2010年6月22日火曜日

授業案「ゴミ問題」批評*美術4班


<ミュシャ>

・ミジンコ班
児童の知識や感心や理解レベルなどの状況がきちんと考慮され、児童にとって無理のない適切な授業案がつくられていた。また、それにのっとって、学習上の留意点や教員の活動においても細やかな気配りがされていた(ガラス片等に注意とか、用務員の方と連携をとるなど)。
内容としては、従来のゴミ問題に関する問題だけでなく、今現在の日本の対策案(チャレンジ25など)も授業に盛り込まれていることで、現在進行形の問題であるということが明確にわかる。このことが、児童一人ひとりに切実な問題意識を持たせるだろう。
しかし、それらも児童の実情に基づき、題材も慎重に選ばなければならない。あまり込み合った難しい話にまで発展すると、児童がついていけない可能性がある。そのためにも、教師自身が十分な知識を身につける必要がある。発表の最後に、本当に役立ちそうなホームページが紹介されているのも良かった。

・吉岡班
第一次、二次、三次と授業の構成が工夫されていた。このようにすることで、実際に授業を行う際によりスムーズでメリハリのある指導ができるだろうと思った。
しかし、第二次の授業で家庭からごみを持ってくるというものがあったが、生ごみだけでなく、たとえばティッシュのごみなら衛生上の問題、郵便物のごみならプライバシーの問題というようにいろいろと問題があるのではないか。その場合はミジンコ班のようにごみ収集カレンダーでごみの種類を調べるという方法で代用すると良いかもしれない。
第三次の授業で教員がリサイクル品を持ってきて「これは何からできたでしょう」とクイズ形式で授業を行うのは、児童に興味を持たせるための工夫として効果的だと思った。
ゴミと日常生活との密接なつながりを意識させるという目的が明確化されていて、全体的には良くまとまった発表であったと思う。
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<ムンク>

まず、ミジンコ班についての批評です。中身が充実していてとても良い内容だったと思います。小単元のねらいについて、ゴミ問題を環境保全という視点から社会事象の一つとして位置付けており、テーマが明確だったため、とても分かりやすかったです。主な内容として、リサイクルについて取り上げており、自分の身近なものを柱として話を展開していくような構成だったので、生徒側としてもゴミと環境問題を関連付けて考える事が容易だったとおもいます。と同時に内容が身近で具体性がある事から、子供たちが社会の中でゴミとどう向き合っていくか考えるという事を促す効果もあると感じました。その中で、体験学習や調べ学習を取り入れるのも一つの要因だとおもいます。

環境保全の発展として、地球温暖化やチャレンジ25というリアルタイムな話題も取り上げるという事は、子供たちも理解しやすく、社会の現状を知るという意味でも評価すべき点だとおもいました。

 次に、吉岡班についての批評です。こちらも非常に充実していてとても良い内容だったと思います。特に評価すべき点は小単元について、授業の時間数を細かに設置していて、一時間毎にどういう授業を展開してくかという事を表記していた点です。具体性があって、何をどう扱うかが明確でとても良かったです。また、授業の導入の仕方も、一日にゴミをどのくらい出すか知っているかという疑問から入っており、こちら側の興味を引くと同時に、社会全体で考えるとどのぐらいになるのか、そして今後自分がどのように行動していくべきか、ということ等自己を相対化して考える事ができる内容でとても良かったと感じました。生徒がゴミをより身近なものとして考えられる例として、実際にゴミの重さを体感してもらうとか、ゴミ処理場見学をするといったスタンスをとっているところも非常に良かったと思います。

総合的に見て、2班共に内容の濃い発表で良かったです。子供を中心とした授業構成で、社会事象の中での位置づけがハッキリしており、実際の授業としても成立しそうな完成度で素晴らしかったです。

