2010年4月26日月曜日

小学校社会科指導要領批判(その1)


<ムンク>

小学校の学習指導要領を読んで、最初に思った事は、内容が難し過ぎるという事だ。表現が結構難しく書いてあって、とても分かりにくかった。一文が長過ぎるし、意図的に、頭の良い人向けみたいな文章になっている気がしてならい。

内容は「国土に対する愛情を育てる」や、「尊重する態度を育てる」などの道徳心や、国内の世界遺産を取り上げるなど伝統文化に関する事柄が多く記載されているように感じられた。

これに関して、地域を愛したり、国を愛してもらう為に、各学年において、いずれも地域や国家に貢献している人を通して、社会を理解させようとしているのだろう。しかし、当然ながらそこには社会で問題となっていること、政治問題、経済の問題などは一切触れられておらず、綺麗ごとばかり並べてあるような感じがしたし、自民党や民主党のような政府は素晴らしい、あるいは政府の問題には気付かせない様な科目として社会科を作っているような気がしてならない。そういった意味で、本当に社会を知る事は出来ないと思う。だから、生徒はこれに気付く賢い生徒と、全く気付かないでそのまま成長していく生徒に二極化してしまうだろう。

特に地理に関する記述では、やたらと地域の特産物や特色に注目させている。しかし、これだけですべての地域の特徴を生徒が理解するのは無理だし、教師もそれで理解させるのは、無理だと思った。地理の調べ学習は特色にばかり注目させているので、暗記学習になってしまっている。なので、強いて言えば、このことが社会科を、嫌いな科目とする要因に繋げていると思う。地理は、社会科の中の科目なのだから、土地柄や気候といった地理的事象を絡めて、簡単な政治的判断や、経済的な問題などを考えさせる方が、むしろ重要だと思った。

さらには、いろいろな題材の中から、先生自身が取り上げる教材を選択し、生徒に理解させるというスタンスをとっている。これは、先生を困らせていると思う。正直な話、「この中から選んで」という縛りはいらないと思うし、教師に選択させるのか、自由に教えるのか中途半端な感じになっている。

これじゃ、教師も社会科を嫌いになるだろうし、社会科を好きにさせるという意味で、学習指導要領はもっと根本的に改善するべきものであると思った。

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<ミュシャ>

・第6学年の日本の歴史の分野について、目標では先人の業績等に興味関心を持ち理解を大切にするとともに、日本の歴史・伝統を大切にし愛国心を育てると書いてある。しかし、内容になると子ども達の興味関心を育むよりも、過去の歴史を「分かること」が重点となっているように思う。内容の取り扱いでは、子ども達の興味関心を重視することを言及している。しかし、第6学年は取り扱う内容が多いため歴史の分野は「覚えること」を重視した授業になる危険性がある。また、政治の分野については、政治の重要性や役割を理解し考えることも重要ではあるが、日本の政治の問題点についてもふれて良いと思う。

・第3・4学年における内容については、学習内容・量、共に問題は無いように思える。小学校3・4年生のレベルを考えた内容になっている。それに対して、第6学年の内容は歴史と公民分野の両方を学習することになっており、1年間で学習するのにはかなりの量である。短期間で沢山の物事を学習しても得られるものは少ないように思う。また、「我が国の国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てる」という箇所があるが、これは政府の考え方を小学生のうちから教え込もうとしているように思う。

・指導要領の内容は多いが、授業での取り上げ方によっては一学年でこなせる範囲だと思う。しかし、四.五。六学年の「授業内容の取り扱い」の部分で共通している、「国旗を尊重すること」を促すことには、あまり必然性を感じない。また、ひとつの指導に対して、生徒たちの学習目的・目標をここまで細かく指導要領が指定することはないと思う。一つの事象に対して生徒たちがそれぞれ違った意見を持っているほうが自然であるし、全員に同じ解釈を求めるのはおかしい。

・指導要領の内容はわりと具体的なものが多いが、その目的があいまいというか、弱いことがある。たとえば、第3学年及び第4学年の内容の項で、“身近な地域の特色ある地形,土地利用の様子,主な公共施設などの場所と働き,交通の様子などを観察,調査したり白地図にまとめたりして調べ,地域の様子は場所によって違いがあることを考えるようにする”というものがあるが、調査し白地図にまとめたりする目的が“地域の様子の違いについて考える”というあいまいなものであるため、活動自体もあいまいなものとなり、生徒の意欲を低下させる可能性がある。


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<フライパン>

【第3学年及び第4学年】
・内容が盛りだくさんすぎる。
  教えるべき要件がかなり多い。何をどのように教えるかがかなり詳しくなっていてカリ キュラムとしては地域ごとの工夫を求めているがあまりに多くて、時間的工夫が求められる。

地域の事を中心に指導している
 興味を持たせるためにいちばん身近な範囲から始めている。地域社会の仕組みを理解させることにより、地理・歴史・公民を組み合わせて指導している。

・地域学習として、実際に見学授業を取り入れる。
地域の人々の暮らし・また地域の伝統を自分たちの目で確かめる。
受け身だけの授業ではなく、主体的に調査する力を養う。

【第5学年】
・国内を中心に指導している。
 地域だけだと狭すぎる地理が国内という範囲の広がりによって急に重点を置かれている。地理を重視しすぎている、あるいは3・4年のうちの地理の分野が軽視 されている印象がある。

・産業については知識のみ、地理重視
 内容のほとんどが産業についてではあるが、仕組みや工程などの深入りをしないようにしている。知識として持っていればよいという印象がある。一方、国土 地理は内容の取扱いがかなり具体化されている。国際化に対応する狙いがみられる。

・資料や図・グラフから読み取る
これまでは人から話を聞くことで理解を深めていたが、新聞や資料の統計を具体的に読み取る力を要求している。

【第6学年】
・国内の歴史を重視している。
 万遍なく古代から近代までをさらうように歴史が指導されている。偏りすぎる印象がある。

・国民国家を身に着けさせようとしている。
 参政権・納税の義務など具体例をあげることにより国民国家の意識がうかがえる。

・六学年になり、学習容量が急激に増加
 特に歴史において、内容が重すぎる。人物の働きや代表的な文化遺産を授業で多く扱いすぎて、頭の中で整理できなくなる可能性が考えられる。

・指令が抽象的すぎる。
 3・4・5学年においては、内容の取扱いに具体性がみられたが6学年においては、広範囲にわたるため学習内容に選択支を設けている。これでは担当教師によって差が生じてしまうと思う。

・目標が大きすぎる。
 目標に「国を愛する心」とあるが歴史に一年触れてこの心を育てるのは難しい。

2010年4月22日木曜日

第1ステージの報告について


1.第一ステージでは、教材に取上げる社会事象について<問題の概要と要点をつかみ、子どもたちの生活経験との関わりを見つけ出す>ことが課題です。

各班の報告は、
1)取上げる対象の全体像
2)何が問題になっているか
3)子どもたちの生活経験との関わり
について、報告する君たち自身の問題関心を自覚しながら作成すること。

1)対象の全体像とは、その社会事象を大まかに認識するときに落とすことのできない事柄、事象の特徴、注目されている他の社会事象との関係などです。例えば、ゴミ問題なら、産廃から生活ゴミを含む廃棄物の現状、その発生原因、処理・リサイクルの現状、派生している社会問題。

2)「問題になっている」とは、それが解決・克服されるべきものとなっていることを意味します。例えば、リサイクルによっても解消しない増える一方のゴミをどうするか。リサイクルの費用負担は、生産者・販売者・消費者の誰が負担すべきか、といった問題です。

3)子どもたちには、自分が経験していない事柄、現実の生活の中で感覚できないことを認識することは、その発達段階によってはなかなか難しいことです。生活経験との関わりがある事柄から学習は始まります。

つまり、既に知っていること、子どもたちに出来る注意や工夫によって、新たに気づいたり知ったりすることが出来る事柄が、取上げる社会事象のどこにあるかを見つけ出すことが決定的に重要です。

2.報告を準備する上では、まずは書籍を使うことに慣れる必要があります。埼玉大図書館だけでなく、さいたま市立図書館(北浦和図書館、浦和駅ビル内?の図書館、桜区図書館)なども公立図書館、そして大きな本屋をチェックすること。

時間の制約から新書、ブックレット(岩波書店、かもがわ書房など)からまとまりの良いものを探すのが良いでしょう。例えば、八太昭道「ごみから地球を考える」2006年は、ジュニア新書ですが、なかなか使えるものです。
新書を探すには、「風」のサイトが便利です:

http://shinshomap.info/

Webを使う場合は、作成者が分かり、かつページ作成の意図が明記されているものから信頼に足るものを選ぶこと。官庁のサイトが多くの場合、時々の政府の意向によって変わるように、作成者の社会的信用性と内容の信頼度は一致するとは限りません。

