2011年7月14日木曜日

最終報告について


課題:小単元の授業計画作成

小学校で社会科の学習単元にするのが適当と考えられる社会事象から、
任意に小単元のテーマを設定し(*)、その授業計画を個人または3人までのグループで構想する(**)。

* 別記「成績評価について」で示すように、テーマによって配分点を変えている。
** 担当した同じ社会事象・同じ小単元テーマを取上げる場合は、個人で行い、グループで行うことを認めない。

次の内容を含むこと:

<テーマ全体にかかわって>
1)取上げたテーマの意義と狙いについての考察
2)学習活動の目標を簡潔に示す

<全体の授業計画にかかわって>
3)導入:身近なところから単元を通しての「問い」を立ち上げる
4)単元の「問い」に対する答えの探求を、取組可能ないくつかの活動に、有機的に分けて構成する。

<各回の授業計画にかかわって>
5)各回の授業を、次の点に留意して構成する
<教員の活動> 用意する教材や各回の軸になる発問
<子どもたちの活動>
a.集団的な調査(いわゆる「調べ学習」の作業)
b.討論による検討と、そのまとめ、(中間的発表)

6)まとめ活動:
イ)得られた新しい知見、認識の確認と、その発表によるまとめ
ロ)期待される発展的な問い 

7)文献リスト
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B5版、横書き(鉛筆書き不可)。枚数制限なし。
締切り:7月27日午後4時
提出先:B212法学研究室前に置く受付箱。
注意:1)提出の際に、学籍番号と氏名を必ず提出者名簿に記すこと(鉛筆書き不可)。
2)Eメールでの提出は受付けない。
3)提出/受取における事故に備えて、必ずコピーをとっておくこと。

成績評価について(その1)


成績の評価は、次のように行います:

第1:基礎点数から減点方式による算定

1)第1ステージでの簡単な回答、「レスポンス・シート」:16点
2)班の報告と改訂版:(20点+10点)×2=60点
3)他班への批評:24点

第2:最終報告(小単元構想作成)による加算

イ)担当した報告と同じ社会事象、小単元テーマで再構想した場合:10点満点
ロ)同じ社会事象から別の小単元テーマで構想した場合:20点満点
ハ)授業で取上げた他の社会事象から、別のテーマで構想した場合:30点満点
ニ)授業で取上げなかった他の社会事象から、任意のテーマで構想した場合:40点満点

第3:上記の1&2を合算した点数を成績とします。
但し、合算して100点を越える場合は、切り捨てて100点とします。



2011年7月13日水曜日

7月14日報告:異文化理解


セブン班 異文化理解


<目標>

生活において、外国とのかかわりは必要不可欠である。そのことを知り、外国に親しみを持てるようにする。


a)問の立ち上げ

 1時間目・・・「同じ食材でも国により使用方法が異なる」

初めに、その国の文化により同じ食材でも調理法が異なることを取上げる。米や小麦に注目し班で話し合い、どのような調理法があるのか考える。あまり意見が出ない場合は、図書室などで調べても良い。


2時間目・・・「食文化全体について考える。」

前日に食べた料理を思い出し、その料理がどこの国の料理かを考える。ここで、私たちの食生活には外国の文化が深く関わってきていることに気づく。詳しくどこの料理か分からない料理は図書室などで調べてもいい。ここで、前回の授業を踏まえつつ、なぜ同じ食材でも地域により使用方法が異なるのか、様々な調理法が存在するのか、ある地域では食べられるものでも、別の地域では食べられないのか、について考えさせる。


b)問に対する答えを見つける

 3時間目・・・「調理法の特性について考える」

調理法にはそれぞれ特徴があり、保存期間を延ばすことなどができる。調理法が定着する理由は、その国の気候等に深く関係している。その国の気候に合った食材を、その国の気候に合った調理法で調理していることを知る。


 4時間目・・・「食文化以外の異文化」

食文化に限らず、日常生活で、外国の文化を探してみる。食文化は、国の歴史や気候により大きく変わっていることを前回までの授業で学んでいる。そこで、食文化に限らず、様々な文化でも、国ごとの違いがあることを再認識する。日本人の生活には予想以上の外国の文化が入ってきていることに気づくことができると考える。




 5時間目・・・「発表しあう」

自分で外国の文化について気づくだけでは、限界がある。そこで、クラス内で自分が気づいた異文化について、発表しあう。


 678時間目・・・「詳しく調べる」

今まで日本にはいってきている文化について授業で取り扱ってきたが、それでは、外国の文化を表面的に知ることしかできない。そこで、さらに詳しく異文化を理解するため、班に分かれてあるひとつの国に注目して、その国の文化について詳しく調べて行く。ここで、日本とのかかわりについても踏まえて調べて行くことが望ましい。調べる方法として、図書館に行くことや、インターネットで調べることが有効である。もし近くに外国の方が住んでいる場合は、その人に話を聞きに行くことも良いと思う。


9時間目・・・「発表しあう」

調べた内容をクラス内で、発表しあう。



c)まとめ、次の問へのつなげ

 10時間目・・・「まとめ」

今までの内容を踏まえ、世界には、様々な文化が存在し、文化は今、世界中に広がりあい、1つの国の中にも色々な文化が入ってきている。その一つ一つを受け入れなければ、今の社会で生きて行くことはできない。外国の文化だからといって、意味もなく嫌うことはせず、理解して行くことが必要である。


11時間目・・・「次の課題」

今の時代、外国との関わり無しに生きて行くことは難しくなっている。しかし、外国人と衝突する事件は存在している。そんな事件を実際に取上げ、異文化を受け入れるには、どうすればよいのかを考える。


