<地産地消>
・第3学年生及び第4学生の目標に「地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにする。」とあるが、確かに地域のことを知ることは社会化を学ぶにおいて考えやすいと思うが、「愛情を育てる」というのは生徒に考えを強要しているため、目標としては掲げすぎではないかと思われる。
・第3学年生及び第4学生の内容(6)のエに「人々の生活や産業と国内の他地域や外国とのかかわり」とあるが、(6)で県の様子を学ぶとあるのに外国とのかかわりというのは範囲が広すぎると思う。もし学ぶとするなら、もっと具体的に決める。または、(7)として細かく示す必要があると思う。
・第5年生の内容の取扱いの(1)に記載されていた「主な国については、近隣の諸国を含めて取り上げるものとする」という部分は、確かに近隣を取り上げることでわかりやすくはなると思うが、5年生が知らない国が近隣にある場合理解しにくいのではないかと思った。
・第六学年の指導要項の内容の(3)に記載されていた「世界平和の大切さと我が国が世界において重要な役割を果たしていると考えるようにする」という部分が、政治的立場にすこしよった記述ではないかなと感じた。我が国(日本)が世界において重要な役割を果たしているという書き方では日本が世界的に重要な立場であることを子供たちに刷り込んでいるように思えるので、重要な役割を果たしているという書き方ではなく世界全体で取り組んでいることにも触れて客観的に評価すべきであると思う。
・第六学年の内容の取扱いの部分の(3)に記載されていた「我が国とつながりが深い国から数カ国を取り上げること」という部分にも少し疑問を感じた。つながりが深い国から取り上げる必要性があるのであろうか。たしかにつながりの深い国をとりあげることによってその学習を身近に感じることができると思うが、つながりのあまり深くない国をとりあげることによって新たな文化や習慣を知れるということもあるので、つながりの深い国をとりあげる必要性はないと思う。
・すべての学年の目標のところに国を愛する、地域社会の愛情を育てるなどが書いてあるが、愛情や愛するということはあまりに抽象的ではないのかと思った。もちろん国を愛するということはいいことなのだが、強制してはいけないと思う。
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<T2ファージ>
【目標】
・「我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て」とあるが、理解に関しては各学年の目標部分に調べ学習などを盛り込むなどして体験や自主性を伴う理解を促進していて十分配慮されているようだが、愛情を育てることに関してはこの指導要領はどのようにするか具体的な方法や配慮がみてとれない。
・「国際社会に生きる民主的、平和的な国家・社会の形成者」について、意味合いとしては民主的かつ平和的ということであるだろうが、現在に至っても民主的ではない国家は世界には存在する。国際社会に生きるともあり国際的な視点を持たなくてはならないはずであるのに民主的であることがイコール平和であると連想させてしまう表現は適切ではないはずだ。上記のような表現だと民主的ではない国家を否定することになりえる可能性もあるはずだ。
【各学年の目標】
・第五学年と第六学年はそれぞれ分かれてが、第三学年と第四学年をまとめて一つで目標や内容を定めてよいのか。時間的には確かに第五学年と第六学年のほうが多いかもしれないが社会を学び始めるときだからこそそれぞれ第三学年と第四学年でしっかり分ける必要があるのではないだろうか。
・第三学年と第四学年には学習方法として見学などを取り入れるよう記載されているが第五学年と第六学年には学習方法に調査はあるが見学はない。第五学年、第六学年の学習内容は近所の地域以外の内容であり見学などは難しいことであろうが、見学のような体験的な学習は印象に残りやすく効果的な学習方法といえるので第五学年、第六学年にも取り入れたほうがよいのではないか。
・第六学年の内容(3)について、「世界の中の日本の役割」とあるがその単元を学ぶまでに日本については十分に学習してきているが世界についてはあまり学習していないようだ。世界の中という国際的な目線を持つためには世界のことを基礎だけでも学ばなくてはならないのだろうか。
【指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い】
・「対象や事例を選択する際には地域の実態や児童の興味・関心などに応じて、厳選して取り上げる」について、児童の関心や興味はそれぞれ児童によって異なるため、1つだけに決めてしまうのでは児童の関心を活かせないのではないだろうか。
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<ペクチン>
全体的な印象
・全体的な印象としては、内容は多いが具体的に書かれているということである。
しかし、選択させるといった内容の項目が多く、教師の力量にゆだねられている部分が多いという風に感じた。
・各学年で共通して取り上げられている国旗や国歌を尊重する態度を養うといった内容は、道徳などでも出来る内容のように思え、社会科で教えることのように感じた。
[第3・4学年]
・地域の内容に絞っていて、分量的にも教えきれる範囲内だと思う。ただ、ライフラインについては選択で取り上げるのではなく、全体を網羅して理解させる必要性があると感じた。
・外国とのかかわりを理解させることは重要なことの一つだとは思うが、児童に無理のない取り扱いをすることなど基準があいまいなので、明確な基準を作った方がいいと感じた。