例えば、本川裕さんがつくっている「社会実情データ図録」は、信頼性のあるサイトです:
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/index.html


3.第4テーマは、指導要領で「世界の中の日本の役割について,次のことを調査したり地図や資料などを活用したりして調べ,外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であること,世界平和の大切さと我が国が世界において重要な役割を果たしていることを考えるようにする」とある部分から取上げます。我が国と経済や文化などの面でつながりが深い国の人々の生活の様子」「 我が国の国際交流や国際協力の様子及び平和な国際社会の実現に努力している国際連合の働き」など、対象は広範囲なので、担当する6つの班は、第1ステージ担当班を中心に、早急にどういう事柄を取上げるか相談して決めること。

指導要領は、「我が国とつながりが深い国から数か国を取り上げること。その際,それらの中から児童が一か国を選択して調べるよう配慮し,様々な外国の文化を具体的に理解できるようにする」、「国際交流についてはスポーツ,文化の中から;国際協力については教育,医学,農業などの分野で世界に貢献している事例の中から,それぞれ選択して取り上げ,国際社会における我が国の役割を具体的に考えるようにする」、「国際連合の働きについては,網羅的,抽象的な扱いにならないよう,ユニセフやユネスコの身近な活動を取り上げて具体的に調べるようにする」と、内容の取り扱いについてこと細かく記しています。これに厳格に従う必要はありません。しかし、こうした記述も参考にして第4テーマとして取上げる対象を速やかに決めること。

4.報告は、20〜25分。そこで用いる印刷物用の電子ファイルを、その週の火曜16時までにEメールで僕に送ること。A4版2枚まで(これを87%縮小してB4版1枚に印刷します)。印刷は受講者数分を僕が印刷します。印刷はカラーで行ないません。ファイルの送付が間に合わなかった場合は、各班の責任で95部を印刷し授業開始までに届けること。

① 当日は、2つの班が報告した後、全体で討論し、
② また授業終了後には他班から報告批評を提出してもらい、
③ 報告班は他班の批評を踏まえたまとめ報告を(原則として)1週間以内に提出することとします。

今後の日程と報告分担


第1テーマ 廃棄物処理(ゴミ問題):3−4年(内容3 廃棄物の処理)
 第1ステージ:ペクチン、T2ファージ
 第2ステージ:ミジンコ、チーム吉岡
 第3ステージ:真空放電スペクトラム、ガスバーナー

第2テーマ:販売業(スーパー):3−4年(内容2 地域の人々の生産や販売) 
 第1ステージ:三畳、ビタミンA
 第2ステージ:3LDK、ピンセット
 第3ステージ:フライパン、ニュートン

第3テーマ:通信業(マス・メディア):5年生(内容3 通信)
 第1ステージ:アンモニア臭、ピペット
 第2ステージ:ムンク、地産地消
 第3ステージ:ミカヅキモ、プリズム

第4テーマ:異文化理解、国際交流 :6年生(内容3 世界の中の日本の役割、異文化・習慣の理解、平和)
 第1ステージ:しゃもじ、ロラン
 第2ステージ:横尾班、ボルボックス
 第3ステージ:ダリ、ミュシャ

<第1ステージ:問題の概要と要点をつかみ、子どもたちの生活経験との関わりを見つけ出す>
5月06日 第1テーマ:ペクチン、T2ファージ
5月13日 第2テーマ:三畳、ビタミンA
5月20日 第3テーマ:アンモニア臭、ピペット
5月27日 第4テーマ:しゃもじ、ロラン

以下は、6月3日の授業が教育実習研究授業のため休講になった場合の日程。
この日が休講にならなかったら1週間ずつ繰り上げます。

<第2ステージ:小単元を設計してみる>
6月10日 第1テーマ:ミジンコ、チーム吉岡
6月17日 第2テーマ:3LDK、ピンセット
6月24日 第3テーマ:ムンク、地産地消
7月01日 第4テーマ:横尾班、ボルボックス

<第3ステージ:導入部分の授業を作ってみる>
7月08日 第1テーマ:真空放電スペクトラム、ガスバーナー
7月15日 第2テーマ:フライパン、ニュートン
7月22日 第3テーマ:ミカヅキモ、プリズム
7月29日 第4テーマ:ダリ、ミュシャ

第2回 課題


現行学習指導要領「小学校/社会科」を読み、各班としての批評を1000字以内にまとめて、5月3日18時までにEメールで提出すること。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301/03122601/003.htm

注目点の諸例:

* 取上げている内容の適切性:盛り沢山過ぎはしないか?
* 教員の裁量範囲の適切性:子どもたちや学校の実情に見合った選択、精選の可能性は十分か?
* 時々の政府など特定の(政治的)立場にとって都合の良い価値観を注入するものになっている部分はないか?

0422 授業メモ(2)


100422 社会科指導法A

1.つまらない社会科:その社会制度上の原因

イ)アレもコレも:広すぎる学習対象?
 社会の構造的把握よりも、個別断片化された情報
 教師の裁量権限の狭さ
 授業時間数の制約、総合的学習の困難
ロ)教師自身の力量:教員再生産システムの偏り
ハ)受験システムの圧力


2.何のための社会科?

1)有用性?

 直ぐ役に立つものは直前に用意する方が役に立つ。
必要になった時に必要に応じて学べば良いのではないか?
 直ぐ役に立つものは直ぐに役に立たなくなる。

2)上の世代によるその利益に適った価値観・技能などの次世代に対する注入?

国家(政府、支配層)によるコントロール
同輩市民の間での世代間伝達

3)<社会化>socialization の不可欠の一環

社会の「文化」を我がものとする過程
第二次社会化:社会的役割の習得と、社会的主体としての自己陶冶

自己、個性は社会的関係の中で作られる:その人の社会関係の総体としての個性
(Cf. 血液型信仰:個性は生まれながらに決まっている)

学校:幼児期にすでに無意識のうちに関係づけを行っている、自己と自己を取り巻く世界との関係を、改めて認識させ、世界の中における自己の位置づけを把握させ、自己肯定的な価値観とともに、自己を相対化させる

初等教育:<経験を知識として定着させるプロセスを習慣づける>
感性的認識を自覚された認識・対象化された認識へ:言語による定着


3.どう学ぶか?

知識を与えることよりも、知識を<取り扱う基本的な思考態度の開発>が重要。

<人間として自立し生きていくために最小限必要な基本的な知識の習得>と共に、<自分で考える方法の定着>に時間を費やす必要。

教育で与えられる情報の絶対量の多さ、個別独立性の高さよりも、量は少なくとも相互関連性が重要:記憶として残りやすく、応用も利きやすい知識の与え方。

① 既にもっている感性的認識、無自覚的な認識から出発する
② 異質のものとの出会い、比較を通しての自己の相対化
③ 特徴の観察:共通要素、不可欠要素の抽出 → 特徴のまとめ → 原因探求  

2010年4月20日火曜日

社会科:意味あるの? なぜつまらない? どうすれば?(その4)は


<ロラン>

Q1社会はなぜ必要か。

・現代の国際社会において、自分の国のことは勿論、他の国について知ることが大切であるから。またそれらを比較する事で改善点を見いだす事が出来る。
・歴史を学んでいれば過去の失敗や成功を参考にして、現状に活かすことができる。
・地域や国の伝統を調べる上で、考える力や地図や年表の活用、愛国心等を養える。
・政治の仕組みを知ることで興味を抱き、積極的に自国について考えることができるようになれば、より良い国になっていく。
・地理を通して自分の住んでいる町や、その近辺の町の地形や風土がわかり、自分の町について詳しくなり、住んでいく上で役に立つことがある。
・日本の地形を知ることで、旅行などで地方に行ったときに役に立つことがある。

Q2社会はなぜつまらないか。またその改善策は。

・他の教科と比べて、魔法のような楽しさがなくつまらない。
・知識として覚えるだけで、実際に役に立つ機会がすくない。
・世界史、日本史、地理、現代社会、倫理、政治経済、どれをとっても範囲が広すぎて一言で言い表し難い漠然とした、いまいちピンとこないイメージ。
・授業においては、先生の話をひたすら聞くか、教科書や資料集をひたすら読むか、といったように他の教科にはあまりない淡々とした作業でしか身に付かない。
・最低限の知識は日常でテレビや新聞などを見ていれば得られるので、授業で学ぶ意味を感じない。

・以下改善策。
・グループによる話し合いや、発表などを増やし、受け身ではなく自ら授業に参加出来るように促す。
・淡々とした授業にするのではなく、写真やカードを使い視覚的にも訴え、飽きない授業作りをする。
・課外授業や地域学習を行い、より社会科を身近に感じられるように工夫する。


