぐ。
・先人の生き方を知ることで、自らの自分史を思い起こすことになり、自己の発見にもつながる。

地理
・日本で生活する上で、日本国内の地理について知っておかなければならない。
・現代のグローバル社会の中で生きていく上で、世界を知ることで、物事を国際的にとらえることにつながる。

公民
・政治など日常生活に直結する事柄なので、日本の仕組みを最低限知っておかなければならない。
・経済を知ることで、家計を勉強し、自立の精神を生む。
・世界と日本のことを知り、また比較することで、それぞれの良い点悪い点を見つけられ、日本社会・国際社会への深い理解・貢献につながる。

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<こくぎ> 「小学校に社会科教育は必要か?」

全員一致で「社会科は必要」

理由
・ほかの国の人たちと交流するときに歴史を知っているとコミュニケーションがとりやすいから。
・社会科以外の教科でも言えることだが、頭を使うことは脳の活性化につながるから。
・親や祖父母の世代からの伝承が少なくなり科目として存在しなければ学ぶことができないから。
・将来、選挙権を得たときにしっかりと学のある人間であるため。
・温故知新
・身の回りの出来事や事件など知り、それについて考えれば自分自身を知ることにつながるから。
・社会の仕組みがわかるから。
・高齢の方と同じ話題ができ、それについて話をすることができるから。
・過去にあった悲惨な事件を学び、くり返さないため。

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<チームINO> 小中の社会科は必要か。

 必要

・戦争を忘れないため
・功績などを受け継ぐ
・社会は日本人としてのアイデンティティーを確立するため(歴史は縦軸、地理は横軸で行っている)
・地理、公民は生活するために必要だから(社会の仕組みを学ぶ)
・人間が歴史から学んだ事は(いいことも悪いことも)繰り返される=歴史から学ぶ
・世界観が広がる(多くのことに興味をもてる)

 以上の意見が出た。地理、公民は社会の仕組みを学ぶことが出来たりするので 歴史よりも必要かもしれない。生活に役立つ知識は必要だと感じる。
 歴史は以前の出来事から学ぶという点で必要だという意見になった。
 これらは前回の授業の「なぜ社会が嫌いか」という質問の回答をみても、社会を好きな理由に生活に役立つからという意見が多かった事からも言える。

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<グリコ班> なぜ社会科教育は必要か

大人として一人で安全にいきてゆくための知識として
最低限の社会ルールや基盤を知っていれば後々楽に応用できる
たとえば、知らないことで騙されたりしてしまう。そして知っている人に遅れをとってしまう(社会競争にまける)
他に、国際関係の基礎をしることで世界を知り、逆に自国、自分を知る

また、人生を楽しむ選択肢が増える

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2008年4月23日水曜日

報告の分担と日程

「地域と公共施設」:保体技術A、保体技術B、新技体、国専A

第2ステージ:5月8日、15日;
第3ステージ:6月26日、7月3日

「日本の農業」:こくぎ、コンバイン、チームINO、チョコ班

第2ステージ:5月22日、29日;
第3ステージ:7月10日、17日


「明治維新」:小笠原、グリコ、三班、テクニシャン

第2ステージ:6月12日、19日;
第3ステージ:7月24日、31日

4月17日 メモ




080417 メモ

1.授業の目的

社会科教育の指導法について大学で学ぶ意味

2.集団作業を重視する意味

3. おおよその日程展開

第1ステージ:初心に立ち返って社会科教育を見直す

問1.「社会科は嫌い、つまらない」小学生が多いのは何故だろう。
問2.学校教育で社会科は不要か。
問3.どのように社会科教育をすればよいか。

三つの単元領域を取り上げる

第2ステージ:教材で扱う社会問題の全体像と要点を掴む


第3ステージ:授業案を検討する

<0417自己紹介>

1)高校と大学その他で履修した「社会科」関連科目
2)この社会からなくしたいと思うもの(三つ)
3)あなたが小さかった頃に「この世の中にはおかしなこと、変なことがある」と思った記憶
4)これまで行った一番遠い所、(それはいつ)
5)あなたの人となりを表すことについて:
・ あなたのお薦めはなに?:あなたがこれまでにやったこと、経験したことの中で、人に薦めたいこと。
・ あなたが打ち込んでいること。
・ あなたが好きなこと。

2008年4月22日火曜日

シラバス改訂版


【テーマ】

社会科を「学ぶ」ことと「教える」こととの間にあるもの

【目的】

1)社会科教育の意義と目的

2)社会科教育をなりたたせる要素と条件

を学ぶ。



<キーワード>

世の中/世間/社会、討論、協同;地域、公共、農業、歴史

【内容】


小学校3・4年の地域学習、5年の産業学習、6年の歴史のうちの小単元で扱う事項3つを取り上げ、

1)社会問題としてのその事柄の全体像を学び、教材化を検討しつつ、

2)「優れた実践」と評価されている授業案等を手がかりに授業構成に取り組む。

【
方法】


7人の作業グループを12班作り、教材研究や授業案についてのグループ報告と、それにもとづくグループ討論を軸に進める。



【展開】



<第1ステージ:準備> 
4月17,24日、5月1日


最初の3回をあて、作業グループ作りと第2・3ステージの報告を分担しつつ、
(イ)「社会科教育はなぜ嫌われるか?」、
(ロ)「社会科教育は必要か?
(ハ)「社会科教育をどう行うか?」 
の3つの問いを手がかりに、
(a)社会科教育の意義、
(b)学習主体中心の社会科教育の進め方、
などについて予備的検討を行う。



<第2ステージ:教材研究> 5月8日〜6月19日



とりあげる三つの単元の全体像を学び、その教材化を検討する。
各単元のラウンドには2回ずつをあて、二班ずつの報告にもとづき、およそ次のことを学ぶ:


 イ)現行指導要領・教科書の扱いと、問題状況の概括的把握

 ロ)問題の原因と今後の課題の検討



 第1ラウンド:単元「地域と公共施設」 5月8日、15日


 第2ラウンド:単元「日本の農業」   5月22日、29日


 第3ラウンド:単元「明治維新」    6月19日、19日



<第3ステージ:授業案の検討> 6月26日〜7月31日



とりあげる三つの単元の授業案を多角的に検討する。
各単元のラウンドには2回ずつをあて、二班ずつの報告にもとづき、およそ次のことを学ぶ:


 ハ)「すぐれた実践」の授業案の検討

 ニ)小単元と授業案作り



 第1ラウンド:単元「地域と公共施設」 6月26日、7月3日


 第2ラウンド:単元「日本の農業」   7月10日、17日


 第3ラウンド:単元「明治維新」    7月24日、31日

【成績評価方法】

(イ)グループ報告、

(ロ)グループとしての授業まとめ、

(ハ)報告した際の(ロ)に対するグループとしての応答、
(
ニ)個人報告

この4つの部分での得点から総合評価する。

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