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コシヒカリ班  異文化理解について


<目標>

グローバル化が進む今日の社会において、多国籍企業(民間企業)や政府組織(外務省など)、非政府組織(国境なき医師団など)がグローバル化の主な担い手である事を知り、異文化理解、国際交流の必要性を学ぶ。(グローバル化が無ければ異文化と触れ合う機会も無く、異文化を知る必要も薄い。)


1.[導入]

生活におけるグローバル化の具体例を取り上げ、世界と繋がる必要性を知る。

問「飛行場・港が使えなくなったら?」(第12時限)

・輸出・輸入などが出来なくなることを知る。

・石油、食料、etc...の面でとても困る事を具体例をまじえて知る。

教材:総合商社のキッズサイトなど。

活動:身の回りのモノ・食料で日本産以外のモノを10個以上調べてくる。

討論:貿易ができないとどんな生活になるのか?

検討:何を輸入し、何を輸出しているのか?


.

日本の貿易を知る。

問「モノの原料を調べよう」(34時限)

・自動車や服、プラスチックなどを具体例にしつつ、身の回りのモノが元々は何で出来ているのかを知る。(鉄鉱石、石炭、石油など)

・原材料は日本に乏しいことを知る。

→原材料を外国から輸入している事を知る。

→どうやって外国から輸入するのか?(タダでは手に入らない。)

→原材料を輸入して、加工して輸出するのが日本の経済システムである事を知る。

※細かい具体的なデータ(輸入に占める石油の割合や、輸出に占める自動車の割合)は割愛し、大まかに知る。


教材:写真、動画、本、インターネットなど(日本鉄鋼協会、石油連盟等のキッズサイト)

討論:モノを海外に売るにはどうすればいいのか? また、買うにはどうすればいいのか?

→外国の言葉を知る必要、相手の事を理解する必要、自分たちの事を理解してもらう必要、異文化理解の必要性に気づくことができれば理想的。

検討:モノを海外に売る会社、買う会社を調べてくる。(ex.総合商社、自動車メーカー、家電メーカー等)


問「モノを売ったり、買ったりする企業や業界を調べてみよう」(57時限)

・実際にグローバル企業を1人、1社程取り上げ、調べる。何を造っているのか、何を買っているのか、どこで売っているか、等を調べ、最終的にまとめる。大企業のサイトにはキッズページがある場合が多いので、それを参照させる。

・自宅学習と並行して行うが、調べられる範囲に限界があると思われる。いくつか候補を示し、検討のつかない児童に指針を与える。キッズサイトを持つ企業をリストアップしておくと、指針を与えやすいと思われる。

├日本貿易会 キッズサイト(商社の業界団体の子ども向けページ。)

├日本鉄鋼連盟 みんなの鉄学(鉄鋼企業の業界団体の子ども向けページ)

などが考えられる。

教材:各企業のサイト、業界団体のサイトなど。

討論:各自が調べてきた企業について、班内などで発表し合うなどする。良い発表を全体で共有。

検討:民間企業以外の国際交流はないのかを考える。


民間企業以外のグローバル化を知る。

問「民間企業以外に世界にまたがるものは?」(89時限)

・外務省などの国家レベル交流、国際スポーツ(ワールドカップ、オリンピックなど)、NGO、NPO、国際連合、旅行者、留学生などの交流がある事を知る。

教材:外務省の副教材、資料、サイト等。各団体のサイト等。


問「企業以外のグローバル化について調べてみよう」(1012時限)

・プロスポーツの外国人選手、日本人選手の海外移籍、外務省、オリンピック、ワールドカップ、国境なき医師団などのNPO組織、NGO、国際連合、留学生、旅行者、国内外国人労働者etc.....などについて1人、1つ調べる。

・児童が何を調べるのか分からなくなってしまうのを防ぐために、ある程度のリストアップは必要と思われる。

討論:各自が調べて、班内で発表、良い発表を全体で共有。

教材:各サイト、図書館の資料


. まとめ(1314時限)

・それまでのまとめ。

・様々なグローバル化がある事を確認。

→何語で話すのか? →英語

→英語学習の必要性の確認。→でも、何で英語なの?

→英語帝国主義の検討と、文化相対主義の獲得。(今後の展望課題)

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社会科指導法A 小単元 ~異文化理解・国際交流~

印象派班


<目標>

他の国と文化の違いがあることに気が付いていない子どもが、日本の代表的な料理と他国の代表的な料理を比較することにより国の食文化の違いについて学び、文化の違いに気づくことで、自己文化中心主義にならず異文化への理解を深めるようになる。


  1. a 問いの立ち上げ

「日本の代表的な料理について考えてみよう」(1限)

活動内容:日本の代表的な料理名をあげ、材料と調理方法について知っていることを挙げる

     その中から日本にしかない料理を挙げる→「他の国にもそこにしかない料理

がある」という話題提示


  1. b 問いに対する答えを見つける・確かめる

「他国の代表的な料理について調べてみよう」(2・3限)

活動内容:図書室かパソコンで他国の代表的な料理、含まれる材料、調理方法などにつ

いて調べる

教師も一緒に調べ子どもが理解しにくいような料理をピックアップしてお

「発表の準備」(4・5限)

活動内容:模造紙などに班ごとで調べた内容をまとめ、写真など発表に必要なものを準

備する

  「発表」(6・7限)

  活動内容:班ごとに調べた内容を発表する

       先生が調べた理解しにくい料理も一緒に提示する

  「意見交換」(8・9限)

