2011年6月7日火曜日

06.02.報告批評


【ハーバー】

<バロック>

・テレビ、新聞、インターネットなど、様々なメディアのメリット、デメリットを図示し、それぞれの一長一短を表したのは分かりやすかった。

・全体的にまとめられているが、若者の意識調査についての意見のふくらみができていない。

・「4.今日のメディアの変化」と書いてあるのに若者の新聞離れという現象しか扱っておらず、新聞離れという現象に至るまでの原因と過程が必要だと感じた。さらに、若者の新聞離れによってどのような社会的な変化が生じるのかという結論が欠落している。

・各新聞社は電子版の新聞を発行しているが、電子版についてはどのような意見を持っているのかを記述して欲しい。

・商品化するメディアという内容に関して、テレビ会社・新聞社は利益企業であるのだからある程度この操作があるのは当然であり、この操作により情報の精査が行われる。もしネットと同等量の情報を半強制的に認知させるような状態になった場合、「メディアリテラシー」が機能するのかを考えて欲しい。

<再履修1>

・全体を通して、自分たちの意見や考えた具体例が2割程度しかなくこれでは「剽窃(ひょうせつ)」になってしまう。これではコピペと言われても仕方ない。

“gatekeeper”の意味がよく理解できない。わざわざ“gatekeeper”を使うことにどのような意図があったのだろうか?

・インターネット広告の種類・効果や反効用、インターネット社会で起こった問題はわかったが、そこからインターネットからの情報の取捨選択に繋がる過程がいまいちわからない。

・情報の安全性のところでwinnysonyの情報流失問題についてなぜ触れていないのか(インターネットの危険性)

<きゅびずむ>

・テレビ局の株式の実情を図で表し、どのテレビ局も新聞社が多くの割合を占めているというのを説明し、クロスオーナーシップの問題点につなげたことは分かりやすかった。

・新聞社ごとの偏向の詳細や様相のデータが欲しかった。(社説や右・左のどちらの傾向があるかなど)

・内容が少ないことは否めないと感じた。

・ニュースとテレビで同じ情報が繰り返されることは一方で国民の安心に繋がるのではないか(繰り返される情報が正しいというのは幻想でしか無いが)

<チロル>

・世論操作についてはまとまっていたと思う。

・アナウンスメント効果は最終的にどのような問題を生んでいくのかという点が欠落していた。

・キャスターなりの見解を加えたテレビ番組などの「ソフトニュース」が世論操作を行なっているということをわかっていない。Soft news goes to war(Baum,2003)を参照して欲しい。

・インターネットが最も影響力が強いと発言していたがレジュメにその証拠が示されていない。

・社会と国民が持つ本来の役割を果たすためにはどうしたらいいのか、意見が聞きたいと思った。

・世論操作が「なされる」原因は何かがわからない。

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【チロル】

今回の発表では世論操作に関することを調べ、その問題点や注意すべきことについてまとめたが、難しい問題だということもあり何点かの改善点が挙げられる。

まず班員・他班ともに一番多く出た改善点は、メディアリテラシーをどのように育てていくのか考えを明確にすべきということである。メディアリテラシーとは、メディアから正しく情報を読み取り、正しく使う能力のことであるが、それは単に情報の調べ方を知るだけではならない。情報には正しいものとそうでないものがあるのはもちろん、情報源が正確なものであっても、それが受け手に届くまでに多くの人の手によって偏ったものになっているからである。これを生徒たちに教えるためには、まずニュースや新聞ができるまでの工程を学習し、いかに制作者の考えが影響を及ぼしているかを考えさせることが必要であると思う。自分たちの班でまとめた表のように、どんなものが影響を与えるかをワークシートに挙げてもらうなどが考えられる。また、実際にニュースを取り上げ、一つの事象を賛成・反対の立場から考えられる言い回しを考えさせるのも良いだろう。そのような授業を通して、情報には人の考え方が反映され、偏りがあるということを子どもたちに理解させ、常に情報の正確性を問う姿勢を身につける必要がある。上記のような内容、そして具体例を、発表の中に盛り込むべきであったと思う。

発表の流れでは、アナウンスメント効果を導入するまでの展開、また、アナウンスメント効果の例の後の展開の部分が唐突に感じられた。アナウンスメント効果は、その名の通りアナウンスの仕方によって受け手が偏ったとらえ方をし、選挙等に影響が出るものであるが、アナウンスすべてが世論操作をするために行われているわけではない。例えば、「3人の候補者がほぼ横一線です。」というアナウンスはデータ通りの正確なものであり、メディアリテラシーの部分で挙げた特徴とは異なっている。したがって、アナウンスメント効果を導入する前にはそのことを説明しなければならないし、そのあとに補足なくニュースができるまでという内容に持っていってしまった部分は改善すべきであると思う。また、アナウンスメント効果についてももう少し深く触れればより理解が深まるのではないかと考える。