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<ボルボックス>

社会科がなぜ必要なのか。結論から言えばそれは、人間とは何かを学ぶためだと思う。

中学社会では主に地理・歴史・公民の三分野を勉強する。そのそれぞれについて、人間の社会生活の営みとの関連を考えてみると、例えば地理は、なるほど確かに地球規模での気候や海流・地下資源などの地学的勉強は多少するが、その中心内容は、人と人が決めた国土においてどのような生活が営まれているか、国同士でどのような経済活動を営まざるを得ないかというものであり、そこには人間が中心にある。また公民というのは、経済それ自体及び政治力学というものを学ぶ学問であるが、経済とは端的に言えば人間の欲望であり、政治とは人間の利害関係の調整法に他ならない。やはりそこには人間が中心にある。そして歴史である。我々が歴史を学ぶというとき、それは要するに人間の典型を学ぶということを本来意味する。

確かに源義経は軍事的天才だった。だけど政治的痴呆だった。だから兄頼朝に討たれた」といったことを学び続けることで、学んだものは何を生き方の指針に据えたらいいのかを選び、生きる。やはりここにも人間が中心にある。高校生になれば倫理といった科目も加わるが、これも中学歴史の延長と捉えてよく、人間とは何かを考える学問である。

ここまで見てきたとおり、社会とは人間を学ぶための学問である。とすればそれが必要な理由はおのずと見えてくる。即ち、それがなければ人の集まりである社会で生きていくことができないからである。一人では生きることが不可能な人間が集まって生きるために必要な知恵を獲得するために、社会科という科目はある。

次に、なぜ社会科がつまらないのかを考える。
個人的な体験からすると、それは上辺だけの知識しか生徒たちに教えないからだと思う。生徒たちにとってそれはただの知識にすぎず、決して生きるために必要な知恵となっている実感がもてないことに「つまらなさ」はある気がする。
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<ミジンコ>

なぜ社会科が必要なのか、それにはたくさんの理由がある。まず歴史には人間の行ってきた過去を知ることで同じ失敗を繰り返さないという意識を持つことができる。過去の失敗だけでなく歴史上の出来事を学ぶことで、自分の国または世界について、より深く知ることができる。公民では「学校の外の社会」、例えば政治や経済の状況を知り、学校を出た後にしっかり社会参加し生きていく力をはぐくむ。今選挙の投票に行かない人がいるが、そのような人は自分の一票にどれだけの重さがあるのか知らないのである。政治に関心を持たせるには公民の授業が重要であると思う。また、葉が広い人々の生き方を知ることで、自分のやりたいこと、なりたいものを見つけるのにつながる。地理においては、ふだん食べている野菜や果物、肉はどこで多く生産されているのか知ることができる。また、工業が盛んなのはどこでそのようなところでは公害が発生し現在も苦しんでいる人がいるということを知り、環境への配慮がどれだけ大切かがわかるだろう。

このように、とてもとても必要である社会がなぜつまらないと感じられてしまうのだろうか。社会は理科と違ってフィールドワークが少なく、机上の学習だけである場合が多い。たとえフィールドワークがあったとしても、博物館や資料館に行くくらいだろう。社会に関心のない生徒はそのようなところへ行っても退屈と感じるだけであると思う。

また、歴史のように過去の出来事を文字の羅列で表わされてもなぜそのようなことが起きたのだろうと疑問が浮かんでも過去の事なので正確なことを知るのは難しい。数学のようにハッキリした答えが出ないので、理系の生徒にはもどかしいかもしれない。

また、社会は教える先生が社会の専門でない場合があり、教科書の中身を教えるにとどまってしまうことがある。それでは学ぶというより、覚えるという感じが強く、やはり好きでなければつまらないと感じてしまう。

教師は生徒に覚えさせるのではなく、学ぶという感覚をおしえることができたらよいと思う。問いかけるのどして、商い授業展開をしたいものだ。また、教科としての社会科の必要性について自分が一番理解しているべきだ。
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<地産地消>

Q1.社会はなぜ必要か。

 一口に社会といっても地歴公民があり、それぞれに学ぶべき理由がある。まず、公民は私たちが社会で暮らしていく上で必要な知識を学ぶものである。歴史を学ぶ理由の一つには自分の国の歴史背景をそれぞれがしっかりと理解しておく必要があるということである。他国と関わりを持つ際にはもちろんのこと、自分たちが国の未来を作り上げていく上で、自分の国が過去にどんなことをしてきたのか、その結果どんなことがおこったのか、どんな人たちが関わっていたのかをしておかねばならない。例えば第二次世界大戦を例にあげよう。私たちは小学生の時から戦争の残した傷跡、恐怖、愚かさについて学んできた。だからこそ戦争はやってはいけないことだということを誰もが分かっている。しかし、時代とともに確実に戦争に対する意識は薄れてきている。そのようにして再びむごい出来事が起きないようにこの国で起こった出来事を語り継いでいく必要があるのだ。

Q2.社会はなぜつまらないのか。

 社会は黒板を用いて展開される授業をただ聞いているだけという講義型である場合が多い。小学生が好む教科に体育や家庭科があげられるが、それらはみな体験型学習を基本としている。私が今まで教わってきた社会の先生は時代の背景や時事問題も取り込みつつ教えてくれていたので、特につまらないと感じたことはなかった。しかしもしつまらないと感じる点をあげるとすると、暗記することばかりが先行してしまうからなのかもしれない。地歴公民それぞれに関して、よく確認してみると学校の身近には子どもたちが社会への関心をもつきっかけとなる機会などが多くあることに気付く。例えば工場見学であったり資料館などがあげられる。それらを利用することによって社会の授業はさらに充実したものになるだろう。
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<ニュートン>

問1 なぜ社会科が必要か

・自国の地理や歴史に対する理解を育てて国民の常識、自国への愛情を身につけるため。また、これから社会の一員になるという意識を育てるため。
・他国の文化や気候などを自国のそれを比べ、自国との相違点を見つけることにより世界の広さを知り広い視野を持ち、国際社会に対応させるため。
・グラフや表などの資料を用いて多面的に考察する力を養うため。
・社会生活を総合的に理解することを通して公民的資質を養うため。
・現在の政治の仕組みや経済のことについて知り、国民の一人として今後社会
 に出ていくための力を育てるため。

問2
①なぜつまらないか
・身近な地域の地形や土地利用、公共施設などの様子は知っている内容が多いから。
・国の主な歴史的事象を学習しての身の回りの生活に直接役に立つわけではないから。
・農業や水産業などは古いイメージがあり興味を持ちにくいから。
・子どもたちには日本や世界の歴史や問題などは内容が難しくて興味を持ちにくいから。また、自分たちとは直接関係のない事柄だと思い込んでしまうから。
・調べ学習や体験学習を除けば、授業中は黒板を写すだけで終わってしまい、理科や算数と違って自ら考えて答えを導くという行動がないから。
・ただ暗記することが多く、暗記が苦手な人には辛く感じてしまうから。

②どうすれば楽しくなるか
・教師がただ授業の内容を説明し、黒板を写させるのではなく児童や生徒との授業中での会話を増やしたり要点を印象が残るように強調したりする。
・教師だけが話している時間をできるだけ短くする。
・ただ単に暗記するのではなく、暗記させるのにもなにか工夫を行い、楽しく暗記ができるようにする。
・歴史や地理ならば、実際にその場所を訪れてみる等体験授業を増やす。
・暗記と思わせるのではなく、歴史ならば他の出来事などと関連づけてきちんと流れがあるように教える。
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<3LDK>

Q1 どうして社会科は必要か。

私たちは日本に生きるにあたり、日本の土地や歴史についての知識を持つことが必要とされると考えるからである。現在、国際社会となりつつある中で、諸外国とを行き来したりする機会も多くなるので、外国人が日本に訪れた際には、私たち日本人が日本のことを伝えることができるべきであるし、逆に、私たちが外国を訪ねる際には、ある程度のその国についての知識を持つ必要もあると思われる。したがって、社会科は今後の国際社会を生きるにあたっても必要だと考えられる。

Q2 どうして社会科は嫌われるのか。また、おもしろくするにはどうしたらいいか。

社会科の授業は、ただ教科書を読み進めていくだけであったり、先生の言葉を聞いたり、黒板を板書したりするだけであるなど、受動的な授業が多いから、生徒たちは社会科をつまらないと感じてしまうのではないかと考える。また、用語や計算、地理の名称など、覚えなければならないことが年々増えていくので、負担も大きくテスト勉強や受験勉強などの場合でも、苦労することが多く、苦手意識を持ったり関心が少なかったりする生徒にとってはより苦痛に感じてしまうからという理由も考えられる。

