2010年6月30日水曜日

指導案「食をとおして文化に接する」*横尾班


社会科指導法A  第2ステージ発表  横尾班 10.7.1

一.単元についての考察

(1)問題点

 日本とアジアの関係は深いものであるが、子どもたちはアジアについての興味が薄いと見られる。

 これからの日本を担っていく世代であるので、児童期からアジアについての関心や知識を少しでも持つべきではないのだろうか。

(2)本児童の実態と目標

本学級(6年生)の児童はこれまでに3,4年生で地域について学んできたことを生かし範囲を日本に広げ学び、調べたり発表したりなどの活動を行ってきた。

そして最近では日本と関わりの深い諸国についても少し触れてきた。

海外旅行に行ったことのある児童もおり、最近ではワールドカップを見るなど海外についての関心は非常に高いと言える。

しかし、児童が興味を示すのはヨーロッパなどが多く、近隣のアジア諸国について知っていたり知ろうという意識があったりする児童は少ない。

本単位ではアジア、食文化など身近なところから学び日本との関わりを知り興味をもつことを目標とする。

(3)構成・計画

1アジアって

なんだろう

 (導入)

2アジアの国を

知ろう

3アジアって

こんなところ

(まとめ)

食文化(中国) 

伝統(韓国)

政治(タイ)

[日本の食文化とは?]

米を主食にして、豆・魚・海草・野菜などを、たっぷり取り入れた食事が特徴

→古来より大陸から伝わった食文化に、日本の気候風土を取り入れた先人達の智恵によって作られたもの

☆どの時代でも船によってもたらされ、それを吸収して独自の食文化と変わっていった

[中国の食文化の広まり]

古くから中国と関わりを持っている日本

→主に文化や仏教の広まりとともに、中国の食も入ってきたと考えられる

・広東料理(かんとんりょうり)

チャーシュー/酢豚/油菜の塩炒め/ブロッコリーのXO*炒め/黄ニラのふわふわ卵炒め/海鮮チャーハン/二色チャーハン/

牛肉入り焼きライスヌードル/ワンタン麺/土鍋飯/シュウマイ   *XO(えっくすおーじゃん)…香港で考案された味噌風の合わせ調味料

・四川料理(しせんりょうり)

麻婆豆腐/担担麺/回鍋肉/青椒肉絲/麻婆茄子/棒棒鶏/乾焼蝦仁(こちらはエビチリとして有名)

二.単元中の一構成部分(小単元)

(1)小単元の目標

アジアの中でも、比較的に日本に近い中国について食文化を通して学ぶ

(2)子どもとの関係

経験→中華料理の名前を知っている。

発展→食文化を調べていく上で、中国と日本の関わりを見つける。

(3)指導案の設計

学習内容

学習活動

評価の観点

教師の留意点

(2)

1ふだん知っている中国の食文化を考えよう

中国から入ってきた食べ物を挙げたり、それらがなぜ入ってきたか、みんなで意見交換をする

○積極的に発言し、人の発言に耳をかたむけることができているか

○自分の考えを持つことができているか

○日本との結びつきを考えることができているか

●子どもたちから意見を引き出していく

●現時点での知識をみる

●出た意見を分類する(例:ホイコーロー・マーボー豆腐…おかず系、ショーロンポー・シュウマイ…飲茶)

2グループにわかれて調べる準備をする

グループを決め、グループ内で調べる食べ物を決める

○積極的に話し合いをしているか

○決定することができているか

●グループで決まった食べ物を聞き、他のグループと被らないようにする

(4)

3調べてみよう①

インターネットで調べる(パソコンについては事前に指導を受けているものとする)

○使い方を理解し、目的を持って使用できているか(マナーなど)

○調べよう・知ろうという意欲があるか

●インターネットの使い方を確認する

●子ども向けサーチエンジンを使わせる

●有害なサイトへアクセスしないよう注意する

4調べてみよう②

本で調べる(図書室の利用については事前に指導を受けているものとする)

上記と同じ

●図書室でのマナーを確認する

5新聞をつくろう①

調べたことを新聞にまとめる

○班ごとで協力し合うことができているか

○自分の役割を理解し、やろうとしているか

●見回り、なかなか進まないところには、まとめていけるように声かけをする

6新聞をつくろう②

前回の授業の続き

上記と同じ

上記と同じ

(2)

7発表しよう

みんなの前でグループごとに前に出て発表をし、意見・感想を交換する

○人の発表をきちんと聴いているか

○大きい声で発表できているか

○予想と調べたこととの比較ができているか

○意見・感想を積極的に言うことができているか

●発表を聴ける場を作る

●時々コメントを加えたりする

8さらに考えてみよう

前回の授業での発表についての補足説明をし、理解を深める

○きちんと話を聴くことができているか

●子どもたちからわからないことを引き出す

三.自分たちの授業案について

子どもたちにとって身近なことを通して、国際関係を理解してほしくて、このような授業案にしました。今回は食文化を通して、中国と日本の関係についてやりました。食べ物という身近なテーマで子どもたちが楽しく学習できるようにし、その中でもインターネットなど社会科のほかの分野を取り入れました。

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