2010年7月22日木曜日

「スーパー」導入授業案批評*理科


<アンモニア臭班>


フライパン班への批評

リンゴの写真など使った学習はインパクトがあってよいと思った。

写真を使用することで視覚的に問題を理解できると思うのでよい方法だと思った。

写真は物事の一場面を切り取っただけにすぎないので誤った画像を教材として取り扱わないように注意する必要があると思われる。

フライパン班の授業の核になるものは「大量生産、大量消費、大量廃棄」であると思われ、授業構想案の導入部分ではその三点を意識させた内容になっていて、展開の四・五時でもその問題をどのように解決するのかをやるのに、六時でスーパーの訪問をするのはおかしいと思った。発表ではスーパーの店長に廃棄について質問すると言っていたが、大量廃棄の問題のためだけにスーパーに行くのは手間がかかりすぎると思う。


スーパーに訪問して売れ残ったもの行方を知ることは良いと思ったが、はたして売れ残ったものを廃棄するというスーパーのマイナスイメージを、教えてもらえるかどうかの疑問がある。


ニュートン班

単元の目標に「物の流通の仕組みや流れを知る。また、スーパーと商店街など地域での問題を知る。」とあるがこの二つを関連させて学習させるのは難しいと思った。学習内容が小学生には難しいと思った。

授業計画の三時間目の留意点に「写真はできるだけ差があるものを使いインパクトを与える。」とあるが児童はそのインパクトのある写真を見ると、その写真の状況が全ての商店街の状況と勘違いしてしまうので注意が必要と思われる。

「6、展開」を見てみると、やる内容は小学生を対象にしているのに発展しすぎではないだろうか。

コンビニ・スーパーの商品の価格の違いを出発点としてスーパーの問題を考えていくのは、子どもの身近なことからの学習となるので学習しやすいと思った。

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<T2ファージ班>


 フライパン班

 まず、評価すべき点は生徒の話し合いを多く取り入れ、生徒自身が身近に感じられるように工夫されていた点である。また、写真を取扱うのもよいと思った。写真は実際見せるよりも手軽でそれでいてしっかりと事実を伝えることができる。

単元の目標がなく何を目的としてこの単元を取り上げるのか明らかにされていなかったことに問題があるのではないかと感じた。2の導入の展開例の1・2時間目には大量生産・大量消費を問題として取り上げていて、さらに3の小単元全体の授業構想案でも上記の問題に関連させながら作ってある。しかし、6時間目にはスーパーの訪問を取り入れられていた。この問題提示からスーパーの訪問へ発展した意義が不確かなように感じられた。大量生産の問題を取り上げるのか、流通を取り上げるのかはっきりしていないため矛盾が生じてしまうのではないかと思う。1連の流れのある授業構想もしくは明白な目標を考えることが必要であるように感じた。


ニュートン班

まず、評価すべき点は全体的に詳しく書かれていて、さらに内容も十分考察されていた点である。導入の3時間の計画にも1時間ごとに目標をたててあり、何を目的とするか明白に記載されていた。また、教師の発問・活動内容・予想される留意点についても丁寧に考察されていた。内容に関しても、目的から授業展開まで一環性があり適していると思った。さらに毎時間生徒の話し合いの時間を用意したり、生徒に発表する時間を与えたり、調べたものを使い計算したり一方的な授業展開ではなく相互的な授業展開を心がけしているように感じ、その点に関しても良い点であると思った。規定の枚数的にはオーバーであったが、これくらい丁寧に作成するのが望ましいと感じた。導入部分だけを考えるのでなく展開とまとめの部分まで考

察されていたのもよいと思った。

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<ボルボックス>


<フライパン班>

 まず、取り上げる社会事象と子どもたちとの関係について、「家でのゴミが多いことは知っている」と述べているが、果たして本当か疑問である。家庭の事情にもよるし、どの程度が多いことなのかはっきりしない。

 写真を見せて、視覚に強く訴え印象付ける導入という展開は良いと思う。ただ、写真選びと写真に関する説明は慎重でなければならない。まず、写真選びに関してだが、分かりにくい写真では、学習効果が薄いと考えられるからである。また、混乱してしまうかもしれない。次に、写真に関する説明だが、きちんと正確に伝えないと情報の刷り込みになってしまう恐れがある。つまり、ある側面からしかその問題を見なくなってしまうということが考えられる。これは子どもたちの視野を狭め、誤った知識として身についてしまうかもしれない。

 授業構想案の展開で、学習活動が「スーパーを訪問する」という部分があるが、そう書かれているだけであって具体的な内容が何もないので、書き記した方が良い。例えば、評価の観点に「グループごとに適切な質問ができているか」とあるので、学習活動にも店員に質問する、などを書いておいた方がいい。

