<プリズム班>
今回の発表はゴミ問題についてのプレゼンだった。
どちらの発表もゴミ問題を子供に意識させることを目的とした授業設計が主で、それを成し遂げるための工夫が多かった。
どちらの班もそれぞれの工夫を発表していたし、その工夫に関しては私も賛成できるものだったので、私自身もゴミ問題について子供に意識させるための授業を考えてみようと思う。
まず、子供自身のゴミの定義を教師が確認することが重要だと思う。なぜかというと、ゴミとはプレゼンにもあったように子供の周りに溢れているものである。
そのために、子供によってどこからがゴミなのかがまちまちになっているように感じるからである。子供によっては家にある置物からすでにゴミという子供もいるだろうし、道端に落ちている空き缶ですらゴミではないと言う子供もいるかもしれない。
それを確認する手段として、アンケートや班別に話し合うグループワークが挙げられる。
ここで大切なのは、最初から「ゴミとは何か」を教師が押し付けてはいけないということだ。
それぞれの子供のゴミに対する意識を子供自身に明らかにさせ、それをゴミに関係する問題と結び付けて誘導するのが教師の仕事である。
では、どう誘導したらいいだろうか。私は、ゴミ屋敷など、多くのゴミを溜めてしまったために問題となった例を子供に挙げたらよいと思う。
そうすると子供は「こうはなりたくない」と思うだろう。すると、自然とゴミを溜めない方が良いという考えになるだろう。
それが狙いである。それぞれの子供が思うゴミを整理し選別し、捨てるものは捨てられるようになれば、自然とゴミ問題は減るだろう。
このゴミ問題とは子供達の周りのゴミ問題である。もちろん社会問題、環境問題になるようなゴミ問題は教師が紹介しなければならない。しかしその前にゴミ問題の導入として、上記のようなことをした方が子供の関心も高く、受け入れやすくなると考えた。
今回のプレゼンでは、授業自体の工夫はあったが、子供に問題に対して関心を持たせるための工夫はもう少し必要だと思った。
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<ミジンコ>
両班ともスライドできれいにまとめられていた。しかし資料として配布されなかったため聞き逃したことや見逃したことが多くなってしまった。
今回、導入の4~5時間の授業設計をするという課題は、児童を惹きつける上で重要な部分であるだけにとても難しかったと思う。導入しだいで児童の授業への取り組みが変わってくると思うのでその点に注意して発表を聞いた。
ガスバーナー班では、まず有名なところがごみで汚れている写真を見せることによって児童の興味を引き、さらになぜこうなってしまうのか考えさせていてよいと思った。見て終わりではなく、考え、ノートにまとめると児童の頭に残りやすくなると思う。また、有名なところでさえ汚れてしまうのだから自分の周りにもあり得ると思わせるというねらいをうまく達成されていると思う。しかし次の時限で、ノートにまとめた事を班で話し合うとかクラスで発表し合うなどの共有の時間を入れてもいいのではないかと思った。2限のまとめとして「自分たち次第で身近なごみを減らすことができることに気付かせる(ポイ捨てをなくすなどで)」とあるが流れてきにはそうなっていないと思う。あと、どうしてゴミを減らさなきゃいけないのかという段階を踏むべきであると思う。減らすことは当たり前であると思うが、「なぜ」という部分が重要であると思う。減らし方の指導が、なぜ減らさなきゃいけないのかという指導より先であるのはおかしいと思う。
3限ではグループで話し合い発表するという活動は良いと思うが、話し合う内容の3つに疑問を持った。家庭で出るごみ処理の仕方は話し合うことではなく、家でお母さんに聞くなど、調査という形にするべきであると思う。またゴミ箱が何種類にも分かれている理由についてもインターネットで班ごとに調べるという活動にした方がスムーズに授業が進むと思う。
2~3限を通してポイ捨てをしないことに重点を置いているが、小学生がポイ捨てしていることはそうそうないと思う。無駄遣いをしないとか鉛筆消しゴムは最後まで使うとか、もっと小学生に合わせたゴミ問題の解決方法につなげていけるような導入にした方がいいと思う。
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<ボルボックス班>
ガスバーナー班、真空放電スペクトル班の報告を、以下の三つ観点を中心に分析した。なお、三つの観点とは授業の導入部分を作るにあたって注目すべき点をさしている。すなわち、