  活動内容:他国の特徴的な料理に対しての意見・感想を挙げてもらう


  1. c まとめ

  活動内容:先生の板書

       児童が前の時間に挙げた感想や意見を書き出す

       食文化の違いに違和感を持つことから異文化への偏見につながることがあ

       る

       文化の違いは食だけでなく様々な面で見られる

       国際交流が盛んになっている現代では、これから先異文化に触れる機会が

ある→コミュニケーションを円滑にするためには、偏見を持たず理解する

姿勢を持たなくてはいけない


   次の問いへの繋げ:食だけでなく他の文化の違いについて調べ、考察する

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「異文化理解問題」

グループ  グンソク班          


<目標>

今日の世界において、異文化理解の少なさが引き起こしている問題に気付き、外国の人々と共に生きていくためには独自の文化を理解し合うことが大切であることを知る。また、我が国の国際交流や国際協力の様子に関心をもつようになる。



1.身近なところに異文化が存在することへの関心の立ち上げ


「日常生活において、どのような場面で異文化と関わっているか」(第1~2時限)

教材:自分の生活経験

活動:どのような場面で異文化と関わっているのか振り返る


調査観察:我が国と異文化発祥国との様々な違い

討論:どのような点が違うのか



2.身近に存在する異文化の問題点について考える


1)異文化理解における偏見(第3~5時限)

教材:外国人に対する偏見がもたらした事件

   公共機関で白人/黒人外国人に会ったらどう思うか(RP)

調査観察:外国人の方に日本で感じた偏見的経験について聞き取る

討論:日本にいることが、どうして偏見的経験を生み出すのか


2)異文化理解における視野の狭さ(第6時限)

教材:異文化理解に対する視野の狭さがもたらした事件

    株式会社「味の素」のイスラムに反する事件

討論:どうしてこのような事件が起こってしまったのか



3.外国の人々と共に生きていくために大切なことをまとめる(第7時限)

教材:これまでにまとめた異文化の問題点

   これまでに討論した内容

討論:共に生きていくために大切なことをまとめる


※1時限を使ってまとめることで、異文化を理解することの大切さを再認識する



4.我が国の国際的な現状を知る

1)我が国の国際交流について(第8時限)

活動:どのような国際交流をしているかと調査する

討論:国際交流が生み出すメリット


2)我が国の国際協力について(第9~10時限)

教材:東日本大震災において生じた国際協力

調査:諸外国がどのような支援してくれたかを調べる

   過去のスマトラ沖地震などの震災時に日本がどのように支援していたか調べる

討論:国際交流が生む出すメリット



5.まとめ(第11時限)

1)得られた新しい知見・認識の確認

・異文化理解の大切さ

・我が国の国際活動の様子


2)更に調べたいことへの関心の拡張

刺激:国際連合の働き

ユネスコやユニセフなどの身近な活動についての紹介





7月14日報告(マスメディア問題)


バロック班

<目標>

身の周りにあるメディアの違いや影響力を体験的に理解し、問題を発見して、解決に向けて行動する。

1 問題提起(2時間)

1時間目】「みんなはどこからニュースを知っているのかな」

子どもたちに、どこから普段のニュースを得ているか聞いてみる。うまくいかない場合は、「○○のニュースが最近あったけど、みんなはどこから聞いたかな?」など質問を変えてみる。

 予想される回答:テレビ、ラジオ、新聞、口コミ…

 その回答にそってだいたいのグループに分ける。例:テレビから情報を得ているグループは「テレビ班」など きれいに等分できないと予想されるのである程度融通をきかせて

2 メディア調査

2時間目~9時間目】「どの情報が良いのかな・それぞれの違いや特徴はなんだろう」

グループごとに分かれて、メディアごとに違う情報を学校内に発信させ、後日校内アンケートをとり、どの情報(情報はメディアごとによって違うため、情報の種類によってなんのメディアで伝わったかわかる)が一番校内で伝わっているか調査する。

1.ある程度メディアの特徴の予想をさせる。「どのメディアが一番早く伝えるのかな?」「どれが一番正確だろう?」自由に回答させる。

2.グループごとに分かれて、どの情報を発信させるか考える。なるべくアンケートにしやすいものにする。グループごとに同じ情報が被らないようにする。例:「テレビ班はこんな発表をしたいそうだけど、ラジオ班も同じだから、なるべく別々のものにしよう」

3.発表制作に取り組む。テレビ班なら昼休みに放送するテレビ放送の制作(ビデオカメラ程度のものでよい)、新聞班なら全教室に配布する校内新聞作りをさせる。口コミ班(あれば)は、まだ情報を発信させず、どう発信させるか(何人がかりで行うか、教師主体で行うか、生徒主体で学年を超えて行うかなど)を考えさせる。

4.発表する。なるべくどの発表も最低でも3日間は情報を流すのが望ましい。後日、それぞれの情報が正確に伝わったかテスト形式で判断できるアンケートを校内全体でとる。

5.アンケートの集計結果を、全体のみでなくクラスごとや学年ごと、どの程度まで広まっているか分かるようにグラフなどにして、視覚的に判断しやすくしたものを生徒に見せ、どのメディアが正確か考えさせる。

3 まとめ

10時間目・11時間目】グループごとに、「このメディアはこのような特徴があった」「このメディアの情報の速度はこのくらいだった」などを検討しあい、まとめる。

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再履修Ⅰグループ

3ステージ 小単元「マスメディア」 13時間設定

<目標>

インターネットの特性や役割を知り、情報を利用する上での問題や危険に気付き、それらの回避方法について考えられるようにする。

1.インターネットの情報とは?(1~3時限)