そこで、どうしたら生徒がおもしろいと感じる授業を展開できるかというと、まず受動的な授業の脱却である。生徒自身に考えさせるような、自分たちの住んでいる身近な土地にある歴史的建築物を見学するなどの体験学習や自分たちの住んでいる地域の地理的特徴を実際に屋外に出て調査する調べ学習、そしてそれらの発表などを積極的に授業に取り入れることが必要だと考える。これらの積極的な授業展開により、生徒は自らが体験して学んだ知識となるので、頭に入りやすくなり、その分暗記しなければならないようなことも自然と身に付くと考えられる。よって、生徒自身の負担も少なくなり、社会科への楽しみすらも見出すことができるだろう。
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<ペクチン>

課題1  社会科を学ぶということは、歴史や地理、公民など様々な科目について学んでいくことを通して、今の自分自身の生活について考えていき、人間として成長していくことだと思う。

公民は現在の国や経済の仕組みなどを学ぶことによって生活を見つめ直していくことができ、社会人としての教養を身につけていくことができる。
歴史は、過去から現在に至るまでの生活や過去の出来事を学んでいくことで今の自分自身の生活について捉え直していくことができ、また、過去から現在に至るまで受け継がれている伝統というものの重要性などについて学び、それを重んじていけるような心を身につけていくことができる。日本の社会で生きていく上で国の仕組みを学んでいくとともに、その背景にある文化・伝統を理解することもとても重要だと思う。
地理については、国際化が進んでいく今日において、諸外国の方たちとの理解・交流をしていくうえで相手の文化などのことについて理解し、受け入れていくためには非常に重要なことだと思う。また、日本の風土を理解することでその地域性に合った産業などの理解をしていくことも社会人として生きていく上で、非常に重要である。

課題2  社会科をつまらないという風にとらえる子どもたちは、社会科を単に知識を覚えていくだけの暗記型の科目と捉えているのだと思う。

本来社会科は、教科書で事実の確認をして知識を詰め込んでいく授業ではないものだと考えられる。公共施設の見学や、博物館へ行ったりなど、歴史や地理、公民などいずれの分野においても自分の目で直接見たり、体験したりすることなどを通していくことが子どもたちの興味・関心を引き出すと思う。そして、自分なりの課題の発見につなげていくことが大切だと思う。また、子どもたちの関心を引き出していくための授業手法として、地理でグーグルアースなどのフリーソフトを用いたパソコンを使用する授業なども効果的ではないかと考えられる。
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<横尾班>

社会化は必要か〉…歴史を知るきっかけになる。→現在の日本は様々な国とかかわりを持っている為、社会に出た時、日本の文化などを外国人から聞かれることも多々ある。その為、自分の国の文化や歴史を知っておく必要がある。
…地域との交流→小学校の時は地域との交流や(町探検)社会科見学などがある為、自分の住んでいる町や周辺を深く知ることができる。 …現代社会→生きていくために必要な知識や、一般教養を学ぶことができる。 例)選挙の仕方   生活保護の適用のされ方   国民の義務(年金・税金など)

〈まとめ〉歴史を知ること・地域を知ることは間接的に生きることに繋がり、現代社会を学ぶことは、直接的に生きることに繋がってくるので、私たちにとってとても大事な科目である。他にも、社会科を学び、いろいろな考え方やものの見方を取り入れることによって、自分の視野を拡げていくことができる。

〈授業がつまらない理由と改善策〉

…主に座学で授業を行う →小学校では社会科見学や町探検などを積極的に行うが、中学校になると外に出て学ぶ機会が少ない。 (改善策)…社会科見学などの校外学習を増やし、知識だけではなく、実際に感じる。

…社会科授業のイメージ=受験のための授業 →国際的な交流などの目的とつながらない。ただ単に暗記するのではなく、自ら応用して使える知識を身につけるべき。 (改善策)…美術的な面から見ると、その時代の文化や服装を知る為の資料などがあると、より理解しやすく、楽しめる。  

 …歴史の中で起きたことから現在に繋がることを考えながら学んでいく。      例)
沖縄の米軍基地問題       北方領土

…〈まとめ〉 授業を少しでも楽しくするためには、義務教育で規定されている範囲の知識だけではなく、先生から見た歴史等を、授業中に少しでも盛り込むことが大切ではないか。そうすれば、社会科にもっと興味を持つ生徒が増えるかもしれない。
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<三畳>

○ なぜ社会科は嫌われるか、またその改善方法

やはり一番の原因は社会科が暗記科目だからであると思います。暗記科目であるからこそ、しっかり勉強しなくてはいけないということに結びつき、「嫌い」「苦手」というイメージが生まれるのではないでしょうか。その上、覚えなければならないこともほかの科目に比べて多いため、どこが重要なところなのかわからなかったり、面倒くさくなってしまうのだと思います。実際私たちが小学生の頃も、社会科を学んだり、先生の話を聞いたりするのは好きでしたが、やはり学校では「テスト」がつきものであったので、テストをクリアするためにはやはり勉強が必要だったため、負担が多い社会科にマイナスのイメージがつきがちでした。小学校でほかに暗記科目といえば、理科があると思います。しかし、理科は実験であったり、外に出て活動することも多い科目です。実際に体験するような授業は「楽しい!」「面白い!」といったイメージに結びつきやすいのではないでしょうか。

改善方法として考えられることは、授業に関係する映像等の視聴をしたり、みんなで楽しく年号の語呂合わせを考えたり、フィールドワークを行っていろいろな人々と関わったりする等の体験を通して、よりわかりやすく知識を伝え、生徒に社会科という科目を身近に感じさせる工夫をすることだと思います。やはり、ただ黒板だけを使った授業ではなく、体で覚えていく体験型の授業を取り入れていくことも必要ではないかと思います。そうして、生徒たちが「社会科は楽しい!」「次の授業が楽しみだなあ!」と感じられるような授業展開をすれば、生徒たちの社会科に対する苦手意識の改善につながると思います。いま、現在の日本は国際化が進んでおり、これからの生活において外国に住む人々と交流する機会が増えてきています。その際に、社会科で学んだ日本の歴史や文化、世界情勢、日本と世界との関係等の知識が役立ってきます。だから社会科を学ぶということが大切なのです。
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<ピペット>

社会が必要である理由は、社会は日本という国を様々な観点から見通す科目であり、自分の国について知ることで国際関係を理解し深めることができるから。社会は自分たちの住んでいる日本の文化や歴史を学ぶことであり、それは必要なことだから。現在の社会はニュースで放送されていることの背景に多くの歴史が関係している。そのような歴史を知らなければ、事件や暴動を解決するための糸口を見つけられなくなってしまう。このような面で他の国の歴史や文化を学ぶことも、現在の国際社会では必要なことになってきている。他国が自分の国とどう関わってきたか学ぶために社会は必要であると思う。
社会がつまらないと感じてしまうのは、他教科と違い論理的な思考の過程を経ることなく、単純な暗記作業を行う科目、という印象付けがされているからだと思う。社会は数学や理科のように、一つの事柄に対して「なぜ」という理由がなく、ただそこにある事実を学んで覚えるだけである。そして覚えることがとても多く、そのほとんどが知識として記憶しておかなければならない。地形図や過去のことなどをただ覚えるだけという単純な作業の繰り返しである。しかし、覚えるのが苦手な子どもたちは社会の授業で学んだことを覚えられずに忘れてしまい、次の授業のときにわからなくなってしまい、結果つまらないと感じてしまうのだと思う。また、グラフや表を読み取ることもある。それは数学の知識がないとできないことであり、分からない子には苦痛である。子どもたちに社会をつまらないと感じさせないためには、身近なものと関連付けて覚えておけるような工夫を授業でしたり、工場見学などの体験授業を取り入れたりした授業を展開していけばよいと思う。自ら参加して、実感を伴った授業を行えるかが社会を嫌いにさせないポイントであると思う。また、社会だけではなく、他の科目の知識もしっかりと身につけさせることも大切であると思う。
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<ビタミンA>

Ⅰ・社会科の学習はなぜ必要なのか。

社会の授業を通して、経済学・政治学・倫理学・地理学・歴史学などの観点から過去を見つめ考える経験や訓練をすることで、それを応用し、変化し続ける「今」をどのようにとらえ、どのように生きるべきなのか、自らで判断できる人材を育成する。
また、日本のことを知るということは他国の理解へとつながる。国際化された社会を生きる中で、日本のみならず他地域・他国を知っておく必要がある。そのために重要な基礎となる部分が、社会科で作られていく。
<歴史>
・現代にも続く文化や思想、宗教のルーツを学び興味関心をもつことは、実生活がより豊かなものとなりえる可能性を含んでいる。
・もしも歴史の授業がなければ、物事を「歴史」の概念でとらえるという発想もなくなってしまう。


Ⅱ 社会科はなぜつまらないか。またその解決策は。

入学試験では知識重視の問題が多く出題されることから、その対策をしなければならず、社会科は「暗記科目」としてとらえられてしまいがちである。そのため、
・過去の出来事と自分との関係性がわからないので、知識として取り入れる必要性を感じない
・先生の一方的な講義を聞いているだけで退屈
・覚えたことを試してみる機会がないため、頑張っても無駄
という意見がでてしまう。
また歴史分野においては、過去に起こった歴史上の出来事のうち真実かどうか疑わしいものを、あたかも正しいことのように教えられるのが面白くない、といった意見もある。
現実的ではないが、知識重視の社会科の入学試験を廃止または改められれば、一方的な講義型ではなく、生徒全員が積極的に参加できる授業形態にしたり、それぞれの興味関心に合わせて学習を発展させることができるようになるのではないか。
またデジタルコンテンツをとりいれた優れた授業実践や、そうした授業が展開できる環境が整えば、リアリティーのある興味深い授業を行えるのではないか。
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<しゃもじ>

社会科はなぜ必要か?

