2010年7月21日水曜日

導入部「スーパー」授業案批評*美術

<横尾班>


(フライパン班)

 ・導入1・2時間目にクイズがあるがクイズなどに2時間必要なのか。第3時間目の生産から廃棄消費までに2時間使ったほうがよいのではないのか。

 ・1・2時間目で見た写真や出た「問題」などについて3時間目まで興味を持っていられるのか。

 ・授業構想案の1・2が一緒の枠に入っているが、2時間分なのだから留意点をもっとしっかり書くべきでは?1枠に留意点1つというのは少なすぎると思う。

 ・「問題が連立~」の「問題」というのは具体的に何なのか。

 ・「身近な例」も具体的ではない。

 ・展開の4・5時間目の「無理のない解決手段で~」は教師自身がもともと出る「問題」を決めているのか。

 ・導入部分が必要なのであって展開すべてを書く必要はない。むしろプリントの6分の4が展開についての解説では第3ステージとしての意味が無い。

 ・(4)の「この写真のような~」は子どもにはむずかしいのでは?大人でさえスーパーの事情について知らない人も多いのだからスーパーに関係しているという事実を知るだけでもいいのではないだろうか。

 ・「自分に直接何が~」の「何」とは、教師側としてはどのような事を期待しているのか。

(ニュートン班)

・野菜や材料の価格では、保護者しか実感がないのではないか→店舗によるお菓子の価格の違いを加えてみてはどうか。

・6のまとめで「社会全体で見た時のスーパーの立ち位置」について、お店としての立ち位置というのは抽象的すぎて、小学生に教えるには難しいのではないか。

・子どもの既有の知識として「お店により値段に違いがあること」は分かるだろうけど、それが物の質や貴重さによるものだとは、まだ分からないのではないだろうか。

・展開の3時間目で、献立を生徒一人一人で考えるのか、教室全体で考えるのかが読み取りにくいので、はっきり記述した方が良い。また、二種類の材料の値段を計算させることにいまいち意味を感じない。結局の所、コンビニやスーパーでどこが安いという結論になりかねない。

・2、3時間目の内容が似ているから、まとめて一時間でやってもいいのではないだろうか。

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<ミュシャ班>


フライパン班

・写真を使って視覚的に訴えかける点、クイズや話し合いなどによって問題を全員に理解させようとしている点が、よかった。しかし、清算から廃棄、または消費までの過程を実際にどのように説明するのか、身近な例を挙げるとあるが、それをどのように活用するのかまで、具体的に知りたかった。

・展開のスーパーに行こう!という授業の時間が1時間となっているが、おそらく1時間でスーパーに訪問し質問をし、帰ってくるという一連の流れを1時間(50分)の授業で行うことは困難であると思う。

・クイズで生徒の関心を引くのは良いと思う。しかし、そこで知りたいと思ったことがスーパーに行ってわからない可能性がある。なぜなら、大量生産・大量廃棄はスーパーにとってはマイナスイメージであるからである。「失礼の無いようにする」とあるが、マイナスイメージについて質問すること自体失礼ではないのか。

ニュートン班

・児童によって価格の違いの差に対する意識は違うと思うので、価格の差のみで導入を終わらせてしまうのは少し弱いと思う。

流通の授業につなげたいのであれば価格以外にも、商品の原産地の違い等にも広く目を向けるべきであると思う。

・まとめの部分の「社会全体から見たスーパーの立ち位置」を小学生に理解させることは困難であるように思う。

・もう少し的を絞ったまとめ方のほうが、学習効果が上がるように思う。

教師による発問が細かく記載されており、それを中心として大変わかりやすい授業展開となっていた。しかし、授業中にも指摘があった通り、価格格差というのは数字的には大変わかりやすいが、はたして児童の興味をひきつけられるかどうか、疑問である。発問の際、何かしらの工夫が必要である。

・「スーパーが商店街の活気を奪う」という問題は少々時代遅れであるような気がする。都会では商店街も時代やニーズに合わせて様変わりしており、近い将来スーパーと商店街は同じ土俵で考えるものでは無くなる可能性が高い。

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<吉岡班>


<ニュートン>

▼積極的意見

・スーパーと商店街など地域での問題、つまり地域社会の問題から切り口を入れ、興味を持ったところでものの流通についての知識を教える、というやり方は大変良いと感じた。子どもが地域社会の一員であるという自覚を持つ、良い機会になると思う。

・ねらいと授業構成が合っていて良いと思う。


▼消極的意見

・全体の流れはいいと(上記にも)書いたが、その興味付けに「価格」を持ってきたことが大変難しいと感じた。子どもに実感がわきやすいように、改善策として「価格の違い」を教材にするのではなく、家庭科と連動し、どうしたら安く家計に優しい買い物や料理が出来るかを考え、その延長上で価格の違いに展開していけば、「なぜ店によって違うのだろう」と子どもに疑問を持たせることが出来るのではと感じた。