(イ)子供たち自身が、既に持っている知識や経験とつながっている身近な問題から出発するために、何をどのように取り上げるのか。
(ロ)そこでは、子供たちと教員は、それぞれどのような活動を行うのか。
(ハ)子供たちのどのような内発的な問いを立ち上げることを教授者は目指すのか。
という、三点である。要するに授業の導入をプレゼントして報告した際、それをみた人間が「この授業で本当に社会科に興味・関心を抱けるか」ということを主軸に批評を試みた。
● ガスバーナー班について
彼らは1時限目の授業でまず、「ゴミのあふれている場所の写真を提示する」ことを提案した。その際ゴミのあふれている場所とは身近な場所ではなく、あえて観光地などで社会的知名度のある富士山を例に挙げたが、これは子供たちにインパクトを与えて「ゴミ問題」がいかにひどいものかを端的に伝えられているという点で、(イ)などの点から評価できる。
次に、彼らは、1時限目でゴミのあふれている場所が、なぜゴミがあふれるようになったのかを考えさせた上で、2時限目に入る。すなわち、ゴミ問題の原因がポイ捨てという誰もが行い得る行為であると子供たちに気づかせることを提案した。さらにゴミを減らすにはどうしたらよいか、3時限目を使い、考えさせ、4時限目で発表をし、教室全体で意見を出し合い、自分たちにとって最善といえる結論を得る。5時限目以降は、実際にゴミのあふれている場所に行き、ゴミ拾いを行ったり、ゴミを処理している人々の話や仕事を調べながら、いかにゴミの処理が大変かを切実な経験として学習し、「ゴミ問題」についての自分たちの「意見」を確立する狙いを提案した。
構成そのものは問題がなく、上記の(ハ)についても、授業の導入と最後のまとめにおいて、子供たちはある程度の関心を抱けると思う。ただ、プレゼンの資料として一言追加するとすれば、子供たちの反応の予測をもう少し加えた方がよかったかもしれない。プレゼンを評価する側はその方が上記の(イ)~(ハ)の観点を発表者が考慮しているのかどうかわかりやすいだろう。
● 真空放電スペクトル班について
彼らはゴミ問題の中でも、「リサイクル」に焦点をあてて報告していた。1時限目で子供たちを班に分け、班ごとにゴミ問題について調べるテーマを決め、その後班ごとで資料をあたり、調査を行う。そして2時限目で調査内容を発表し、意見交換を行う。さらに各国のゴミの排出量について調査を行い、3時限目でゴミの排出量を発表し合い、日本が多いことを知り、リサイクル率の比較を行う。4時限目では日本のリサイクル率の低さを理解させることでリサイクルの大切さの実感を子供たちに与え、5時限目以降、リサイクルに社会が関心をもつにはどうしたらいいかを考えていく、という内容だった。
内容としては、まっとうだと思う。思うが、(ハ)に関連して、果たして子供たちの興味・関心を引く導入授業といえるかどうかとなると、疑問符がつく気がする。(ロ)のような観点から指摘すると、内発的問いを生むにはもう少しアクションをとるべきなのだと思う。具体的にどんなものがリサイクルされて、リサイクルされた結果、何から何が生み出され、それによって誰がどんな得をしているのかということを、子供たちの視点に立って、1時限目の授業あたりで提示してみてはどうかと思う。
もう一つ。細かい事柄だが、少し授業内容が過密すぎる気がする。到底50分の授業では消化しきれないと思われる箇所が数カ所あったので、そこのところをもう一度検討することを勧める。
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<ニュートン>
○ガスバーナー班
・パワーポイントを用い見るのは分かりやすかったが資料が欲しかった。
・最後に今後の授業をどうしていくのかも書いてあったが、テーマや目標などをもっとはっきりさせるとよりよかったと思う。
・子ども達の内発的意欲の引き出し方として、写真をみせてびっくりさせるという方法をとってありよかった。見るという五感を使うやり方は、説明だけでは最初まだよくわかっていない児童には有効だろうし、衝撃的な写真ならば、児童たちの記憶にも強く残り今後の授業へのやる気も引き出されると思うから。
・子ども達に色々指示を出し、何かを実際にさせるという授業方法は良いと思うが、その後の子ども達の発問など反応の予想が無かったのでそれも記してあるとより良かった。
・子ども達の既有の知識の予想についてより考え具体的に書いてあるとよかった。
・実際に体験活動をすることで子ども達に実感を持たせるというのは良いと思う。ただそこから、ただ単にゴミ拾いが大変だと思わせるのではなく、より大きな事象につなげていく工夫が必要であると思う。
○真空放電スペクトル班