〇活動内容

・インターネットを使用したことがあるか、またその際に何を調べるのかを班ごとに話し合い、発表させ、その回答を板書し、インターネットには様々な利用方法があることに気付かせる。(第1時限)

・インターネットを使って何かを調べるということに着目させ、前回話し合った「インターネットで得た情報」が実際に役に立ったかを考えさせ、インターネットの情報に関することで何か困ったことはないかを班で考え、発表させる。(第2時限)

・前回の発表で、インターネットは便利だが、必ずしも役に立つ、もしくは情報が正しいとは限らないのではないか?という疑問を持たせる。(ex.インターネットで調べたゲームの攻略法の通りにやってもクリアできない、同じ内容でも、サイトによって情報の表現の仕方、もしくは情報の内容自体が違うなど)(第3時限)

2.実際にインターネットを使って、同じ情報でも、表現の仕方や内容が異なることを知る。(4~6時限)

〇活動内容

・インターネットを使って調べてみたい内容を決める。班でどの内容について調べるかを相談して決める。(第4時限)

・実際に班ごとにインターネットを使って調べ、同じ内容でも違う記述がなされることがあることを確かめさせる。(第5・6時限)

3.調べた内容を発表するための準備、発表。(7~10時限目)

・インターネットで調べた、同じ情報でも違う記述がなされていた部分を模造紙にまとめ、発表の準備をする。(第7・8時限目)

・班でまとめた、同じ情報でも違う記述がなされている事例を発表。各班の発表を聞いて、同じ情報でもサイトや会社によって表現の仕方や内容が異なっていることを認識させる。

4.自分が知った情報を鵜呑みにしてはいけないということを知る。(11~13時限目)

・前回までの発表で、同じ情報についての調べていても、違った表現の仕方や内容のものが複数見つかることを確認する。つまり、インターネットの情報は、正しいものばかりではないということを認識させる。(第11時限目)

・インターネットは便利であるが、その情報は必ずしも正しいとは限らないと注意を呼び掛けるポスターづくりを行い、教室に掲示する。(第12~13時限目)

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-マスメディアと情報操作-     チロル班

 <目標>

わたしたちの周りにある情報の性質や利点を理解し、情報に対して関心を持つとともに、その中から正確な情報を選択し、生活に活かすことができるようにする。また、情報を発信、受信する中で危険が伴うということを認識し、普段から意識して情報に向き合う態度を育成する。

a) 問いの立ち上げ(2時間)

1時間目「わたしたちのまわりにはどんな情報があるだろう」

本時ではまず、自分たちが普段どんな手段でどのような情報得ているかを考えさせる。そこでいかに膨大な量の情報があるのかに気付かせ、情報の単元に関心を持たせる。この際、生徒たちの関心のあるものを中心に考えさせることで関心を持たせたい。

例)自分がマスメディアを用いたときの解答

・「AKB48の新曲の情報をニュースで見ました」

・「新聞の天気予報を切り抜いたことがあります」

次に、新聞やテレビなどのマスメディアを挙げさせ、それぞれの情報の特徴について考えさせる。主なマスメディアの名前は大体知っていると思うが、その性質については知らない児童がほとんどであると考えられる。そのため、いきなりニュースの編集手順を説明するのではなく、それぞれのメディアを視覚的に見たときの感想や、どのような時に利用するのかに注意を向けさせる。

2時間目「情報をみつめよう」

本時では、実際に新聞の切り抜きを持ってきてもらう、テレビのニュースをスクリーンで見せるといったことを行う。これによって情報の伝え方の特徴や利点に目を向けさせる。

例)今日のニュースで大きく取れ挙げられていた事件についての解答

・「新聞はいつでも何度でも見ることができるよ」

・「テレビでは映像も見られるから分かりやすいね」

このように実際に比較してみることで、情報源の違いを意識できるようになってくる。家庭でもそれらの比較と同時に家の人との話し合いを促し、次時の導入の際に発表を取り入れたい。

b) 「問い」に対する答えを見つける:確かめる(2時間)

3時間目「ニュースができるまでを理解しよう」

 本時では導入に家庭で気付いたことを発表させ、メディアの特徴を再確認する。その上で、教科書を用いて「ニュースができるまで」についての説明をする。この際、途中にクイズ形式で発表の機会を設け、「次はどうなるのか」と児童が関心を持てるようにしたい。また、現在の小学校社会科の教科書を調べてみたところ、導入として「緊急地震速報」が取り入れられていた。これを「東日本大震災」とうまく関連させながら授業を発展させたい。また、ニュースは編集の段階で偏りが生じてしまうということに気付けるような助言をしたい。(カメラワークなど)これは次回以降「情報の正確さ」を学習する際のヒントである。新聞の方は、教科書に「新聞社の人の話」も載っていたため、取り上げたい。(もし教科書に載っていなければプリントを用意する)

4時間目「情報の正確さについて考えよう」

 本時では、情報の正確性について学ぶ。3時間目に行った「ニュースができるまで」の中で「制作段階で偏りが生じてしまう」と学習したことを振り返らせ、正確かどうかといった観点から情報を比較させる。