[第5学年]
・第3・4学年の範囲の拡張のようであり、繋がりがあっていいと思う。しかし、範囲が国全体に広がったことで、内容が多くなり、1年間でやりきるには少し分量が多いのではないかと感じた。
・考えさせるといった項目が多いが、実際にはその内容の多さからただ知識を詰め込んでいくだけの暗記型の授業になってしまうのではないかと感じた。
・第3学年から第5学年において外国とのかかわりを学ばせることは大切かもしれないが、時間的な観点からみて非常に難しいように感じた。
[第6学年]
・大まかに、日本のことだけではなく近隣の外国についても触れられていて、かつ、日本史、民主主義、主権があり、3~5年生と比べ、学習内容の幅が格段に広くなっている。
だが、その幅の広さからか、「深入りしないように配慮する」「網羅的に取り上げない」というように、問題、目標に立ち入った学習は避けられているように思える。
・その一方、天皇、国旗、国歌に対しては「尊重する態度を育てる」「敬愛の念」と記述され、立ち入った学習なしに盲目的に「尊重」「敬愛」を植え込まされる可能性があると思う。ある程度立ち入り、そこから【自ら】考え、調べ、理解、共感することで「尊重」は生まれるのではないかと考える。
・歴史の範囲で、第二次世界大戦中の日本の政策についての範囲を抜かし、戦後の憲法制定へと移っているのは問題があるように感じた。国の犯した過ちこそ学び、見つめ直していく必要性があるように感じた。
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<真空放電スペクトル>
私は今回小学校指導要領~社会編~を読んで気になった点がある。 それは、事実認識の指導に偏って獲得された知識の有用性への疑問である。よく、「社会科は暗記科目ではない」と言われている。実際に前回の課題でも述べたように、「社会科は暗記科目ではない」と主張している教師は少なくはない。しかし、多くの教師がそう主張するのは、もっと確実なやり方で、より体系的に、より多くの知識を児童や生徒に与えてあげたいと望んでいるからであって、その知識の伝達が何のための行為であるかを自問しているからではない。例えば、「社会科を学んでおけば、いつかは役に立つこともあるだろう」などと、曖昧な期待をもって、もしくは、ただ偏差値向上と受験のために、子供たちに知識を与えているのではないかと思った。暗記を批判する熱心な社会科教師も「どうにかして効率よく知識を定着させるか」また、「忘れずに長く頭のなかに残ってもらうようなうまい知識の伝達の方法はないのか」などと考えているに違いないと思う。
また、そのために「おもしろい教材を探そう」、「たのしく授業をしよう」というような発想に向かってしまわないだろうか。つまり、この授業で学ぶべき目標とされている事実を認識しなければならないのか理由がないのである。「事実認識の指導」を重点的に行なうということは、このような方向へ進んでしまうのではないかと私は考えてしまう。 社会問題は今現在起きている問題のことである。今の自分たちの生活を学習するわけだから目標が明確であり、しかも現在のまたは未来の生活に役に立つと思う。 私は小学校、中学校、高校と社会科を学んできたが述べたように目標をもった学習はしてこなかった。指導要領を読んでも、具体的な内容は書かれていなかった。 やはり、教師(教える立場)が目標を明確にし、それを子供たちに伝えなければいけないと思った。
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<ミジンコ>
まず、小学校学習指導要領の「社会科の目標」より、社会とは「小学校社会科は地域社会や我が国における人々の社会生活を広い視野からとらえ総合的に理解することを通して、公民的資質の基礎を養うことを究極の狙い」としている教科である。
これを踏まえて議論をした結果、「愛国心」と「実生活で役立つものを得られない」という二つの問題点が上がった。
社会科の学習指導要領には「日本人としての」という文言が何度となく見付けることができる。つまり、社会科は算数や理科とは違い、「日本人としての心」を育てたい科目であるということである。そもそも愛国心とは「育てる」というものなのであろうか。
また、教科目標にある「我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て」という文言についてもいくつか意見があがった。賛成意見としてはこうである「身近な地域の様子についての指導を踏まえてそこで営まれている産業などを理解し、地域を愛することで国土に対する愛情も育てられる」というものである。しかし反対意見としては「自分の住んでいる地域調べをすることによって愛国心や愛郷心を育てるのだが、その地域の事象だけを理解することになり、他の地域の理解には結びつかないのではないか。また、地域の特色ばかりに注目させ、事象や特産物の暗記に留まってしまい、社会に出て役立つものではない。」という意見である。
公民分野において出た意見としては、社会科の学習指導要領は各学年において地域や国家に貢献している人を通して社会を理解させようとしている。しかしその際、現在の政治問題や経済の問題には具体的には触れないので、実社会においての政府の問題点などには気付かせないような科目に構成されてしまっていると考えられる。
つまり、社会科指導要領は抽象化かつ一般化された内容を扱っている点が多いため、本当に大事な部分のほとんどは現場の先生達の器量次第である。指導要領からは実社会で生きていくために必要なものは得られない。これが私たちのグループで得られた結論である。
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