第4ステージ 異文化理解・国際交流【 中国 】
ロラン班
Ⅰ:全体像
■中国の一般事情
1.国名[ 中華人民共和国 ] (公式英語表記:People’s Republic of China)
2.地形
・アジア大陸東部、太平洋西海岸に位置。
・国土:9,597,000 km²(世界第3位。日本の約25倍。)
・北朝鮮、ロシア、モンゴル等14国と隣接。
・東シナ海を挟んで日本、韓国とも接している。
3.人口:1,345,751,000人(2008年)
・世界最大の人口を持つ国。
・多民族国家である。(漢民族:98% 他チワン族、ウイグル族等55の少数民族からなる。)
・1980年代以降、幾度かの混乱がありながら
も、沿岸部経済開放地区を中心に入り、経
済成長を持続する。
・ブラジル、ロシア、インドと共に、BRICsと
呼ばれる。
・2009年、独を抜き世界最大の輸出国に。
【出典:世界銀行 中国のGDP(国内総生産)】
※BRICs…ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国の頭文字からの造語。近年高い経済成長を持続している国の代表。南アフリカ(South Africa)を加えてBRICSとする場合もある
5.宗教
・国教は無い。(仏教、道教、イスラム教、キリスト教、ボン教、儒教…等)
■二国関係
1.政治関係
「共通の戦略的利益に立脚した互恵関係」(「戦略的互恵関係」)の構築に努力していくことで一致。
(1)「戦略的互恵関係」の基本精神(ポイント)
日中両国がアジア及び世界に対して厳粛な責任を負うとの認識の下、アジア及び世界に共に貢献する中で、お互い利益を得て共通利益を拡大し、日中関係を発展させること。
(2)「戦略的互恵関係」の基本的な内容(概要)
1)平和的発展を相互に支持し、政治面の相互信頼を増進。各々の政策の透明性に努力。
2)エネルギー、環境、金融、情報通信技術、知的財産権保護等互恵協力を深化させる。
3)防衛分野の対話及び交流を強化し、共に地域の安定に向け力を尽くす。
4)相互理解及び友好的感情を増進。青少年、メディア等の交流、文化交流を強化する。
5)朝鮮半島、国連改革、東アジア地域協力等、地域及び地球規模の課題に共に対応。
2.経済関係
(1)日中貿易(財務省統計に基づく日本貿易振興機構(JETRO)換算)
※JETRO…日本貿易振興会:Japan External Trade Organization
貿易振興のため市場調査・PRなど諸事業を行う政府出資の特殊法人
(イ)貿易額 (2009年)
対中輸出 1,097億ドル
対中輸入 1,225億ドル 計2,322億ドル
(ロ)主要品目
対中輸出 電気機器、一般機械、化学製品
対中輸入 機械機器、繊維製品、食料品
(2)日本からの直接投資総額(2009年、中国側統計)
約41.0億ドル
3.文化関係・各種交流。
・2007年:日中国交正常化35周年記念
→「日中文化・スポーツ交流年」「3万人交流事業」、高校生の相互訪問等の各事業を実施。
・2008年:日中平和友好条約締決30周年記念。
→「日中青少年友好交流年」
・2009年:12月、習近平国家副主席の訪日の際、日本側から更に今後2年間、毎年700名規模の中国の次世代を担う若手学者、メディア等を招へいする旨提案し、対外発表。
■BBCによる国別好感度調査結果(2009)
・日本での対中Mainly Positiveは18%、Mainly Negativeは38%
・中国での対日Mainly Positiveは29%(前年は40%)、Mainly Negativeは47%(前年は50%)
・両国ともPositiveよりNegativeが上回っている。
◇韓国での対日Mainly Positiveは64%(前年は37%)、Mainly Negativeは29%(前年は52%)
※BBC…英国放送協会:The British Broadcasting Corporation(イギリスの公共放送局)
Ⅱ:問題点と解決策
【問題点】
・市場経済導入後の近年急速な高度経済成長の影で、環境問題が深刻化している。(大気汚染・水質汚濁等)
・官僚の腐敗。
・貧富の差の拡大。
*他、社会に広く存在する法の無視。偽ブランド商品、違法コピー品製造・販売…など様々な問題がある。
【解決策】
・国務院は環境保護部(国務院の「部」は他国政府の「省」に相当)を設立し、更なる環境問題への取り組みに乗り出している。
・贈収賄や公金乱用を厳しく取り締まる断固とした姿勢。
・経済構造の転換によって経済の質の向上を図る。
Ⅲ:子どもたちの経験と関わり
・日本と一的に近い事もあり、在日中国人など関わりを持てる機会もある。
・欧米諸国に比べ、食・環境問題などブラックな報道が多い。
→報道の印象から誤解している事も多い。外務省のホームページをまとめて発表させたり、
身近にある中国製品を探して、親近感を高めながら学ぶ。
・国際交流の学習として、調べる対象も絞る。
*中国の文化について。
*注目されている食品について。
→(中国製品=危険と捉える人が多いが、本当はどうなのだろう?など)
*中国における環境問題について。
→(CO2排気などが問題になっているが、その原因は全て中国なの?など)
*BBCによる結果から分かる事について。
→(中国、韓国ともに日本が戦争問題を解決していない国である事は変わりないのに、どうしてこんなに違いが出るの?)
BBC http://www.bbc.co.uk/pressoffice/pressreleases/stories/2010/04_april/19/poll.shtml
外務省 中国 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/data.html
中国新聞 http://www.chugoku-np.co.jp/index.html
現代カタカナ語辞典 旺文社 2,006
NIKKEI NET 等。
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