<3畳班>
横尾班
レジュメは見やすく仕上がっていた。アジアの中でも日本との関わりが比較的密な中国に着眼している点が分かりやすく良いと思う。さらに中国と日本の関わりを食文化から導入することは子どもたちが身近な内容であるため、興味関心を引き出しやすく、良いと思った。中華料理は地域によってそれぞれ独自の料理がたくさんあるので調べやすい。だが、食文化だけでは国際的な関わりは良く分からないのではないか。導入で中華料理を用いるのはよいと思うが、展開においても料理についてだけを調べてしまうのはやや内容がかたよっている。もう少し“日本との関わり”を取り入れるとさらに良いと思う。例えば、日本の食文化との比較を取り入れるのはどうだろうか。また、次の学習にどうつなげていくかまとめの部分に工夫が必要である。導入の部分にある“分類分け”とは何なのか、疑問に思った。私たちはあまり必要がないと考える。
ボルボックス班
レジュメは非常に見やすく仕上がっていた。第2次にある“作って食べよう”というのが特徴的であった。さらにインドの食について考え、調べて終わるのではなく、日本との比較をしているので良かった。このような内容を取り入れると子どもたちの興味関心を引くと思うので良いと考えるが時間的にも、技術的にも難しいのではないか。そして、インドのカレーについて8時間も一つの単元として取り上げることの必要性があるのかが疑問である。簡潔にまとめて違う内容を取り入れたらどうだろうか。カレーについての勉強のみで終わってしまうのではなく、それをこれからの授業にどうつなげていくか、まとめの時間の内容の工夫が必要である。例えば、文化について、宗教について、有名な建物についてつなげる等。さらに、指導案のまとめの部分の“今までやってきたことをまとめる”というのは、どのようにまとめるのか(新聞、模造紙、教師が話をする等)詳しく知りたいと思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
<3LDK班>
・横尾班に対しての批評
発表の仕方についてだが、少しレジュメの内容をとばして読みすぎではないのかと思う。
せっかく作成した指導案であるので、もっとアピールしてほしい。
導入で、食べ物から入ることで、子どもたちも授業に興味を持ちやすいのではないかと考える。ここで、生徒からの発言の後で、あらかじめ教師が準備しておいた、中国料理の写真や絵を持ち合わせたり、もうひと工夫すると、その後の活動への意欲⇒この料理がおいしそうだから、調べてみたい!というように、もっと良くなると思う。
取り上げている指導案部分は、中国料理についてであったが、せっかくこの授業で、生徒は中国についての知識を増やすことができたし、食文化は伝統という分野にも含まれていると思うから、そのまま伝統や政治についても、中国について調べた方が生徒の考えは発展しやすいと思う。
・ボルボックス班に対しての批評
指導案について、カレーという生徒がとても好むと思われる題材をあげることで、導入からしっかり生徒の興味がひけると思う。また、香辛料を実際に用意することで、さらに生徒の注目度はアップし、良いと思う。また、インドカレーを作る前に、調べ学習をし発表することで、生徒の知識が十分に増えるので、食べた後、「おいしい」、「辛い」といった感想だけでなく、調べたことを確認する貴重な経験となるので、生徒の記憶に残りやすいし、インドについての興味がさらにひけるのではないかと考える。実習が入るので、単元についての計画が難しいと思うが、少し単元の時間を多めにとり、この指導後、食文化で他の料理についてや、他分野について学習するのも良いのではないかと思う。
また、インドカレーを作り、日本のカレーと比べるとあるが、ここで、教師は日本のカレーを準備し、生徒がカレーを比較しやすいようにすると、わかりやすいのではないかと考える。
全体的に、生徒の興味関心を重要視した指導案であり、良かったと思う。
ーーーーーーーーー
<しゃもじ班>
横尾班への批評
・食は普段の生活に根付いたとても身近なものなので、子どもの興味、関心を引きやすい題材だと思う。調べ学習でインターネットと図書館の両方を使っていたりして、児童が自分で学習を進めていく過程がとてもよいと感じた。
・一(3)構成・計画の「2アジアの国を知ろう」で、少し疑問を感じるところがあった。食文化、伝統、政治が、それぞれ国がばらばらなので、もう少しまとまりがあった方が次の「3アジアってこんなところ」につなげやすいと思う。詰め込みすぎてまとめきれずに終わってしまったということがないよう、工夫が必要である。
・指導案の設計について、導入の「出た意見を分類する」で分類の仕方がおかず系、飲茶となっていたが、分類しても次の展開に関係しないので、せめて広東料理、四川料理で分けるか、分類自体をやめるなどした方がよい。