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<横尾班>

・ミジンコ班

 ・全体的に簡潔にまとまっているので読みやすい。

 ・小単元ごとに資料を書いていてわかりやすくてよい。

 ・細かく内容が設定されているので授業がやりやすいと思う。

 ・5Rやチャレンジ25などの政策(?)を取り入れるという姿勢はよいと思うのだが、チャレンジ25など、世間的には風化したと思われるものをやるのはどうなのだろうか。もっと役に立つものがあるのではないのだろうか。

・授業案の設計に「予想される子どもの反応」など入れても良かったと思う。

 ・授業に関しての「子どもたちがすでに知っているか経験していることの限界と発展可能性」についての考察がされている点が良かった

・とても分かりやすい授業案だったので、一つの小単元の詳しい授業展開についても知りたいと思った

・レジュメの冒頭部分に「単元の最終目標」が定められている事から、この単元を通して子どもたちに一体何を学ばせたいのか、というのが分かり良かったと思う。しかし、「3.授業案について」にて同じことを書く必要はなかったと思う。

・吉岡班

 ・小単元は細かく設定されていて良いのだが、単元ももう少し詳しく計画しても良いと思う。

・「子供の学びの姿」が詳しく書かれていてよい。

・学習活動が詳しいのは良いが、流れが掴みづらいので、内容だけでなく流れも設定した上で設計するのがよいと思う。

・社会的なゴミの関連がないから、社会とどう関わっているのか書くとよい。

・ごちゃごちゃしていて読みにくい。

・「私たちが1日に出すゴミの量は?」というのが、すごく子どもたちの興味をひきそうでいいと思う。(大人である私にも意外だった)

・ごみの定義から子どもたちに問うのは、ごみに対する理解を深める上で有効だと思う。

・「学びの質」を高める教師の指導という、細かいところまで設定していて良い。

・発表についてだが、だらだらと長く説明していたので、簡潔にポイントだけ言うような発表の仕方が良いと思う。

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<ダリ>班

ミジンコ班

積極的評価点
・2.の授業案において、子ども達の(予想出来る)姿を考えておりよいと思う。
・発展の可能性で挙げられているものが、子どもたちも興味を持って尚且つ身近な体験として出来ることばかりなので授業で取り扱えた場合に子ども達の印象に残り効果的である。

消極的評価点
・展開の内容において、「ゴミを分ける」と「ゴミ処理の過程を知る」の順番が逆の方がよいと考える。過程を知ってから、自分たちの行動(分別)を把握した方が意味付けされ、流れも出来るのでよいと思う。
・ゴミ処理の仕事に従事する人たちの努力や工夫は、清掃工場へ赴くなどして直接働いている姿を見たり、話を聞いたりした方が分かりやすいのではないかと思う。
◎まとめで「地球温暖化防止のために」とあり、環境問題に繋げるのはいいがそれが地球温暖化に直接繋がるかどうかは疑問である。

代案
・◎の指摘の代案として、環境問題につなげていくのなら地球温暖化の問題という一面だけではなく、「ごみからの二酸化炭素排出量
」と具体的に絞って提示して、二酸化炭素の排出によって起きている環境問題として包括的に学び、そこから1つの代表的な問題としていく方がよいと考える。

吉岡班

積極的評価点
・授業案の設計が子供と教師の両面から考えられている上に、内容の流れをスムーズに感じさせるような構成になっている。

消極的評価点
・一般ごみを「中心に」取り扱うといいつつ、それ以外には触れなさそうな展開であるので、一般ごみからの産業廃棄物的なごみにまで発展させられると、次の単元や他の問題にも発展するのでよいと思う。
・リサイクルを導入に持っていくことは、面白いとは思うがそれはこちらがリサイクルをある程度知っているからという前提があるような気がする。切り離せない問題であるとは老いもうが、そのため、リサイクルなのかごみ処理なのかが混同してしまう恐れがあると考える

代案
・ゴミ問題を調べた後にゴミ処理場へ行った方が問題も明確になり、後のゴミ問題新聞も具体的にかけると思う。ゴミ処理場の感想新聞でもよいと思う。

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