・パワーポイントは見やすかったが資料が欲しかった。
・生徒に何かをさせるということが多く、生徒が授業に参加するということは良いと思うが、それらに対する生徒たちの反応の予想が書いてあればより良かったと思う。
・様々な点において抽象的と感じるところがあったので、より具体的に説明が書いてあるとより良かった。
・今後の授業はどうしていくのか、目標も説明してあり良かった。
・内発的意欲の引き出し方法が少し弱い感じがした。ゴミ問題はあまり児童の興味があるような単元では無いと思うので、よりインパクトがあるような引き出しかたを工夫する必要があると思う。
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<ミカヅキモ班>
ガズバーナー
・授業一回での内容が少なすぎるように感じた。変化をもたせずに同じことだけをやり続けるのは難しいと思う。
・内容が全体的に曖昧に思われた。生徒の反応などもよく予測して細かく計画を立てるべきだと思う。
・写真はもっとインパクトのあるものを使えば更に効果的だと思う。
・富士山や、浜辺の写真を例として挙げるのはいいと思うが、もっと身近に汚いところはあると思う。
・視覚以外の五感も使えればもっとよいと思った。
・実際に地図で場所を探して、見に行くという活動があっていいと思った。
・ねらいがはっきりしていてよかった。
真空放電スペクトル
・いきなりグループに分けて調べる内容を決めるのは、子供たちの内発的な問いを引き出しているとはいえないと思う。もっと生徒の身近なところから始まり、興味を持たせやすいような授業内容が望ましいと考える。
・教師が一方的に問いを投げかけていく形になりそう。
・テーマ決めの時にある程度方向性がわかっていないと、問題点を浮き彫りにできないと思う。
・文献やインターネットを使用しなければわからないようなことを調べさせる宿題は時間的・環境的に難しいと考える。
・45分間でまとめと発表を全班行うのは厳しいと思う。なので、調べさせるのは授業中行わせ、宿題はもっと身近な問題や実際に目で見たりなどの体験ができるものの方が良いと思う。
・班ごとに発表というのは良いと思うので、毎回ではなく何か一つのテーマに絞って調べさせればそんなに時間もかからず、授業内にできると思う。
・宿題で各国のゴミの排出量を調べてくるとあったが、なにを使って調べるのか?
・日本は他の国と比べゴミが多いことを気付かせるといっていたが、「他の国」とは生徒が調べた自由な国のことか。
・「リサイクルとは何か」について調べる事が宿題となっていたが、最も重要なことを宿題にしてしまうのか。
・「リサイクルは大切」ということを子どもに気付かせたいとあったが、ゴミの排出量が多いということと日本のリサイクル率が低いということだけでは難しいと思う。
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社会科指導法A ガスバーナー班 批評まとめ
批評として多く書かれていたことは、「子ども達の発問など反応の予想が無かったのでそれも記してあるとより良かった。」という意見が多かった。確かに子どもの反応が書かれていなくては導入として不足していると思われるので、付け足すべきであると感じた。また、視覚を利用した写真を使うということは評判が良かったが、視覚以外の五感を使うことも」取り入れると良いという意見もあった。実際に汚れているところに行かせるという案はどの班も良いと感じていた。ただ、その後の活動として「単にゴミ拾いが大変だと思わせるのではなく、より大きな事象につなげていく工夫が必要であると思う。」という意見があるように、その後の発展につなげていく必要があり、それを具体的に導入部分に取り入れていく必要があるだ
ろう。その他の批評として「授業一回での内容が少なすぎるように感じた。変化をもたせずに同じことだけをやり続けるのは難しいと思う。」「写真はもっとインパクトのあるものを使えば更に効果的だと思う。」「富士山や、浜辺の写真を例として挙げるのはいいと思うが、もっと身近に汚いところはあると思う。」「見て終わりではなく、考え、ノートにまとめると児童の頭に残りやすくなると思う。」
という意見もあった。どれも納得できる内容になっており、取り入れる必要性があるのではないかと感じた。この中でも特に「単にゴミ拾いが大変だと思わせるのではなく、より大きな事象につなげていく工夫が必要であると思う。」という意見は書きなおす際に注意して取り入れていきたいと思う。
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