2010年6月23日水曜日

授業案「スーパー」批評*理科4班


<T2ファージ班>

3LDKへの批評

 テーマとしてスーパーにおける販売者と消費者の工夫となっていたが、スーパーを取り上げる場合についてそれだけでは足りないように感じました。スーパーで販売者側と消費者側の工夫を学ぶことをできるが、見学まで行ってそれで終わらせてしまうのはもったいないように感じます。プリントにも書いてありましたが、コンビニとの比較や、物の流通などについても関連させて学習できるようにするとさらに良くなるようになると思います。授業の計画については、まとめの時間をしっかり取っているのがよいと思います。たんに見学させておわりではなく見学して気がついたこと考えたことをまとめるという作業は生徒の理解を深めることとなるはずです。ただ、スーパーの見学にあたり事前準備としての学習が少ないように思いました。インタビューの内容を考えるにあたりある程度の知識がないとまとを得た質問ができないでしょう。訪問し、学習するのだからそれが実になるような指導が必要だと思います。

 ピンセット班への批評

「毒入り餃子」などの時事問題を授業に取り入れるのは、子どもたちに国際問題などに興味を持たせるきっかけになると考えられるので、とても良いことだと思います。また、単元についても何をどのように扱うかが書かれているので、そこは良いと思いました。ただ、学習活動の欄で、「インターネットで調べる」となっていますが、インターネットの情報は信憑性に欠けるので、影響を受けやすい小学生たちにどのように影響するかを考えるべきだと思う。インターネットよりは、新聞などを各自調べさせたほうが子どもたちの為になるのではないかと思います。また、流通経路を知るためにはインターネットよりも実際にその現場へ行き見学したほうが小学生には良いと考えます。また、海外に目を向けることに要点を置いているように感じたので、まずは日本から詳しく調べていくほうが、子どもたちが学ぶ上では学習していきやすいのではないか、と感じました。最後に内容とは関係ないのですが、せっかく4人いるのだから、全員で発表するほうが良いのでは、と感じました。

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<ニュートン>

○ピンセット班

 ・スーパーをめぐる問題の要点が、第一ステージの意見も踏まえたうえでしっかりとまとめられている。

 ・この単元と子どもたちの生活との関わりがしっかりと記されており、子どもたち自身が興味を持ち考え始めるということである内発的意欲の引き出し方も記されている。

 ・単元の切り口を「食料品の多くが海外から輸入されている」と決めているのは良いと思うが、その部分に重点をおきすぎていると思う。その現実を教えることは確かに重要だとは思うが、スーパーというものの社会全体での位置づけも踏まえ、物の流通についてや地域との関わりなども教えていくとより良いと考える。

 ・授業案の設定の部分において、「学習内容」と「学習活動」の部分は書かれているが、「留意点」では書かれていない箇所がある。インターネットを使う授業では、あらかじめ使うべきサイトを紹介してから授業を行うとはいっても、留意点がないということはないと思う。

 ・最後に発表というかたちで、まとめとなる行動をきちんと行わせている。

3LDK

 ・単元と子どもたちとの関わりが、箇条書きにより分かりやすく記されている。

 ・授業案の設定が、どの項目も細かく記されている。特に留意点だけでなく、教師の活動も細かく記されている。

 ・子どもたちがスーパーについて知っていることを聞くことで子どもたちの既有の知識を把握し、また内発的意欲の引き出し方もきちんと記されている。

 ・体験活動を行うなどして子供たち自身の体験や考え方を大事にしていることはとても良いと思うが、地域でのスーパー単体としてのあり方しか分からないことが多く、より深く社会全体としてのスーパーというもののあり方も教えるべきではあると考える。また、最初にコンビニとの比較を出しているにも関わらず、実際の授業案ではスーパーのみで教えているのでそこも改良したほうがよいと思う。

 ・グループごとに調べたものを討論するというかたちでまとめていて、とても良いと思う。

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<ボルボックス斑>

ピンセット斑
 まず、児童に家庭にある食料品の原産国を調べさせ、そこから日本の食糧事情について調べ、考えさせる授業内容になっている点はとても良い内容になっていると思われる。ただ、小学生が調べたい内容をインターネットで調べさせ、目的とするものが見つかるかという心配があるとともに、インターネットで遊び出し授業にならない心配があると思われる。また、起こり得る社会問題を考える点として、中国の毒入り餃子問題や産地偽装問題を挙げることは、小単元のねらいである「日本で消費される食料品の多くが世界から輸入されているという現実を理解できる。」からずれてしまっていると思われる。ここは、食料自給率の低さから考えられる問題のみを挙げるべきだと思われる。また、単元に使われる授業時間数は調査結果の
発表までだったら3時間でよいと思われる。しかし、プリントに調査結果の発表・まとめの新聞などの作成など通して、と書かれている。まとめの新聞の作成をするならば、この単元の総授業時間数が3時間では足りないと思われる。