・温故知新。過去を知ることで新しいことも発見できる。
・歴史で戦争のこと、地理で人種問題のことなどにふれることにより、国際理解とは何か、平和とは何かを考えさせることができる。また、日本が犯してしまった罪を学ぶことによって二度とそのようなことを繰り返さないようにする。
・身の回りの土地や環境、人々の暮らし、産業等を知り郷土愛を芽生えさせることができる。
・日本の状況や世界の状況を知ることで社会に適応できる人材を育てることができる。
・社会科という幅広い分野を学ぶことで、今の生活がどのように成り立っているかを知ることができる。

社会科はどうして嫌われるのか?どうしたら嫌われないか?

・社会科は地歴公民どれをとっても暗記する内容が多く、暗記が苦手な子供はそれだけで嫌になる。また、人物名、年号、出来事、地名の表面的なことしかふれず、その背景に何があるかを知らないため、単なる暗記になってしまいおもしろくない、暗記しても無駄だと感じてしまう。
→暗記が苦手な子どものために、楽しい語呂合わせを考えたり、ある出来事に対して、その背景などを関連付けて説明する。また、地理、歴史、公民の3つをできるだけ関連付けて授業を行うことにより、バラバラな知識ではなく、まとまった知識として頭に入るため覚えやすい。
・一方的に聞く受け身の授業が多く、小学生や中学生には退屈で眠くなるたけだから。
→子どもたちが主体的に作業をする授業をとりいれる。班をつくって、ある人物について調べ発表させたり、社会問題について取り上げ議論させたり、ある国や地域の特産物などを持ってきて、実際に見たり、触ったり、食べてみたりする。自分たちで考えて作業したり、体験したりすることによって、楽しいし記憶に残りやすくなる。

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<ピンセット>

Q1 なぜ社会科の授業は必要なのか?

まず初めに、小学校で学んだ社会科の授業の内容を振り返ってみたい。
1、2 年生では、社会科の代わりに「生活科」の授業が行われていたわけだが、3年生から6年生で学んだ内容は、「地域社会の学習(身近な地域の人々のくらし)(身近な都道府県の人々のくらし)」「産業学習・国土学習(日本の農業・工業・商業)(日本の国土の様子)(自然や環境を保護する取り組み)」「歴史学習・公民的な学習(人物学習を中心とした歴史学習)(政治のしくみ・法律・憲法のしくみ)(経済生活のしくみ)(日本と世界のかかわり)」というものであった。
いずれの内容も、私たちの生活と密接していることは明らかである。そして、社会科という授業を通して、社会に対する関心を高め、日本の国土と歴史に対する愛情を育て、国際社会に活きる民主的、平和的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養っていく。
したがって、近い将来、この日本あるいは世界を担っていく小学生に、「社会科」を履修させる必要があると、私たちのグループは考える。

Q2 なぜ社会科はつまらないのか?

 その答えとして、以下のものを挙げる。
 第一に、社会科を教える教師が、授業の展開として、児童の興味を引き出せないということにある。実際に小学校において、客観的な目で社会科の授業を覗いたことが無いが、社会科で取り上げるテーマと児童の心理を上手く融合させるような授業を展開する能力のある教師が不足しているからではないだろうか。 
 そして第二に、「社会科」で学ぶ内容に必要性を感じない児童が多いことである。私たちが小学生であった頃、学生である今でもそうだが、「知らなくても困らない」という心理が働くと、その授業に興味が持てなくなり、意欲が無くなり、「つまらない」という結論になる。Q1で私たちのグループは、「社会科は私たちの生活と密接している」と述べた。しかし、児童は決してそのようには感じていない。
 したがって、教師に求められるものは、児童に「社会科を学ぶことの必要性」を伝え、納得させることではないだろうか

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社会科:意味あるの? なぜつまらない? どうすれば?(その3)


<アンモニア臭>

Q1.なぜ社会科を学習する必要があるのか。
・歴史を学ぶことにおいては、過去から反省点を学び未来へ生かす必要があるから。
・現代社会や政治経済を学ぶことにおいては、現在の社会の在り方を知り、よりよい社会
形成をすることが必要であるから。
・歴史においては、今まで伝わってきたことをこれからの未来にも伝え続けなければならないから。
・みんなが社会科を勉強することにより、その中の数人が社会科に興味を持ち、その数人が専門的な職業に就くことによって、社会のバランスを保つため。
・地理においては、土地の形成成因の知識があれば、その土地で起こるであろう災害の予測や対応をとれるから
・歴史を学ばなければ生命の起源を知ることができなく、自分たちが何者であるか分からなくなるから
・歴史も現代社会も社会が将来どのように向かえばよいかの判断材料になるから

Q2.なぜ社会科がつまらない、嫌いなのか。
・特に歴史分野は実生活において使う場面がなく、必要だと思えないから。
・内容が細かく、膨大な量を記憶しなければならなくなっているから。
・学習範囲が広すぎて、興味が削がれるから。
・日本の学生が行っている社会科の勉強は主に受験勉強のための社会科であるために、本来の社会科を学ぶ目的を見失いがちであるため。
・テストがあり知識が点数化されることによって、得点できなかったものはやる気が削がれるため。
・教えられた知識を暗記してもそれがすぐに役に立つわけではないから。
・小中高の社会の勉強では数学、物理、化学のように自分で考えて答え導きだす科目ではないため
・社会の授業では自分で考える時間がなく、先生の板書したものをノートに書き写すだけの退屈なものだから
・教科書の重要事項を覚えればテストである程度点数がとれてしまうので、授業の必要性が薄れてしまうため(授業に必要性を感じなくなると張り合いがなくなり勉強もつまらなくなる)
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<ミカヅキモ>

A1.社会科は必要である。(理由)

・生徒自身に社会の一員であるという自覚を持たせ、地域社会や政治への興味・関心へ繋げるため。
・過去の失敗や成功を現代の問題解決に活かすため。
・生活上必要な世界・政治・法律についての知識を養うため。
・過去の失敗や事件などを取り上げる事で、生徒の倫理観を確立させるため。
・一つの出来事と他の出来事との関連性について学び、論理的な考え方を身に付けるため。

A2.(なぜつまらないのか)

・学んだ事をすぐに日常生活に利用する事が出来ない。
・記憶力で対応する問題が多く、頭を使う応用問題のようなものが少ない。
・覚えれば解ける問題が多く、頑張っても個人差が出にくい。
・教師の話をただ聞いているだけの授業になりがちである。

(どうすればよいか)
歴史・時代背景についての話を交えて生徒の興味を引く。
  ・歴史上の出来事について、自分ならどう感じるか、どう対応するかについて考えさせる。歴史上の人物になりきった劇を取り入れる。
  ・授業内に年表作りや語呂作りの時間を設ける。

地理・地図への書き込みなど、作業する事でインパクトを残す。
  ・地域の特徴などについてグループによる調べ学習・発表の機会を与えるなどして、授業に参加しているという自覚を与える。

全般・教師がハキハキ話し、楽しそうに授業をする。板書の色使いなどを工夫する。
  ・授業の中で演習問題の時間をとる。
  ・授業の中で学んだ事に対し、グループごとに質問を出し合わせる。
  ・参考資料に関連した4コマ漫画などで生徒の興味を引き、授業に繋げる。
  ・ニュースなどで報道されている最近の出来事の解説や、歴史上の出来事との関連について説明する。
  ・カラーの絵や写真の資料を多く用いて、生徒が出来事や制度の内容をイメージしやすいよう工夫する。
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<ミュシャ班>

Q1
・地図の読み方は知っていないと困るし、地理について知識があれば、自分と違う出身地の人と共通の話題が持てるから
・次の時代を担う子供達には今自分達が生きている時代がどのような出来事の上に成り立っているのかを知ることは大切だから
・自分が生活をしている社会がどのように出来ているかを理解し実際に社会に出たときの基盤とするため。
・悪い歴史を繰り返さないため。
・子ども達が生まれる前のことを知ることにより、視野が広がるため
・遠くの事や昔の事まで授業で知られるなんて、素敵だと思う
・歴史から学び、同じ過ちをくりかえさないようにするため
・日本人としての常識(教養)を身につけるため
・異国の文化や思想を深く理解するため