例)情報の正確性についての発表

・「ニュースで流れる映像は一部分だけだと思います」

・「新聞の見出しによってニュースの印象が変わります」

その後、世論操作を取り上げ、選挙のときのニュースを思い出させる。「○○氏が優勢でしょう」といった言葉によってどのような印象を受けるかを体験の中から考えさせ、それによって「クラス操作」をすることで世論操作が起こるしくみや実態を理解させたい。

c) まとめと次の問いへの発展(2時間)5時間目「情報についてまとめよう」

 本時では、主にそれぞれのメディアの良いところと悪いところや正確かどうかの判断基準、情報の使い分けについてグループ活動を通して考えさせたい。グループ活動によって他人の意見や考えに触れることで、より多角的な知識を身につけさせたい。また、家庭ごとにマスメディアとのかかわり方は様々であるため、プライバシーに十分配慮しながら意見交換をさせたい。

6時間目「情報を生活に生かそう」

 本時では、マスメディアとのかかわり方を前回の授業を発展させた形で考えたい。具体的には、前回のグループごとに新聞班とニュース班に分け、一つの事象調査・発表させる。その際に、「どんなことに注意したか」も説明させ、クラス全体でマスメディアへの理解を深めたい。これは、情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き活用する能力、すなわちメディアリテラシーを身に付けるための作業学習に位置付けられるだろう。

最後に感想の発表をさせ、マスメディアに対する理解ができたかどうかを評価したい。

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きゅびずむ班からは印刷された構想が提出されただけなので、このブログに載せることができません。

2011年7月6日水曜日

7月7日の予定


7月7日に予定している、「スーパー/コンビニ問題」及び「ゴミ問題」の小単元構想について、班報告は、

「スーパー/コンビニ問題」が、再履修3班、片栗粉班、ロココ班から、

「ゴミ問題」が、ハーバー班、ソーダ班、写実派班と肉じゃが班から提出されました。

後者については再履修2班からの報告は提出されていません。

当日は、前者について再履修3班報告を、後者についてはハーバー班とソーダ班の

報告を検討対象とします。その他の班報告も、比較対照として以下に載せます:

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スーパー・コンビニ問題小単元構想

再履修3グループ

<目標>

コンビニの特性や地域における役割を知り、その背景にある廃棄問題や電力問題に気づき、問題解決について考える

1.小売店の調査(1~2時限)

(活動内容)

・地域のお店の地図作り。子どもに発表させ、どこにどんな店があるかを地図に書き込んでいく。(第1時限)

・親からそれぞれの店舗の利用頻度や購入するものなどの調査(第2時限)

2.コンビニへの関心を高める(3~5時限)

(活動内容)

・スーパーマーケット、個人商店などそれぞれの小売店の特徴について考える。(第3~4時限)

・コンビニの利用頻度の高さに気づく(第5時限)

3.コンビニの特性(消費者視点)について考える(6~7時限)

(活動内容)

・コンビニを利用する上でのメリット、デメリットについて考え、メリットとされる事柄についても様々な問題を含んでいることに気づかせる。(第6~7時限)

☆メリット☆

   24時間営業

   多種多様な品揃え

☆デメリット☆

   値下げしない

4.廃棄問題とコンビニの関連性について学ぶ(8~10時限)

(活動内容)

・廃棄問題とは何か(第8時限)

  廃棄問題についての知識を得させる。

  自宅におけるゴミなどとの関連付けをするのもよい。

・コンビニと廃棄問題(第9~10時限)

  前の時限にやった廃棄問題とコンビニをつなげていく。

  コンビニでの廃棄がどれほどの量なのかということを具体的な分かりやすい数値で示す。

  改善策をグループごとに話し合って発表する。

5.電力問題とコンビニの関連性について学ぶ(11~13時限)

(活動内容)

・電力問題の具体化(第10時限)

  今年に起きた、地震・津波による原子力発電所が使えなくなるという事態からの電力不足など、具体例から電力問題を明らかにしていく。

  環境問題についても関心を向ける

・コンビニと電力問題(第11~12時限)

  コンビニがどれくらいの電力を使っているのかを、まず生徒たちから、意見を出させる。(どんなところに電気を使っているかということ、など)

6.関心の拡張

コンビニ以外の小売店(スーパー、個人商店)ではどのような問題を持っているかを考える。

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                                ロココ班

<目標>

スーパーとコンビニの価格の違いに気付き、その意味を調べる事によって、スーパーとコンビニの流通の違いに関心をもつようになる。

1. スーパーとコンビニの価格の違いについて

「レシートを見比べてみよう」(1~3時限)

教材:家庭のレシート(スーパーとコンビニ2種類)

活動:家のレシートを持ってきて、比べてみる

討論:なぜ、スーパーとコンビニで値段が違うのだろう?

調査観察:家で一番何を買っているか?

レシートの見比べ、親、大人からの聞き取り

検討:家庭で一番買われているものの値段は、スーパーとコンビニで比べてみるとどうだろう?

2. 流通の仕組みについて知る

1)商品はどこから来る?(第4時限)

小売店・農家・工場など

<スーパーとコンビニの流通の順番>

教材:農家・工場・小売店・店などの写真

   流通の経路がすぐに分かる表

検討:家に届くまでにどれくらいの店を通るのか?