情報について指導をする以上、私たち指導者も情報の正確さをよく吟味し、できるだけ多くの文献にあたるべきだ。今回の調査・発表では、なかなか正確な情報を調べるのが難しく、参考にできる文献が少なかったように思う。したがって、今後はより多くの文献を参考にし、正しい情報を発信すべきであると考える。また、印刷の際に参考文献が抜けてしまった部分があったため、細かいところまで目を向ける必要があるだろう。そうでなければ、自分たちの発表の正確さ・信頼性も下がってしまう。

最後のまとめの部分は、全体に触れてはいたものの、具体性に欠けるものであったと思う。「生徒にメディアリテラシーの重要性を伝える」というのもそうであるが、あまり大まかなまとめでは要点が絞られず、良い発表とは言えない。そのため、大まかなまとめとそれに対応する具体例や、多項目との関連性に触れることが必要であると思う。

資料を作成し、発表してみると、内容にムラあり、自分たちも考え方が偏っていたため、改善点は多く出た。自分たちの調べた内容にも関連することであるが、指導や発表をする側は、教える内容に誤ったものがないよう、信頼できる情報をもとに授業・原稿をつくることが重要であると考える。

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【バロック】

<授業中に受けた批判から>

授業中に受けた数点の批判を受けてからの、我々が考えた自己批判は、以下の通りである。

 まず、何を言いたいのかが分からない、といった意見があった。メディアの全体的な特徴や、そのおおまかな問題点など、とにかく「全体」にこだわったばかりに、色々なところに話が飛んでしまっている。結局のところ、何を伝えたかったのか、何を問題提起したかったのかがきちんと伝わらない内容となってしまった。もう少し、全体を扱うといえども、ある程度のテーマや方向性があったほうが良かった。(今日のメディアの変化による、影響の違いを中心にするなど。今回の発表では、それぞれのマスメディアの影響の違いではなく、その大きさについてしか述べていない。)

 次に、いきなり話が飛んでいる、といった意見もあった。前半は、今日のメディアの特徴や、その全体としての様子などをとらえていた。それが、突然若者の新聞離れに入ってしまっている構成となってしまっている。構成としては、今日のメディアの特徴をとらえ、その今日のメディアの変化から生まれる問題を述べるものであったはずだったが、その前後の流れがよく分からないというものになってしまった。

発表を終えてからの、我々の自己批判>

 上記の意見や、発表し終えてからの見直しによって新たに思うところがあった。以下の通りである。

 まず、問題点と発表の内容が合っていないことが挙げられる。長々と発表を終え、最後に問題点を提起しているが、その提起した問題点と今までの発表の内容がかみ合っていない。発表の内容は、メディアのおおまかな特徴、そして新たなメディア参入における変化を提示したが、私たちがいま考えるべき問題点にはそれに関係する点が述べられていない。

 それを踏まえ、さらに述べると、せっかくの資料が生かされていないという点も挙げられる。たとえば伝達する内容の出発点から到達点まで、という項目では、それぞれのメディアの情報の運ばれ方が紹介されているが、この内容も全体からしてみると流れから浮いている。この図から、最後に述べる今日我々が考えるべき問題点が深まればよかった。

<批判を受けての感想>

 まず、もう少し、前後の流れを説明するべきであった。今日のメディアの特徴と、その全体的なメディアの中で変化しているメディアの事情といった内容の流れを、きちんと説明すべきであった。また、個々の表や図から浮かび上がる問題なども、もっと生かすべきであった。

 そして、問題提起をしたのはいいものの、そこから何か生かす考えを出していないことが挙げられる。メディアの全体や個々の特徴、そして今日のメディアの変化、を述べたのであるなら、それに相応する問題があるはずである。(たとえば、若者の新聞離れはネットのニュースが最大の要因であるが、ネットのニュースには行数制限があったり、パラパラとページをめくって全体のニュースを得ることがネット上では難しく得る情報が偏りがちになる、といった問題がある。)