Q2、
・暗記物が多く、テストで要求されるのも暗記がほとんどだから。
→地理はその地域における、生徒が興味を持ちそうな事柄を紹介したり写真を見せたりして興味を持たせ、その土地の雰囲気を知ってもらうことだけで良い。歴史は、年代よりもこういうことがあったということを知って、自分達はどう思うのか考えてもらうような授業を行えば良い。

・暗記しなければならないことが多いので、社会が嫌いな子どもが多い。
→社会の授業で子ども達が自然に内容を把握できるように、おもしろい語呂を教えたり、体験を増やしていくことが大切であると思う。

・歴史は特に、暗記することが多いので、嫌がる人が多い。
→嫌々覚えさせられるから覚えられないのであって、内容自体に興味を持てれば、自然と覚えられる。

・歴史や公民などを、自分とは関係のない話だと思う人が多いから。
・歴史的な出来事・人物にこれといって興味がわかないから
→面白いエピソードや伝説<恋愛関係が望ましい)、または当時の食生活やファッションなど、生徒にとって身近で関心を持てる話を盛り込むと良い。
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<吉岡班>

人が面白いと思うためには、共感、意外性、それによって教授する“何か”必要である。
社会科の面白くないといわれる理由は、上記の欠如が原因なのではないだろうか。

よって、いかに生徒と社会科を近づけるかが鍵になると考える。よく見られる、教科書に書かれていることを教師や生徒が読み上げ板書するという授業体制だけでは、淡々したと単元の説明に終わってしまい、印象に残りづらい。

そこで我々は、単元を身近に感じさせるための“雑学”を授業に入れればよいのではないだろうか。それは、取り上げた単元と他の単元を繋ぐ内容でも、単元の違う断面についての内容でも構わないだろう。ここで大事なことは、上記にもあるが、生徒と社会科を近づけることが重要なのである。

さらに欲を言えば、その単元を習熟することによって得られるであろう“何か”を、生徒に明らかにすれば、申し分ない。と、言っても、おそらくその“何か”を明確かつ完結に提示することは不可能であろう。何しろ、社会科とは、人生においてなくてはならない存在だからである。

かつて起こった失敗や成功から、人はいかなる時代においても新しい問題の解決策を導いてきた。そして、民族間の対立などの問題も、原因は歴史にある。その歴史を、つまり原因を知らずして問題解決を成し遂げることは、いかんせん難しいのではないだろうか。先の観点から、歴史を習熟することを不要であると、誰が言えるであろうか。

これは、他の地理、現代社会においても言えることで、土地、風土の成り立ちから現在の状況をしること、現在の社会の成り立ち、そして仕組みを学ぶことによって、新たな問題解決に役立つと言えるだろう。
これらをまとめてしまえば、社会科とは、いわゆる地球の歴史と今を生きるための状況説明の単元だと言えるだろう。

2010年4月19日月曜日

社会科:意味あるの? なぜつまらない? どうすれば?(その2)


プリズム

1.社会科の授業の必要性は、学生を終えて社会に出たときに必要な一般教養を学ぶ点だと思う。例えば、社会になってもある程度の国の場所や日本の地名、特産物などを知らなかったら常識知らずと思われてしまうだろう。これは社会科の地理にあたる。

さらに同じ一般教養という意味では歴史もあてはまるだろう。織田信長や徳川家康など知らなければ常識知らずと思われてしまう内容も社会科の授業は含んでいる。

また、大人になったときに知らなければ困る内容としては公民があるだろう。政治の基本的な内容や選挙権の意味など、小、中学校のときはあまり関係ないと思われがちかもしれないが大人になったときに必ず必要な知識も、社会科の授業は含んでいる。

さらに他の教科と違い、社会科はすでに決まっている事柄を覚えていく教科なので、与えられた情報を整理する力が養われる。これは小、中学生の間に養っておくべき力だと思うので、社会科の授業は必要である。

2.社会科の授業が苦手な人が多い理由は、1でも触れたが社会科の授業はすでに決まっている事柄を覚えていく教科なので、生徒が自分で考えることが少ないことが挙げられると思う。小、中学生が授業の50分の間先生から一方的に言われることを聞き、ノートにまとめていくという単調な授業だと、授業というより作業のように感じてしまうのではないか。もしそのように感じてしまっているとしたら、生徒は社会科の授業を退屈に感じてしまって、苦手としてしまうだろう。

また、もう一つの理由として、生徒それぞれの興味が挙げられると思う。
男子にはよくいるが、歴史が好きで自分で歴史を勉強している生徒、地理や公民が好きな生徒といったように、社会科に興味を持っている生徒は授業で情報を与えられなくても自分から勉強し、情報を吸収している。逆に社会科に興味を持てない生徒は、授業で興味のない情報を与えられ、それを覚えなければならない立場にいる。これは授業だから仕方ないとはいえ酷なことであり、このような生徒は社会科を苦手としてしまうだろう。

これらを打開するには、授業を講義形式だけではなくワークなども交えて行い、生徒に退屈を感じさせない、さらに今まで社会科に興味を持てなかった生徒に興味を持ってもらえるように工夫することが大切だと考えられる。

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ガスバーナー

<社会科がなぜおもしろくないのか>

私たちの班は全員理科専修であり、社会科について詳しく学んでいる人はいなかったのだが、なぜおもしろくないのかと考えたところ、多く出た意見は暗記ばかりの科目であり退屈に感じてしまうという意見だった。特に歴史の分野では、武将の名前(藤原家や徳川家)には似たような名前が多いことや、同じような時代の年号を覚える作業、漢字ばかりで覚えづらいということがやる気の減少につながり、皆嫌がってしまうのではないか。それは、公民の憲法などの分野でも同じことが言える。

また、自分達で体験して学ぶということが難しいということも嫌いになる原因と考えられた。理科には実験があり、家庭科には調理実習、英語にはネイティブの先生との英会話など、それぞれの科目には自ら体験し学ぶということができるが社会科にはそのような学習が日常的にすることができない。社会科見学などの行事もあるが、年に1回程度であるしそれでは社会を楽しいと思うことができないのではないか。そのようなこともあり、社会科が好きと思うことができなくなり、日々同じことの繰り返しで皆嫌がってしまうのではないか。

<社会科の必要性>

社会科を学ぶ中で必要だと思うことは、やはり戦争などの自らの過ちを知っておくことだという意見が多かった。過去の話ではあるが、私たちの国が犯してしまった罪は消えることはないので、社会科の授業の中で自分たちの行ってきたことを学び、二度と繰り返すことのないようにしていくことを考えなくてはいけないからだ。また、他にも国際社会になりつつある今の時代なので、世界地理を学ぶということが大切であるのではないか。それぞれの国にある独自の文化を学び、異文化交流をする際の基礎知識として重宝するだろう。そのような知識を知っていなくては、失礼にあたることをしてしまいかねないので、しっかりとした知識を身につけ、異なる文化の人々を交流するためにも社会科は必要である。
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T2ファージ

1、社会科が必要な理由

私たちが、社会科が必要と思う理由は主に3つある。一つ目の理由としては、社会科の中の公民科では、いち国民として日本の社会に参加するための知識を学ぶ場であるということ。その知識に初めて出会うのは、小学校で教わる公民の授業である。二つ目に、現在話題になっている環境問題や、公害問題などの知識をただ学ぶのではなく、当時の日本の情勢や、何処が問題だったのかを交えて学ぶ場所は公民科である、ということ。三つ目に日本と他国の情勢を学び、貿易での関係や歴史的背景を社会科で学ぶことによって、過去に日本が犯してしまった過ちを見つめ直すことで、それを踏まえ、今後の日本との関係に役立てることにつながるからである。

2、社会科はなぜつまらないのか、また、どうすればよいのか。

まず、つまらないと思う理由は主に3つある。一つ目は、社会科が暗記科目であり、覚えなければ話が見えなくなってしまい、途中で挫折してしまうということ。この解決策としては、授業の展開方法を工夫するということである。ただ歴史のながれを黒板に書いていくのではなく、物語を読むように、歴史を一つの物語ととらえれば、『覚えなければ』という義務感もなくなり、社会科への抵抗が少し弱まるのではないだろうか。二つ目に、理科のように実験などがないため、実際に体験することが出来ないということもある。また、実際に経験が出来ないため、新たな発見がなく、なかなか感動が出来ないからではないだろうか。これについては、ただ教科書を読むだけではなくて、資料館に行くなどして実際に触れてみるのが良いのではないかと考える。三つ目として、算数や理科のように日常生活に直結しないからではないだろうか。特に歴史などは、過去に起こったことであるので、日常生活には関係がないから、と考える。
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ダリ班

