1.現行『指導要領』における位置づけの問題性
1)
産業活動の一部として扱われている。
しかし、他の産業活動が多かれ少なかれ物質的生産(そして流通、分配)と消費に関わるものであるのに対して、マスコミは物質の生産・消費ではなく人々の意識に関わるという固有の特徴をもつ。
(2)<社会意識の再生産システム>の一部
イ)人々の社会意識は、その人のおかれた社会関係の中で作られる。
直接の人間関係(ex. 友人の噂話、親の仕付け)
ロ)社会意識を作り変えることを目的とした人為的な制度が存在してきた
ex. 通過儀礼、宗教組織、学校制度;出版、広告;芸能
ハ)情報メディア(=マスコミ)は、現代社会では最も重要な役割を果たしている<社会意識の再生産システム>:「第4の権力」
イ)技術的側面:印刷からラジオ、インターネットへ
・ 膨大性:大量の情報伝達。過剰
・ 迅速性:
* 印象づけの諸技術の発達:文字より図絵、映像、動画;音声
ロ)現代生活における不可欠性の増大 → 公共性問題
ハ)商業性:
ニ)情報操作の可能性
a. 誰が情報を得る/作るのか?
b. 取材者を制約している条件:取材者の視点、利益、目的など
c. 編集者
d. 商品としての情報の販売
3.メディア・リテラシー media literacy 問題
情報メディアを主体的に使いこなす能力:
必要な情報の選択、検索
真偽の評価・識別
情報の発信
情報リテラシー information literacy:情報を使いこなす活用能力
4.評価・選択の基準問題
何をもって「正しい」、「正確」、「役に立つ」、「より良い」と判断するか?
その判断基準そのものの検討が不可欠
information & intelligence
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