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【肉じゃが】

<きゅびずむ> クロスオーナーシップという制度があり、テレビ局と新聞社が強く結び付いていることを初めて知った。またそれによって引き起こされる問題などが簡潔にわかりやすくまとめてあってよかった。私たちの生活にとても身近な内容でありよかったと思う。情報を見極めることの大切さを改めて感じることができる発表内容であった。しかし対策といて各々が意識すると追う事しか挙げられていないのでもっと考えるべきであったのではないか。

<バロック> メディアのそれぞれの特徴がわかりやすくまとまっていた。多くの種類のメディア、情報が私たちの届くまでの一連の流れ、メディアの在り方の変化などを取り上げてあり、全体像をつかめていると思う。私たちが普段利用するメディアについて全体的にとらえられていてよかった。図やグラフが多く、説得力があった。メディアリテラシーを育てるとあるが、そこをもう少し詳しく考えるとよかったと思う。

<再履Ⅰ> インターネット広告を主に取り上げていて、すこし視野が狭いと思った。広告だけではなにが問題なのかについてなどを考えることが難しいと思うのでインターネット全体の問題点などを取り上げてほしかった。初めの2つの項目では広告について取り上げているのに、それが後半につながっておらず結局何について調べたのか全体のまとまりがないように思う。まとめで、利用する際には十分な注意が必要として解決策が挙げられているが、それでは抽象的すぎるのでもっと具体的で確実な解決方法が必要だと思った。図やグラフを使うともっとよかった。

<チロル> 情報が私たちのもとに真実のまま届くことのむずかしさというものを改めて感じた。故意に、または情報発信者側にその気がなくても情報は少なからず手が加えられて私たちのもとに届く。その中でも私たちの生活と密接しているテレビの諸問題について取り上げていてよかった。アナウンスメント効果など、毎日のようにニュースなどを見る人が多いと思うので、とても興味深い内容だった。

【チロル】

<バロック班>

そもそもマスメディアとは何かよく分かっていない小学生が大勢いると思うので、マスメディアとはどのようなものかについて分かりやすくまとめられていて良かったと思います。

また、それぞれのメディアの特徴やメリット、デメリットについて調べ、それを変化の理由につなげたり、聞き手に考えさせたりすることのできるものとなっていて良かったと思います。しかし、伝達する内容の「出発点」から「到達点」までというところでは、メディアそれぞれの特徴のというところでは調べてあったラジオ、Webについては調べられていなかったので、難しいかもしれないけれどその2つについても調べてあるといいと思います。また、今日のメディアの変化というところでは、新聞を買わずに無料のウェブサイトで最新のニュースをチェックするのが新聞離れの最大の要因とおっしゃっていましたが、テレビのニュース番組の視聴時間が301時間未満の方が1番多いなど長い時間ニュース番組を見ている方がたくさんおられるので、新聞離れの1番の要因をwebサイトだと判断した理由を述べるともっといいと思います。問題点の解決策についてもっと具体的な対策が挙げられるといいと思います。

<きゅびずむ>

発表内容の流れがしっかりとしていて良かったと思います。しかし、新聞とテレビの繋がりについて、問題点だけを取り上げているので新聞とテレビの繋がりは悪いという偏った印象を受けるため、本当に良い点はないのかなあと思ったのでできれば良い点と悪い点の両方を取り上げた方がいいのではないかと思います。クロスオーナーシップについて、「現状を理解し、情報を正しく取捨選択する姿勢を持つべき」とおっしゃっていましたが、情報を正しく取捨選択するには具体的にどのようにしたらいいのかまで突き止められているともっといいと思います。記者クラブについてでは、その存在自体を知らない小学生がほとんどだと思うので、記者クラブとはどのようなものなのかについて分かりやすく伝えていたので良かったと思います。しかし、まとめとして「情報が流されている時点ですでにその情報に手を加えられていることを知っておくことが必要」とおっしゃっていたけれど、知っておくだけではなく、その情報をどのように捉え、どのように判断するのがよいのかなどということも調べられるともっといいと思います。

<再履修1

インターネット広告の効果についてでは、取り上げている3つの効果についてもっと身近で具体的な例をたくさんあげるようにすると、より分かりやすくなっていいと思います。「情報の安全性」という言葉を何気なく使ってしまうことが多い中で、情報の安全性とはどういったものかということを調べてあったのでとても分かりやすいし、この情報は安全なのかどうか判断したいという時にチェック項目としても使用できてとてもいいと思います。しかし、まとめのところでは、「インターネットを利用する際には十分な注意が必要」とおっしゃっていましたが、どのような点に注意して利用することが必要なのか、具体的な注意点が挙げられるといいと思います。

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