3LDK斑
 授業案の設計において生徒に調べさせたり、発表させるなど、ただ教えるだけの授業にならないようにして生徒の興味関心をひきつけるように工夫している点はよいとおもう。しかしながら、スーパーの見学やまとめ、発表の時間が授業の大半をしめており授業でスーパーを取り上げる中で教えるべき内容がきちんと教えられないと思う。3LDK斑は単元の目標として、「消費者の一員であるという自覚を持ち、生活できるようにする」という目標にしているのだからそれに沿うような授業案を設計できればよりよかったのではないかと思う。この案であると、ただの社会科見学とそれの発表になりかねない。他には、子供たちの既存の知識の考え方として、「コンビニ等より価格が安い」というのはコンビニのほうがやすいとも限らない
うえに、子供が理解しているのか疑問である。

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<アンモニア臭>

【ピンセット班に対する批評】

・レジュメを読むだけに留まっている部分が多く、説明の工夫がなされていないように感じられた。レジュメには重要項目のみ記載し、口頭の説明で補う方が聞いていて分かりやすいと思う。

・授業案にある「食料問題を考えよう」の項目に「流通経路を知った上で、起こり得る社会問題を考える」とあるが、具体的にどんな社会問題があるのか説明がなされていなかった。教師側が想定される社会問題についてある程度考えておく必要があるだろう。

・授業案内の「学習活動」において、「インターネットで調べる」という項目がいくつかあるが、他にも方法が考えられるのではないだろうか。むしろインターネットだけの情報を鵜呑みにするのは危険なことであると思われる。

・今回の授業案は「モノの流通」についての学習に焦点を当てたものになっているが、スーパーについては多くの題材を取り上げることができるわけで、スーパーについての大まかな問題の要点を生徒に伝えないと、モノ流通だけで終わってしまう可能性が危惧される。

3LDK班に対する批評】

・授業案としてはスーパーという題材の要点をしっかりと取り上げられていると思うが、内容が非常に多く、指定された時間内で学習を終わらせることができるのかどうか疑問である。

・今回の授業案は生徒が発表した後に、「スーパーについてもっと知ろう」という形で「補足講義」を行うことになっているが、発表は生徒が学習した成果を表現するという側面があるので、単元学習の最後にもってくるのが良いのではないだろうか。

・体験学習を入れたことは生徒の意欲的な学習を引き出すという面で非常に良い試みだと思う。学校の授業内でスーパーを訪れるのも良いと思うが、家族の人が買い物に行くときに一緒に付いていくというスタイルを宿題として行わせるのも一つの手として考えられる。

・レジュメの最後に「これからの生活に役立つ情報をふんだんに盛り込んだ」とあるが、「生活に役立つ情報」が具体的に何なのかがよく分からない。

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<ミカヅキモ>班

[3LDK班]
・全体を通しての流れがわかりやすく、前回の授業が次の授業につながる学習計画になっていたように思う。
・小単元で取り上げる素材について、コンビニとスーパーについての比較があげられているにも関わらずその点について授業案では触れていないのが気になった。
・宿題でのみ消費者側の工夫について学んでいたが、単元の目標に「販売者と消費者側の工夫を知り」とあるので、販売側だけでなくもっと消費者側の工夫を知ることができればまとめの時に子供達も考えやすいのではないか。たとえば、親に買い物の際の工夫を聞く宿題は導入の部分での宿題にして、次の時間にクラスの中で発表などでも良いと思う。あるいは、先生も仰っていたように、聞くのではなく親の買い物についていって買い物の様子を観察するのであれば、そこまで時間を割かなくてもよいと思われる。
・新聞の大きさにもよるが、一時間ではグループでの新聞制作は難しいのではないかと思った。
・生産・消費について詳しく知れる授業案だと思うけれど、スーパーとのかかわりがあまり見えてこなかった
・クラス全員で見学に行くのか。安全管理などに課題があると思う。
・質問を考えたりするのなら、5人くらいのグループで訪問した方がいろいろ聞けるのではないか



[ピンセット班]
・インターネットで調べる学習活動が多いが、PCルームなどがそんなに頻繁に使うことができるのか疑問に思った。教員があらかじめ流通経路が載っているサイトをピックアップするとあったが、それであれば、その資料を印刷配布したりでも良いと思う。実際に生徒に調べさせるのも大事だが、それ以外の方法でも興味を持ってもらえる手段はあると思う。
・単元の狙いが食糧自給率について大きく書かれているが、食糧自給率を大きく取り扱っているところが授業案では見えなかった。これだと、全体でさらっと終わりそうなので、時間をとるならまとめて取り、しっかりと考えさせたり学ばせたりした方がよいと考える。
・調査結果の発表・まとめ新聞の作成とあるが、これは個人なのか、世界地図に印をつけた時の班行動なのかがわからなかった。「全体で発表」だけでなくもう少し詳しい説明がほしい。また、この発表内容は、原産国や流通経路についてなのか社会問題のことなのか何を中心としてまとめるのかがわからない。
・体験学習などは行わないのか。生徒に印象付ける為の工夫が必要だと思う。

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