2)店舗ごとにある商品とない商品の比較・価格の違い(第56時限)

<スーパー・コンビニの商品>(第5時限)

教材:発注の仕組みが分かる図

活動:コンビニ班、スーパー班に分かれて、ある商品とない商品の違いを家庭から聞き込み調査してきたものの発表

討論:地域によって売れる商品と売れない商品がある。スーパーは売れ残ったものが安くなる。コンビニにこの割引はない。

<価格の違い>(第6時限)

教材:スーパー・コンビニの価格設定の図・需要と供給の分かり易い図

活動:討論から、需要と供給の話に進める

討論:安定して売れる商品はスーパー・コンビニともに同じような値段。ただし、スーパーには割引があるが、コンビには割引がないぶん、売れ残りが多い。など

3. 売れ残った商品の廃棄について

<スーパー・コンビニの廃棄量>(第78時限)

教材:スーパー・コンビニの廃棄量の違いがわかる図

活動:スーパー・コンビニの廃棄商品についての討論

討論:どのような商品が多く廃棄されてしまうか。廃棄されたものはどこに行くのか。

4. まとめ (第910時限)

1)得られた新しい知見・認識の確認

2)さらに調べたい事への関心の拡張

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片栗粉班

<目標>

地域の生産・販売について知り、それらの流通経路の違いについてわかる

1. 生産・販売による販売価格の違いに対する関心の立ち上げ

「スーパーとコンビニはどう違うかな?」 (12時限)

教材:スーパーとコンビニで買った牛乳パックと値段を書いた資料

活動:スーパーとコンビニの資料を見て、その両者間の違いを見る

討論:どう違うのか、どうして値段が違うのか?

   自分だったらどちらで買うか?

調査観察:スーパーとコンビニの資料を見て、何が違うのか?

何が違うのか、どうして違うのか考察して発表する

*宿題として、家族と買い物に行って、いろいろな種類・品物がある中で、どうしてそれを買うにか、何を基準に決めているのかをインタビューしてくる(ワークシート配布)

2. 様々な流通経路を知る

1) 「流通って?」(3時限)

教材:牛乳が食卓に並ぶまでの経路を示した資料

活動:資料を活用して流通とはどういうものか知る

2) 「スーパーとコンビニ、それぞれの流通」(46時限)

教材:スーパーとコンビニの流通経路を示した図

   プライベートブランドに関する資料

   スーパーとコンビニの流通経路でのコストの違いを示した資料

活動:3時限目にやった流通と比較

   そこから、プライベートブランドの存在を知り、その利点を知る

検討:スーパーとコンビニの流通経路の違いによって、どのくらいコストが変わってくるのか?

3) 「トレースアビリティとは?」(78時限)

教材:トレースアビリティについての資料

   食品の賞味期限偽造についての新聞記事

活動:トレースアビリティの仕組みについて知る

   食品の安全性について考える

討論:食品の賞味期限偽造事件の新聞記事を見て、トレースアビリティの必要性について話し合う

3. まとめと今後の課題

1) 「まとめ」

・得た新しい知識と見解の確認

・日常生活における関連性の確認

2) 「今後の課題」

・主にトレースアビリティについて挙げ、食品の安全性について考えさせる

・また、食品だけでなく医療分野などの面からも注目されていることを知る

ICチップなどの最新技術が取り入れられていることを知る

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レベル1班

<目標>

販売の工夫を調べたり知ったりすることを通して,自分たちの消費生活を見つめ直したり、それらに関心を持つようになる

1.生活における水の必要性に対する関心の立ち上げ

「買い物について調べてみよう」(第1、2時限)

教材:レシートなど買い物の履歴

活動:家族の買い物履歴に関する調査

調査観察: おうちの人はどんなところで買い物しているか。

討論: お店(スーパー)はお客さんに来てもらうためにどのような工夫をしているか。

検討: どうしてそのお店でそのものを買ったのか。

2.スーパーの見学を通して、その工夫を知る

1)スーパーを見学しに行こう(第3限に計画、第4,5時限に見学)

<スーパーを見学しに行こう>

教材:スーパーとそこで働いている人

活動:

・見学の計画を立てる(疑問点・予想)

→お客さんの分布、仕事場(扉裏側)の様子、店長へのインタビュー内容

・スーパーの人はどのように働いているか調べてメモにとる

・自分も頼まれたおつかいをこなす。 → 消費者の立場に立ってみる

2)スーパーの人はどんな工夫をしていただろうか(第6時限)

<スーパーの構造理解>

活動:メモなどをまとめて、スーパーの営業構造を簡単に理解する

<スーパーの工夫>

活動:メモなどをまとめて、スーパーの人がお客さんに来てもらうために、どんな工夫をしているのか理解する

3.流通の様子を理解する

1)品物はどこから来ているだろうか(第7~8時)

※事前に宿題で産地書かれている商品を3つずつ調べさせる。

教材:産地表示のあるチラシ等

活動:見学メモやチラシ、宿題から発表し合い,模造紙で作った白地図にまとめる。

調査観察:新鮮なまま売るために,どんな工夫をしているのか

討論:品物がつくられてから買われるまで、どんな人たちが関わっているのか。

4.まとめ(第9〜10時限)

1)得られた新しい知見・認識の確認

・ スーパーの工夫

・ 商品の流通経路について

補充:

スーパー以外の小売業について

流通に関する様々な工夫

2)更に調べたいことへの関心の拡張

刺激:同じ品物でも価格が異なるのはなぜか

助言:企業努力による流通コストなどの違い

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小単元「最終処分場問題」 12時間設定

ハーバー班                               

問いの立ち上げ

.いっぱいになったゴミ箱のごみは最終的にどこに行くのか?(1時間)

  ・まずは児童に何も情報を与えずに発言させる

    ごみがいっぱいになってそのままだったら?

→教室にあるゴミ箱がいっぱいになってあふれた時を想像させる

→気持ち悪い、邪魔、汚いetc

  ・じゃあいっぱいになったごみはどうすればいい?