<ニュートン班>

 授業計画の1時間目の教師の発問で「何か感じたこと、不思議に思ったことを聞く」とあるが、具体性に欠ける。もっと具体的に示しておかなければ、発問があいまいなものとなってしまう。

 授業計画の1時間目の後の宿題として、同じ商品なのに価格が違うものを見つけてきてもらうとあり、2時間目に発表してもらうわけだが、そこで「覚えていたならば値段やどの店舗かも発表する」とあるが、これはきちんと見つけてきてもらう際にメモを取らせるべきである。値段の詳細な違いなど覚えていないだろうし、記憶があやふやになってしまってはもったいない。店舗や値段の違いをはっきり認識させるためにも、メモを取ってくるよう指示した方が良い。また、「どんどん価格の違いを発見した商品を発表する」とあるが、発表のさせ方をもう少し工夫しないと、満足に発表できないで不満を持つ子も出てくると考えられる。

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<ピペット班>


ニュートン班は「製品の流通の仕組みと、スーパーと地域との問題」についての導入部分について発表を行っていた。単元の目標として、物の流通の仕組みや流れを知ることと、スーパーと商店街などの地域での問題を知ることを取り上げていた。しかし、流通の仕組みとして商品の価格の違いをあげるのは疑問に思った。流通とは生産地→一時卸業者→二次卸売業者→小売業者→消費者の流れであるから、価格の違いに着目するのではなく、どこでその商品が作られたのか(例えば服のタグに着いているMADE IN CHAINA)などを用いて、自分たちが着ている物や食べているもの、いつも使っている物は身近に作られた物ではないという点から入るべきだと思った。

また、スーパーの問題を考えるにおいてはとても良い指導案になっていると思った。ただこの授業を小学生にやらせるには難しい内容になっていると思った。実際に作った時に値段の差を比較するという考えはとても面白いものだと思ったが、それを児童だけでやってしまうとできない子も出てきてしまう。教師がカバーしても授業をスムーズに進めることは難しいのではないだろうか。

また、授業時間については1時間=45分であることに注意していただきたい

フライパン班の発表は全体的には指導案としては評価の観点もはっきりしていてよかったと思うが、どちらかというとごみ問題に近い内容になっている気がした。この授業案の導入内容では、スーパーでもう売ることのできなくなった商品の大量廃棄に児童の興味が向いてしまい、ごみ問題の授業に展開してしまうと思った。ここでのスーパーの問題とは、スーパーと地域との関連性や物の流通について観点をおいた問題を提起するべきだと思う。スーパーを見学しに行くことは良いことだと思うので、そこから何を学んでほしいかをはっきりとさせればよいと思う。(3)の授業案の展開③のスーパーを訪問した際、グループごとに質問をしたら時間がかかり、スーパーの従業員に迷惑がかかってしまう気がしたので、質問はまとめてし

た方がいいのではないかと思った。

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<ミカヅキモ班>


フライパン

・自分たちの家で気づけるような簡単な宿題があると良いと思う。

・画像を提示するときはOPSやスライドなどの器具を使用するとより楽しい授業になると思う。

・導入部分にしては問題の範囲が多いと感じたので、大量生産から入って、大量消費、大量廃棄へと段階を追って考えると良いと思う。

・視覚をうまく使えている。他の感覚もあればもっといい。

・クイズで、教師が何個か選択肢を出してあげるのもいいが、児童に質問して選択肢を作った方がおもしろいと思った。

・今回のテーマは導入部分なのに、導入部分の計画が曖昧だった。もっと細かく計画を立てるべきだと思う。

・展開の最初に問題解決の手段を考えるとあるが、この導入では児童の問題に対する興味・関心という点からも、知識の点からも問題解決手段を考えるに至っていないように感じる。


ニュートン

・身近でやりやすい宿題があってよかったのだが、同じ店で似た商品を比較するのか、違店で同じ商品を比較するのかが曖昧であったように感じた。

・宿題や実習を利用し、導入部分で生徒の興味関心を引き出せていてよかった。

・児童に気づかせたい内容が明確になっていて良かった。

・価格の差を考えるときに実物があったらより考えやすくなるのでよいと思った。

・スーパーに関わる問題とはどういったものなのか。また、その問題を理解したうえで、児童がどのように考えることが期待されるのか。

・授業の入りが工夫されていてよかった。

・児童の既に持っている知識について吟味してある点が良かったと思う。

・児童が家族の買い物に付き添っていることは予想される事だが、値段まで見ているかはやや疑問。値段を比べるという段階まで達している児童はほとんどいないと思う。

・毎回の授業の最後に児童にどう感じたか聞くとあるが、ここで望んでいる児童の答えは何か?次回の授業につなげたいのか今回のまとめなのか、どっちにしても教師の発問に工夫が必要なのではと感じた。