・中国の食文化から発展が見られない。中国についてほかにも注目すべき点はあるので、最低限の基礎的知識は網羅しておいた方がよいと思う。
ボルボックス班への批評
・カレーのことを学ぶ過程で、インドの宗教や気候などについて学べるのはとてもいいと思う。ただ、授業案の設計を見る限り、カレー自体について詳しくやりすぎており、その背景などについての説明が不十分である気がする。カレーを作ることに重点がおかれていて、カレーを作ること自体が目的となっているように感じられた。子どもたちの興味を引くことはできるが、インドの全体像は見えてきにくい。これでは、家庭科の授業カレーからの発展の授業がほしかった。
・カレーを作って食べる、という体験をすることで知識は定着しやすくなると思うが、調理実習の準備は大変であるし、小学生が調理をすると簡単な料理でも時間はものすごくかかってしまうので、あまり現実的ではない。教師が日本とインドのカレーをそれぞれ用意して食べてもらう、といったようにすべきだと思う。
ーーーーーーーーーーーー
横尾
良かった点は本児童の実態について触れていたことである。
先生の言っていた、児童の関心から出発する、のを達成するのに必要な前提であると思う。
ただ、「日本との関わりを知る」ことを目標とするのならば、授業構成のどの段階においても、「日本と他国のつながり」を常に子どもたちの頭の中に入れておく必要がある。
食は興味によっては幅広くも、極端に狭くできる。どの程度広がりを持たせるのか、あるいは狭めるのか、目安を決めるとよいと思う。
構成・計画の2の「アジアの国を知ろう」で、それぞれの国について食文化、伝統、政治を調べるのなら偏りはでないが1つの国について1つのことを調べるだけで、アジアの国を知ることができるだろうか。同じテーマ、もしくは同じ国でまとめた方が理解しやすいのではないか。
教師の留意点で、子どもたちの意見が間違っていてもはじめは否定しないという点は良かった。
時間をかけすぎている感がある。
ボルボックス
展開の「インドの食文化について調べよう」について、食文化を調べることでインドの地形や気候なども関連していることが分かってそれらを知るきっかけや良い機会になっていると思った。
インドカレーを作って、食べて日本のカレーとの違いを考えるには日本とインドのカレーの両方を作って比較する必要があるのではないか。
一晩で考えたと聞いて、大変立派な発表内容に感心した。カレーを取り上げるのは子供たちの興味を引くことは間違いないであろう。
授業案としても面白い。実際に調理体験までできたらいいと思うが、これは理想にすぎない。
学校で作るのは難しくても、家で作ってみよう!と投げかけるのも有効であると思う。
インドと日本、カレー以外になにかないか、発展的に学習するのも良いと思う。
「自分たちの授業案について」で、日本とインドのカレーの違いについて、具材に関することをより具体的に記述しても良いと思う。
ーーーーーーーーーーーーーー
<地産地消>班
ボルボックス班
家庭科の授業の2時間を使ってと言っていたが、実際問題難しいと考えられる。
・調理実習の前の道具の使用法や使用する食材の計画なども社会化の時間でしてしまうのか?
・カレーは煮込み料理。短時間でカレーの良さを伝えるのは難しい。
・レトルトカレーでの代用という案もあると思う。
カレーを食べる頻度なども調べると生徒の関心が引き立たせられると思う。
カレーだけで文化の違いと決めつけるのはよくないと思う。カレーだけでなく、お米の違いもあると思う。やはり、ほかの面からも様々比較したほうがよいと思う。
地方ごとにインドのカレーを調べると思うが、正確な情報が得られにくく、調べにくいのではないだろうか。
参考文献は、小学校指導要領だけなのか?
どこから、この「カレー」の情報を使ったかが明確でないと思う。
横尾班
2)小単元でとりあげる教材と子供たちの関係
中国は日本と密接な関係がある国の一つである。なので、児童たちは中国について知っている知識は持っている。とあるが、このように言い切ってしまってよいのだろうか?
なぜ、中国が食文化、韓国が伝統、タイが政治なのか?
・ほかの国は簡単でもいいから、食文化・伝統・政治など少し触れてみては。
・アジアの国がいくつくらい・地図で見た場合どこまでがアジアなのか知らないと思う。
・生徒の関心のある国の項目(食文化・伝統・政治など)を調べて発表するという形はどうだろうか。元をたどると、食文化にこだわりすぎていたと思った。
また、韓国・タイに関しては今回と同じ形でそれぞれ授業すると言っていたが、これらの内容を扱う時間がそれほどないと考えられる。
マーボー春雨は中国料理を参考にして日本で作られた料理ということも参考資料として使えると思う。
ワールドカップは時事ネタとして使えるのか?ワールドカップで注目されるのはアジアでなくヨーロッパや南米の国々と考えられるので、それらと関連させてアジアに興味がないというのは説明不足ではないだろうか?