日本の社会科の授業でまず習う内容は、日本の過去から現在にかけての出来事についてである。そういった出来事は、方向や解釈に違いはあれども一様にして日本という国の性格や実情を表している。
人と初めて関わる時に自己紹介等の自分を伝えるための方法をとると思うが、自己を理解していないと長所や短所、特徴が人に伝えられない。
同様に日本と諸外国を比較する際にも日本について知っていなければ、比較のしようがない。これらには活動の大小関係なく、自己を知ることや自己を理解することが他者を知ることに必要であると考える。

社会科の授業からは日本に住む個人として欠かせない情報と知識を得ることが出来、自ら調べるきっかけにもなる。意識を続けることが問題を提起することに繋がるであろう。そういった機会を小学生の時期から与えられると、個人差はあるが意識するという入口の地点において多くの人が同じようなスタートを切れるのである。

ではなぜ、必要であろう社会科の授業をつまらないと感じるのか。
理科には実験があり算数も演習問題を解くが、社会科は社会科見学などでしか自ら活動する機会もなく、普段は教科書の内容をなぞるだけの教師の話を聞くという授業が多い。
また、取り扱う内容も自分に関係する事柄にしてはスケールが大き過ぎて身近に感じられない。戦争の話を聞いても、実体験も無く難しく感じてしまうのだろう。

 どのようにすれば身近に感じることが出来るのか。生徒側の受動的な姿勢が問題の要因であると考え、能動的に取り組むために新聞やニュースから気になる記事の内容を一言メモに要約、感想を述べるという自主的な学習を提案する。クラスの人数分集約したものは、内容の密度も高い。また、クラス内の主な関心もわかるので対応した授業内容を検討することが出来ると考える。
大前提として生徒だけでなく教師自身もアンテナを張り巡らせ意識することが大切である。

社会科:意味あるの? なぜつまらない? どうすれば?(その1)


三専修から一つずつ報告が出たので、まず第1回として載せます。

<フライパン>

Q1,社会はなぜ必要か
自分の周囲よりもっと広い視野を持つため
自分に大事で関わることだから
日常生活の仕組みを知るため
生きていくため
社会に出るため
人として集団生活していくための基礎知識
歴史を知ることで人は同じあやまちを犯すことを知る
未来を考えるための知識をつけるため
過去に失敗を知る

Q2,社会はなぜつまらないか
1.暗記が多い
2.常に新しいことを知っていかなければならない
3.範囲が広すぎて把握しきれない
4.座学で受け身学習になりやすい
5.先生によって偏る
6.マニアックすぎる
7.身近でない

Q2に対する解決策(番号ごとに対応。以下かっこ内は理由)

1.理解しやすくする(勉強を暗記・理解の2種類に分けるとするならば理解の割合を増やせば暗記に偏らなくなるから)
関連付ける
語呂を使う
写真など視覚に訴える

2.ニュースを見る
新聞を読む
いかに自分に関わるかを考える(ニュース・新聞をいかに能動的に触れられるかが問題だ と思うから)
3.高校で急に範囲が広くなるから小中でもっと広く勉強するべき
興味を持たせるような取り組み
体験学習
指導法がもっと統一させる必要がある(指導する側の知識の偏りから来る授業内容の差が大きいから)
4.体験学習(座学状態回避策のひとつとして)
話し合いを増やす(受動的に聞くだけではなく、発言する機会を設けることによって能動性を見出すため)
5.指導法の見直し、特に中学(社会というくくりがかろうじて残っているため、公民など不得意とする分野になると途端に先生によって指導法が変わってしまう傾向がある。高校とは社会科教員の数もかなり違うため中学での偏りが目立つ)
先生による偏りという実態を教育委員会が把握するべき
6.興味を持たせる
どこまでの知識が必要か統一する(余談として深い内容を語る先生も多い。理解を深めるためとはいえ、深すぎて混乱を招くこともある)
7.身近なものから発展させて指導する
課外授業
地域学習

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<真空放電スペクトル>

問1
自分の住んでいる国についての歴史や自分が生活する上での基本的な知識を学びそれを生活に活かしていくために社会を学ぶ。
また自分の国についてだけでなく世界中の国についての事も学ぶことによって世界の国についても興味を持つことができ将来海外などに行くときに学んだことを使うことができるから。
社会は数学のように日常生活で必要とする知識(身の回りの地形,地図記号,経済など)がたくさんあるので日常生活を送っていくのに必要不可欠である。
自分の国の歴史を学ぶ事によって自分の国について興味を持つことができ,大まかな流れを理解できる。
海外の歴史についても同じ事がいえる。自分の国と関連して海外の歴史を学ぶことによって海外との関係性が理解できるようになる。時代がたつにつれて薄れていってしまう事(戦争など)を勉強することによって戦争などを知らない人も戦争の悲惨さなどを学ぶ事ができる。
裕福な国に住んでいる人は貧困がある国について全く関わりがないが社会を勉強することによってそういった国についての知識も身につける事ができる。
地理、歴史の他にも経済分野での内容(株価や会社など)も大人になるにつれて必要となっていくため。

問2
社会は他の教科と違って暗記することが多く勉強するのが大変だから。
テスト勉強にしても暗記するのが多い社会を後回しにしてしまい結局全く勉強することが出来ないという理由から。
授業中は理科など実験や自分で作業しなければならない教科と違ってほとんどか先生の話しを聞いて板書するといった単純作業の繰り返しが多いので授業に集中するのが難しく興味がなくなってしまうから。
先生によって生徒を集中させるような授業をする先生とそうでない先生がいるため。
自分の国や海外の国の歴史についての知識を学んでもそれが日常生活にどう結び付いているのかがよく分からないと考えている人が多いから。
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<ムンク>

1. 社会科は必要か、それは何故か?
 
社会の中で生活していく上で、ある程度の社会の仕組みを知ることは、とても大事なことだと思うので、そういった意味でも、とても必要な教科だと思います。例えば、政治の仕組みを知る事や、経済社会の仕組みを知る事など、様々な事に関して知識を必要とされている現代だからこそ、外せない教科だと言えると思います。

 また、グローバル化した現代において、社会科の必要性について改めて考え直す事が必要だと思います。グローバル化という言葉を聞くと、英語という科目が真っ先に思い浮かぶでしょう。しかし、そうではないはずです。こんな話があります。外国へ出張しに行った日本の外交官が、その出張先で「どうして日本はこんなにも早い経済の発展を遂げたのですか?」と問いかけられたそうです。その外交官はその質問に答える事が出来なかったそうです。

この話から学ぶべき事は、グローバル化した現代だからこそ、自国の社会の作りと歩みを十分に理解する事が必要だという事です。ですから、社会科は必要な科目です。

2.社会はつまらないのか、その為の改善策は?

社会科がつまらないと言われることに対してグループで話し合ってみた。まず、この議題の社会はつまらないという考えは、社会科は子供の嫌いな教科ランキングノ1・2位には入っているからとのことだが、グループ内では意外と社会につまらないという意識を持っているものは少なかった。だから、何故子供たちが社会科に対してつまらないという意識を持っているのかということに関して話し合ってみた。最初に出てきたのは、人物名・年号を覚えるのがめんどくさいとか、暗記系の作業がどうやらつまらないらしい。逆に遺跡の写真や映像を見るのは楽しいとのことだった。

 どうしたら、楽しく授業ができるのか。例えば、一人の小学校では、社会の時間に農産物の授業にコメのことを細かく調べて発表した。これは、統計地理の分野である。他には歴史で言えば、指定された時代について調べ、それを寸劇にしたとの意見も出た。

このことから、生徒たちは一方的に先生から講義形式での授業ではなく参加型の授業によって歴史、地理、公民に直接体で触れることが良いとまとまった。その為に出たのが次のアクティビティーである。

・年号を覚えるための歴史カルタ
・公民では実際に日本の政治運営などの模擬演習(例えば、郵便局屋さんごっこや簡略化したの内閣運営の真似ごとなど)
・地理を意識した、農産物を使った地域ごとの調理実習

などである。このようなことを毎回行う訳にはいかないが、数回に一回行えば生徒のモチベーションも保てると思うのである。

2010年4月15日木曜日

4月15日 授業メモ(1)



1.社会(事象)の認識について

1)私たちの(社会についての)意識は、その人の社会の中での位置によって制約されている:
社会的存在が社会的意識を規定する(社会意識の存在被拘束性)

2)私たちの意識のあり方が、社会のあり方に影響を及ぼす:
人々の社会意識が新たに社会関係を創り出す(幻想の自己実現)

3)私たちにとって社会事象について知る/認識することは、社会にどう関わるかの問題と不可分に結びついている。
「どうすれば良いか」といった実践的問いが先にあって、そのために必要となる社会認識を促したり、「だからどうするの?」という問いと結びつかない情報/知識は意味がないと考えられたりする(認識と実践の一体性)。

2.落水型からバトンタッチ型へ

1)注入・暗記型から観察・討論・批判・実践型へ

「知識/情報を多く握った教師」が「知識/情報をもたない無知な子どもたち」に、水が上から下へ流れるように「知識/情報を注ぎ込む」のが社会科の教育なのだろうか?