     一杯になったごみ=処理しないと不衛生→清掃センター→焼却処分→最終処分場

 ⅱ.最終処分場とはどんな場所か?(2時間)

   ・本やインターネットを使って最終処分場について調べさせる

最終処分場の規模…面積や立地場所→どのくらいの土地を必要とするのか(学校の隣に施工が予定されたと仮定して授業を行う時に必要)

周辺への影響…臭いの問題や気持ちの問題

最終処分場がたらないという現状…残り何年で限界に達するかなど

問題提起:このような最終処分場問題を解決するにはどうしたらいいだろうか?

(もし身近に最終処分場が建設されるとしたらどうするか)

問いに対する答えを見つける・確かめる

 ⅰ.埋立地・最終処分場が足らないという現状の原因はなにか?(1時間)

・生徒に考えさせる

 人口増加=排出量の増加

→給食の残飯を調べさせてみる…1クラスで何g、1学年、学校単位では?

ごみ埋立地の増加率がごみの排出量に追いつかない←埋立地の規模と排出量に比較

  ※人口が増加したからと言って本当にごみの排出量は単純に増加するのか

 ⅱ.中間処理や処理技術の発達について気付く(3時間)

・人口増加率とゴミの排出率を比較して、必ずしも相関関係がないことに気付かせる

 →では何故、相関関係にないのか

→中間処理や処理技術の発達により埋立地に排出されるゴミの量が減少しているから

・具体的にはどのような中間処理や処理技術があるのか調べさせる

  →本やインターネット

.処理の限界・埋立地が生み出す周辺への影響に気付く(2時間)

・処理方法を調べる中でどんなに処理を加えても最終的には処理しきれない事(=最終的には灰が残ってしまう)がわかる。

→ごみが生み出される限り埋立地はいっぱいになり続ける=埋立地が増え続ける

→埋立地の面積を考えたとき、日本の国土は将来どうなっていくのか?

・埋立地が増え続けると周辺への影響はどうなるか

→①のⅱで調べたことから考える

・いきなり学校の横に最終処分場ができるとしたら?

→規模の大きさを考えると周囲の住民の家を取り壊さなければならない

→土地が半永久的に使えなくなる

.埋立地のキャパシティ・周辺への影響を改善していくにはどうしたら良いか(2時間)

ⅲから考えて、最終処分場をこのままなにもしないで増加させる事は危ういことだと気づいた筈

→打開策を児童に考えさせる

・児童に各班で調べ・話し合いをさせ、各班発表する。

→リサイクル、食べ残しをしない、物を大切に扱う、不要なものを買わないetc

→埋立地を作らない、人のいないところに作るetc

まとめ・次の問いへの繋げ(1時間)

■まとめ

・最終処分場の問題は埋立地の不足と処理してもなくならないごみが原因である

・最終処分場は周囲の環境や住人に影響を与えている

■次の問いへの繋げ

・埋立地のキャパシティ問題対策にリサイクルとあったが、具体的にはどのような事が行われているのだろうか→3Rに関連→3Rで本当に解決できるのか?

・埋立地を人のいないところにつくるとあったが、木々が切り倒されたり、生物圏への影響がでる問題がある→人間と生物の間の物質循環に関連

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写実派班

<目標> 身の回りにあるごみについて関心を持ち、関連する知識を得た上で、問題解決に向けて行動する。

生活の見直しと問題意識の立ち上げ

「身の回りにはどんなごみがあるか?」(第0限から第2限)

教材:教室で一週間処理せずに放置しておいたごみ箱

活動:ごみに関しての既有知識の確認・共有

普段どれだけの量のごみを出しているのかの話し合い。

観察対象:ごみ箱の中のごみの種類・量

ごみ処理についての知識を得る(第3限から第7限)

a. 「どんなごみ処理方法があるか?」(第3限から第5限)

教材:ごみの処理の種類と方法や仕組み

(ごみ収集車、処理場、プラスチック、資源ごみ、リサイクルについて学ぶ)

活動:板書や教師の話をノートにとる

検討:ごみはどのように処理されているのか

b. 「埋め立て地とは?」埋め立て地についての知識を得る(第6限)

教材:埋め立て地の仕組み、現状

活動:教師の話を聞き、ノートをとる、プリントをみる

討論:ごみを減らすためには

c. 「分別はなぜ必要?」(第7限)

教材:児童が持ち寄ったごみ

活動: 持ち寄られたごみの分別。

討論:分別の必要性・留意点、まだ使えるものは残しておく。

ごみ問題に解決への努力と発表(第8限から第11限)

d. ごみを減らすためにできること(第8限)

教材:図書、インターネット、行政の環境課の人物や処理施設で働く人にインタビュー 

活動:調べ学習

討論:なぜごみが増えるのか

e. ごみ減量への調査・実践(第910限)

活動:調査・実践、グループで発表の準備(模造紙にまとめる)

検討:私たちが出来ることはなにか

4 発表・まとめ感想を書く(第11限から12限)

    教材:グループごとに発表に必要な資料・用具 感想記入用紙

    活動:調査結果の発表・共有 知識の確認

    検討:廃棄物のこれから

    補足:全体発表が終わってからの教師のまとめ 

       地球環境とごみ問題の関わり等

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ソーダ班

a) 問いの立ち上げ(2時間)

1時間目…「ゴミは何処へ行くのだろう」

はじめに、ゴミを捨てずに放っておいたらどのようになるかを考えさせる。ゴミを捨てないと汚くなる、ゴミで埋まるなどの意見を出させて、ゴミを捨てる理由を気付かせる。ここで沢山時間を取る。