中国料理に関する参考文献が掲載されていない。
<フライパン>
【横尾班批評】
~積極的に評価すべき点~
・本学級の実態と目標において、しっかり生徒の学年と時代にリンクさせて目標を定められている。
・指導案の評価の観点が、子どもの聞く姿勢・子ども自身の学習意識に関連づけてまとめられている。
・教師の留意点において、授業を想定した留意点が述べられていて良い。
・インターネットでの調べ学習において、使い方の確認だけでなく、有害なサイトへアクセスしないように注意したり、子供向けサーチエンジンを使わせる、などしっかりと配慮されている。
・新聞を作ることで、自分もしっかり調べ学習をするし、ほかの班の発表を聞くことでより関心を持てて良い。
~改善すべき点~
・構成・計画において大きく3つに分けられることは分かったのだが、食生活を<中国>・伝統を<韓国>・政治を<タイ>にあえてわける理由は何なのか。
・発展的内容を充実させてほしい。
・食品に内容をこだわり過ぎて、食の文化というよりも中国の食べ物調査のようになってしまっている。もう少し、伝統と関連づけたりすることで文化を理解できたと思う。
【ボルボックス班】
~積極的に評価すべき点~
・構成・計画を見るだけで全体の流れをつかむことができた。
・生徒の大好きで私生活に身近なカレーを取り上げることで、知識が定着しやすい。
・カレー中心の授業展開に導くための誘導を配慮している。
・香辛料を実際に持ち込むことで、関心がわく。
・班発表に加え、インドカレーを実際に作ってみるという授業内容は興味深い。
~改善すべき点~
・発展の可能性として、カレーの内容からはなれた大きい枠で食文化を考えることができるのではないか。
・クラス全員でインドカレーについての調べ学習と発表をしても内容に偏りがみられ、内容の充実は期待できない気がする。
・インドカレーを小学生に作らせるのは少し難しい気もする。
・まとめが一時間しかないと、カレーのまとめだけで終わってしまいそうであり、食文化のまとめをするなら、二時間あった方がよいと思う。
ーーーーーーーーーーーーーー
<ペクチン班>
横尾班
・国際関係という中から関わりあいの深い中国を選び、その中でも特に食文化という観点に絞ったのはとてもよかったと思う。授業の展開として出た意見を分類するというものがあったが、おかずや飲茶といった分類ではなく、四川や広東といったように地域ごとに分類した方が、調べ学習の際に地域の特性などが理解できてよかったのではないかと思う。また中国料理の中でも、学校給食など特に身近なものに絞っても良かったのではないか。また学校給食の中国料理から授業に入ってみるという方法も面白いのではないかと思う。授業の構成・計画において、中国の食文化を取り上げ、韓国の伝統を取り入れ、タイの政治を取り入れるというのは少し内容が多すぎるのではないかと思う。また、伝統や政治を学ぶのだとすれば同じ
国に絞った方が良いと思う。同じ国に絞らないと、なにもつながりのない授業になってしまうのではないかと思う。また、小単元に挙げられていた食文化を通して学ぶというのは、具体的にどういう分野についてのことなのかが不明確だと感じた。小学校の社会であるならば、特に政治などに踏み込まずに、興味・関心を引き出すことを目標としてもいいのではないかと思う。
ボルボックス班
・インドという日本とのつながりの深い近隣諸国を選び、かつその中で食文化についてという点に絞ったのはとてもよかったと思う。カレーは子どもたちにとっても身近なものであり、興味・関心を引き出しやすいものだったのではないかと思う。香辛料を用意してにおいをかがせてみたり、カレーを実際に作ってみるという発想はとてもよかったと思う。
授業の内容において、インドの地域ごとのカレーの特色について学ぶというのは小学生にとって少し難しすぎるのではないかと思う。インドと日本の食文化について違いに気付き、興味を持つことを狙いとするのであれば、少し踏み込みすぎではないかと感じた。また、実際に調理実習でカレーを作るのであれば、2時間では時間が不十分であると思う。調理と感想を同一時間内に行うのであれば、3時間続きぐらいにしないと厳しいのではないかと思う。また、インドカレーだけを作り、日本のカレーと比較させるのではなく、時間がないのであれば日本カレーは教師側が前もって用意して、食べ比べて比較した方が、子どもたちからより意見・感想が出やすいのではないかと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