社会科を学ぶ子どもたちは、次の社会の担い手。次の社会をどうするかはその時代に生きる人々が決めて行くものではないのか?
自分たちで社会の現実を正確に認識し、判断し、自分たちで共同してより良い社会へ変えて行く能動的な主体形成を助ける。

2)先輩、同伴者、媒介者、触媒(カタライザー)としての”教員”

「で、先生はどうなの?」:教師の本音が問われる → 教師自身が学習対象にどう向かい合っているか、どう関わっているか、が問われる。

本音と切り離された知識・情報は、<建前>として学習主体の<本音>に響かない一過的、表面的なお話しで終わり流れ去る。

改訂版シラバス 4月15日現在


今日の授業を踏まえて大学のサイト、およびこのブログの載せていた「シラバス」を部分改訂します:

授業の内容:小学校社会科で取上げられる4つの単元領域から、各1つずつの学習テーマを選び、
(1)その対象領域の今日的問題状況を概括的に学ぶことを前提として、
(2)これを社会科学習の小単元として構想すること、
そして(3)導入部分の授業展開を組み立てることに取り組む。

とりあげる小単元としては、
3〜4年生で「地域の人々の生活にとって必要な」として取上げられる廃棄物処理(ゴミ問題)、販売業(スーパー、コンビニ)
5年生で取上げられる「通信などの産業」、
6年生で取上げられる「我が国と経済や文化などの面でつながりが深い国の人々の生活の様子」(異文化理解、国際交流)
を扱う。

授業の方法:
3〜4人の作業グループ(班)を作り、上記(1)〜(3)を各4回ずつからなる3つのステージに分け、毎回2〜3班が分担して集団作業による報告(文章化は全員が順に担当する)をし、班を単位とした討論および教員による批評と指導を行う。報告をした班は、その担当回の討論などで出された意見などを踏まえて「応答報告」(文章化は全員が順に担当する)を提出する。
各ステージを通して、「応答報告」を踏まえて教員からそのステージの全般的なまとめと問題提起を行い、全体討論したうえで、次のステージの作業課題を明確にする。

授業展開(スケジュール)
第1回 授業全体の構想説明と作業グループ作り、第1ステージの準備打ち合わせ。
作業グループは、a) 廃棄物処理(ゴミ問題)、b) 販売業(スーパー、コンビニ)、c) 通信業(マス・メディア)、d ) 異文化理解、国際交流 の4つのテーマを選び、各テーマに6グループずつ作る予定。

4月22日 1)学校でなぜ社会科か? 
      2)社会科の授業作りのツボ
      3)報告分担決定
      4)第1ステージ準備について

<第一ステージ:問題の概要と要点をつかみ、子どもたちの生活経験との関わりを見つけ出す>
5月06日 第1テーマ:廃棄物処理(ゴミ問題)
5月13日 第2テーマ:販売業(スーパー、コンビニ)
5月20日 第3テーマ:通信業(マス・メディア
5月27日 第4テーマ:異文化理解、国際交流

以下は、6月3日の授業が教育実習研究授業のため休講になった場合の日程。
この日が休講にならなかったら1週間ずつ繰り上げます。

<第2ステージ:小単元を設計してみる>
6月10日 第1テーマ
6月17日 第2テーマ
6月24日 第3テーマ
7月01日 第4テーマ

<第3ステージ:導入部分の授業を作ってみる>
7月08日 第1テーマ
7月15日 第2テーマ
7月22日 第3テーマ
7月29日 第4テーマ

全体まとめ:6月3日の授業が教育実習研究授業のため休講になった場合には、補講日程で適宜に行います。

介護実習による欠席者には別の課題を出す。

学生へのメッセージ:すぐに役に立つものは、直ぐに役に立たなくなる。
 自分が関心をもつ社会問題を追いかけていき、ネタの集め方に習熟しよう。

オフィスアワー:木曜 6時限

連絡先 電話番号:048.858.3200
連絡先(メールアドレス):takm(at)mail.saitama-u.ac.jp
連絡先(ホームページ、その他):http://gobuno.blogspot.com/
===================

* なお以下の事項については、4月15日に調査をし忘れたので、次回に調査して対応を指示します:

他との関連(関連科目):社会科概説
履修条件(授業に必要な既修得科目または前提知識):高校「現代社会」、「地理」、「日本史」、「世界史」を既習であること。
未履修の者には、別に課題を課す。また、高校「政治・経済」を履修してあることが望ましい。

2010年4月3日土曜日

2010年度 シラバス予告


講義番号:P12031 / Y12031
授業科目名[英語授業科目名]:社会科指導法A [Social Studies Instruction A]
曜日時限: 木3〜4
教室: G209講義
クラス指定:2c(理科、美術、家政)
他との関連(関連科目):社会科概説
履修条件(授業に必要な既修得科目または前提知識):高校「現代社会」、「地理」、「日本史」、「世界史」を既習であること。
未履修の者には、別に課題を課す。また、高校「政治・経済」を履修してあることが望ましい。

テーマ・副題:学校での「社会科」学習を立ち上げるために

授業の教育目的・目標:
小学校での社会科の授業作りの要点を学び、
自ら教材研究をしていける基礎能力を作る。

授業キーワード:第二次社会化と次世代の市民形成、社会問題との出会い、主体的学習活動、討論と集団的学習、経験から

授業の内容:小学校社会科で取上げられる4つの単元領域から、各1つずつの学習テーマを選び、
(1)その対象領域の今日的問題状況を概括的に学ぶことを前提として、
(2)これを社会科学習の小単元として構想すること、
そして(3)導入部分の授業展開を組み立てることに取り組む。

とりあげる小単元としては、
3〜4年生で「地域の人々の生活にとって必要な」として取上げられる廃棄物処理(ゴミ問題)、販売業(スーパー、コンビニ)
5年生で取上げられる「食料生産」または「通信などの産業」、
6年生で取上げられる「戦後我が国は民主的な国家として出発し,国民生活が向上し国際社会の中で重要な役割を果たしてきたこと」(日本現代史)、および「我が国と経済や文化などの面でつながりが深い国の人々の生活の様子」(異文化理解、国際交流)
を扱う。

授業の方法:
3〜5人の作業グループ(班)を作り、上記(1)〜(3)を各4回ずつからなる3つのステージに分け、毎回2〜3班が分担して集団作業による報告(文章化は全員が順に担当する)をし、班を単位とした討論および教員による批評と指導を行う。報告をした班は、その担当回の討論などで出された意見などを踏まえて「応答報告」(文章化は全員が順に担当する)を提出する。
各ステージを通して、「応答報告」を踏まえて教員からそのステージの全般的なまとめと問題提起を行い、全体討論したうえで、次のステージの作業課題を明確にする。

授業展開(スケジュール)
第1回 授業全体の構想説明と作業グループ作り、第1ステージの準備打ち合わせ。
作業グループは、a) 廃棄物処理(ゴミ問題)、b) 食料生産、c) 通信業、d 日本現代史、e) 異文化理解、国際交流 の五つのテーマの内の4つを選び各テーマに4グループずつ作る予定。

第2回 学校でなぜ社会科か? 社会科の授業作りのツボ

<第一ステージ:問題の概要と要点をつかみ、子どもたちの生活経験との関わりを見つけ出す>
第3回 第1テーマ
第4回 第2テーマ
第5回 第3テーマ
第6回 第4テーマ

<第2ステージ:小単元を設計してみる>
第7回 第1テーマ
第8回 第2テーマ
第9回 第3テーマ
第10回 第4テーマ

<第3ステージ:導入部分の授業を作ってみる>
第11回 第1テーマ
第12回 第2テーマ
第13回 第3テーマ
第14回 第4テーマ

第15回:全体まとめ

成績評価方法
各作業グループの報告、毎回の授業への貢献、および最終個人報告を総合して行う。
3分の2以上出席した者を評価対象とする。
介護実習による欠席者には別の課題を出す。

成績評価基準:59点までは不可、60〜69点は可、70〜79点は良、80点以上は優。

テキスト:授業で指示します。
参考図書:授業で指示します。

学生へのメッセージ(受講にあたって):すぐに役に立つものは、直ぐに役に立たなくなる。

学生へのメッセージ(授業評価結果への対応):関心をもつ社会問題を追いかけていき、ネタの集め方に習熟しよう。

オフィスアワー:木曜 6時限

連絡先 電話番号:048.858.3200
連絡先(メールアドレス):takm(at)mail.saitama-u.ac.jp

連絡先(ホームページ、その他):http://gobuno.blogspot.com/

人数制限:指定されたクラス以外の者は原則としてお断り

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