次に、児童にゴミを捨てた後、どのようにして消えるのか考えさせる。ゴミ集積所に持っていくまでは答えることができる児童が多いが、その先を知らない児童がほとんどであると考えるので、集積所からどのようにして消えるのかを考えさせ、ゴミ処理の方法について興味を向けさせる。

  2時間目…「学校のゴミは何処へ行くのだろう」

 学校のゴミをどのようにして捨てているか考えさせる。いつも掃除はどのように行っているか、ゴミを何処へ持っていくか、ゴミ袋をいつ集積所に持っていくのかを考えさせる。集積所に持って行ったあとのゴミの行き先を考えさせる。「いつ」ということに注目させ、どうして毎日は持って行ってはいけないのかを考えさせ、家庭ではどのようにしているかを考えさせる。家庭でもゴミを出す日は決まっていることに気付かせ、ゴミというものは家庭でも学校でも繋がりをもち、処理方法も同じではないかという結論に至らせる。

b) 「問い」に対する答えを見つける:確かめる(6時間)

3時間目…「事務の人にゴミは何処に行くのか聞いてみよう」

 実際に聞きこみ調査を行う。事務員にゴミは何処に行くのかを聞き、「○曜日の□時位に車が来て、センターに持って行ってくれる」という内容を教えてもらう。その後教室に戻り、家庭ゴミはどうなっているのかを考えさせ、親に聞いてくるという宿題を出す。学校の集積時間が授業中に見学に行けるような時間であればこの授業をやった週に見学に行く。

4時間目…「家庭で聞いてきたことを発表しよう」

 宿題として家庭で聞いてきたことを発表させる。ゴミ集積所に持って行ったあと、ゴミ収集車がゴミを持って行くということ発表させ、その先についても聞いた児童もいると考えるので、その先についても聞く。ゴミ集積センターの存在を知り、学校のゴミも家庭のゴミも同じセンターで処理されるということを気付かせる。また、その中でどのように処理されるか予想させる。

5時間目…「ビデオを見て処理方法を知ろう」

 ビデオを見て、家庭や学校から出たゴミは焼却処分されるということを知る。予想と比較する。

   他の処理方法もないか考える。牛乳パックやトレイ、ペットボトルや缶などはどのように処理されるか考える。ゴミは分別されるというキーワードを出し、家庭ゴミの燃えるゴミ以外の分別方法を調べてくるのを宿題とする。

6時間目…「分別方法について話し合おう」

 出た意見を班で話し合わせる。クラスで発表させ、燃やせるゴミ以外のゴミはどのように分別されるのか身の周りの考えられるゴミについて分別方法を出させ、出た意見をまとめる。

7時間目…「リサイクルについて考えよう」

燃やせるゴミ以外のゴミを持ってこさせる。ラベルなどに表記されているリサイクルマークについて気づかせる。リサイクルについてどのような方法があるか、班で考える。

8時間目…「リサイクルについて学ぼう」

 リサイクルとはどのようなものか発表させ、出た意見をまとめる。リサイクルとは、ゴミを新しい製品に生まれ変わらせるものであることを知り、分別はリサイクルするために行うということを伝える。また分別されたゴミがどのような製品に生まれ変わっているのかを教師が紹介する。

c) まとめ&次の問いへの繋げ(2時間)

9時間目…「今までのことをまとめよう」

 前回の授業までに学んだことを復習させる。分別されたゴミはリサイクルされ、他の製品に生まれ変わること、家庭ゴミは焼却されることを思い出させる。焼却された後の灰はどのように処理されるかにまだ触れていないことに気付かせ、どうなるか考えさせる。また、ゴミを焼却させるには通常の火力で全て燃えないということにも気付かせ、ゴミを燃やす時には灰の問題と、エネルギーの問題があることに気付かせる。灰がどうなるかを考える、又は保護者に聞いてくることを宿題とする。

10時間目…「これからのことを考えよう」

 灰がどのように処理されるかについて調べてきたことを発表させる。灰は埋め立てされていることを意見として出させる。このまま埋め立てを続けるとどうなるかを考えさせ、埋立地がなくなることに気付かせる。また、エネルギーも過剰使用についても考えさせ、これからの対策について子どもなりの自由な意見を出させ、これからの課題とする。

肉じゃが班

《目標》

生活から出るごみ処理の仕組みやごみのゆくえについて見学や調査などを通して調べ、人々の健康な生活を維持するためにごみの収集や処理を市では計画的組織的に行っていることをつかむ。

・ごみ処理における問題点についての問題意識をもつとともに、具体的な見学・調査を

通して問題の解決に向けて自分なりの考えをもつ。また、地域社会の一員としてでき

ることをしようとする。

1.ゴミの廃棄について関心を持つ

「学校のゴミを調べる」(1時限)

教材:学校のゴミ

活動:学校ではどのようなゴミが出ているのか

討論:学校内のゴミにはどのようなゴミがあるか気付いた事を話し合う

2.ごみの収集や処理が市で計画的組織的に行われていることをつかむ

(1)「家庭ごみの分別の仕方をインタビュー」(2~3時限)

活動:家庭でのインタビュー

討論:インタビューしてきたことを話し合う

(2)「ゴミ処理場のビデオ教材を見る」(4時限)

教材:ゴミ処理場のビデオ

活動:気付いた事を話し合う

(3)「ゴミ処理場のゴミの行方」(5~8時限)

教材:図書室の本など

活動:調べ活動

討論:調べてまとめ、発表し合う

3.ゴミ処理の仕組みから自分の課題を見つける

「ゴミを減らすために自分ができること」(9~10時限)

活動:話し合い、自分の考えをまとめる

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