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<ミジンコ班>


ニュートン班の批評についてだが、やはり質問にも出た『子ども達にとって野菜の値段などはあまり身近でない』という点が私達の班でも議論になった。また目標に『物の流通の流れを知る』とあったがこの導入では難しいと考える。まず、使うものが野菜という点に問題がある。野菜の値段は天候に左右されやすく、今年も日照不足や気温の低さにより野菜の値段が高騰した。各スーパーでは顧客獲得のため目玉商品として思い切った値下げに踏み出した所もある。こういった状況では『流通の仕組みが値段に反映されやすい』という問題点に気付くのは難しいと思う。

さらに導入のねらいにあった『品揃え』についてだが、普段からよほど親と一緒に買い物に行く習慣がある子でないとスーパーの品揃えはおろか、どこに自分の目的の商品があるのかという陳列についてもわからないだろうと思う。

教師側があらかじめプリントを用意する等してある程度的を絞らないと、子ども達の力に任せたやり方では成功しないと思う。

またその他に、子どもたちの既に知っている知識で出た『外国から輸入しているものがある事』を上げているのに、輸入物の流通に対する考察には授業案の中で触れられていない、等も上げられた。

しかし、子ども達が好きな献立であろうカレーを使った点や、子どもにカレーの材料を買わせて値段を比較するという子ども主体となるように設計された授業案は、大きく評価出来るポイントだと思う。また、予想される発問においてはよく考えられてると思う。

ただ、あくまで導入であるからここまで凝ったものでなくてもっと軽い内容でいいと思う。


クイズ形式の怖さを知った後だとクイズを授業に用いるのがすごく怖いと感じた。ただ楽しいだけでは終わらないもの、誘導尋問にならない発問はクイズ形式においては難しいだろうと思う。

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<ピンセット>

 

初めにニュートン班についてである。

‘物の流通の仕組みや流れを知る。また、スーパーと商店街などの地域での問題を知る’という単元目標の下、授業計画(導入部分)は適切なものとなっていたと感じている。特に、導入部分の2時間目の授業方法に、‘品質による違いが出たら「安い=悪いもの」なのかと考えさせる’とあり、これは児童が消費活動を行う上で重要なことであると考えられる。私たちの班でも、「安い=悪いもの」という認識を持つ人がいる。100円ショップが良い例である。100円という安さゆえ、コストが抑えられているため、材料が比較的安価、すなわち品質が劣るものを使用しているという先入観を持ってしまう。実際は、流通面を挙げると産地直送で問屋を挿まないこと、生産面では大量生産によりある程度の利益が見込めるということが考えられ

る。これらは展開部分で取り上げることになることが予想されるが、この班の導入部分であれば、教員は児童に単元目標に興味を持たせることができて、そのような形で展開部分に進むことができるため、活気のある授業が望めるのではないか。

 続いてフライパン班の発表についてである。

 ニュートン班とも共通しているが、導入部分で写真を用いている点が印象的である。写真を用いることは重要なことあると考える。それは、先々週の導入部分に関する課題の中でも述べたことだが、導入部分で大切なことは児童の興味を引くことであると考えるからである。小学生に限らず、大学生の私たちも、興味の無いことは出来ることならば避けたい。興味を持てない内容・授業の雰囲気であれば、結局記憶には残らない。社会科自体に苦手意識を持つ児童もおそらくいるだろう。そのような児童に興味を持たせる、そのためには「身近に関連している」「自分のためになる」と思わせるような説得力のある導入にしなくてはならない。‘写真を見せてからクイズ形式’というのは、児童の興味を十分に引き出せるような学習活動

になっていると言える。

以上で批評を終える。


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<ニュートン>


フライパン班についての批評


パワーポイントを使って写真と問題となっている事柄を関連付けしながら説明していたのは良かったと思う。

第三ステージでの課題は導入部分を作ることなので、全体の流れよりも導入部分をより詳しく具体的に書くとよりよいと思う。

学習活動として、写真を見せてからのクイズ形式は子供達にとって楽しみながら授業に参加出来るので、子供の興味を引くのには良い案だと思う。ただクイズ形式にしたのは良いと思うが、最初から教師が答えを選択肢の形で子供達に提供するよりは、子供達に最初は自由に考えさせた方が子供の考える能力を伸ばし学習内容にも幅が出てくるように思えた。

「スーパーを訪問する」という学習活動で、具体的にスーパーへ行って何をしてくるのか目的がはっきり明記されて無かったので、この点を詳しく述べていたらもっと良い学習指導案になっていたと思う。

子供達がスーパーで発見したことを発表させるとあったが、特に明確な目的も無しに発表させても意見がバラバラに乱立して趣旨が分からなくなる恐れがある。


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