・3時間目の献立に関する計算の場面では、途中で飽きてくる子どももいると考えられる。子どもたちを飽きさせない工夫が必要である。


<フライパン>

▼積極的意見

・「取り上げる社会事象と子ども達との関係」がよく考えられていて、大変良いと感じた。子どもの視点について考えられているのがよくわかる。大量消費や生産、廃棄についてどのように授業をし、興味付けをしていくのか、わかりやすく発表されていた。

・導入授業だけではなく、小単元全体の授業構想案を考えているのがいい。導入の授業があり、そしてどのように発展していくのかがわかりやすく表記されている。


▼消極的意見

・授業全体の流れはいいと思うが、まとめた先に何があるのか、教師は子どもに対して何を知って欲しいのかが、この授業構成ではいまいち伝わらない。「利益のために生産するのはいいが、大量の売れ残りはほとんどが廃棄であり、その現状はいいことなのか、どうなのか、それを考えてもらいたい。」というスタンスであるとの発表があった。ごみ問題に発展していくような良いスタンスだと思う。ただし、授業案からはそれが読み取れないので、改善案として、「まとめ(8)発表しよう!」のあとに、さらに問題の発展ということで、子ども達に投げかけ、考えさせる授業があっても良いと思った。

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<ロラン>


【フライパン班】
積極面
・前回の班の「びっくり方式」と似ているが、「びっくり」でなく「これなんだろう」という疑問で

も興味を引くのだなと思った。

・自分に関係の深いものであるスーパーというものであるが、その裏側、過程についてしらなかったことが実は多かったということに子供たち自身から気づかせ、自分には何が出来るのか、自発的に考えるきっかけ、興味を作れる導入に感じた。
消極面
・「導入授業の展開例」の時間数が内容に対して多いように思う。
・「導入授業の展開例」のスーパーについて知っていることを挙げた後のクイズでコンビニ弁当の写真を出すのは関連性があまりなく、唐突である印象を受けた。→代案①
・校外に出るのに交通に関する教師の留意点はなくて良いのだろうか。生徒の安全などもしっかり考慮すべきだと思う。
代案①
・スーパーだけでなくコンビニについて知っていることも同時に挙げてもらい、違いを整理し、ある程度背景を知ってからクイズに結び付けていく。
【ニュートン班】
積極面
・「ねらい」と「授業計画」が合致しているという印象を受けた。生徒が戸惑うことも無く、問題を感じながら授業を進めてゆけると思った。
・授業計画で1~3時間目それぞれ、視点を変えた「違い」から展開していて生徒の視野が広がり、且つ理解しやすいと思った。
消極面
・授業計画1・2時間目において、それぞれ25分で配分されているところは、それだけでもつのだろうかと疑問に思った。→代案①

・主にスーパーの「価格」の面について多くが述べられていたが、そこのみに絞るのではなく、スーパーと商店街の小売店との関係、危機、さらにその小売店と地元の人々とのかかわりなどを交えて考察をする機会を子供たちに与えると、さらに深まりをもった導入に出来るのではないかと感じた。
代案①
・スーパーについてであれば、授業計画1時間目か2時間目で、教師・生徒が広告を持ってきたら比較出来て楽しいかもしれない。

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<ダリ班>


フライパン班

・あらゆる事柄に問題が内包されているという問題提起やものの見方は大切であると思うので、一貫した問題を知るという観点が良いと思った。


・全体の流れや1)での分析からすると、スーパーよりもコンビニを主題にして学ぶ方が妥当であると思う。例えば、導入での個包装パックやコンビニ弁当の廃棄など。コンビニの方が廃棄に厳しいはず)

・内容的問いにおいて、「自分には何が出来るのだろうか」とあるが子ども達に何が出来ると予想されるのか知りたい。

・3時間目のサイクルを知る段階において、いきなり販売が出てくるが販売にも問題が含まれていた場合もそれで良いのか。○の中だけでなく、矢印の部分に流通などの重要な事柄が含まれるのではないか。

・問題を解決するにはどうしたらいいのか、という展開の段階で解決方法やどんな結論に至るのかが見当たらない。スーパーに行こう!で解決に繋がるとは言えず、見学の中で新たな疑問が生まれると思う。その見学での発見も発見のまま終わっているのでもったいない。



ニュートン班

・ある観点(値段)を定めて問題を見ていく切り口は、明確化して深めることが出来るので良いと思う。


・導入の授業構成が1時間ごとに繰り返している印象を受ける。

・発表する というまとめ方が多いが、本当にその方法が相応しいのかと疑問に思う。

・「スーパーやコンビニ」とひとくくりにして良いのか。仕組みが違うはずなので、意味が大きく違ってくると思う。

・3時間目における、「価格の差が1つ1つ~と複数で~」の部分の意図が伝わりにくい。1カ月続くということで、足していけば数字は増えるし、価格の差は大きく出ると思う。しかし、そこで出た結果は「安い方が良い」という考えに行きやすいと考える。

・実現可能かどうかは別として、子ども達に実際買い物をさせてみるというのはどうか。

・導入において、ここまで価格に視点を向ける(狭める)と子どもの既有の知識と思われることとして挙げられている「物の質や貴重さにより値段が違うこと」が活かしにくい。

・どう感じたかという問いかけは少々乱暴と言うか、価格の差の大きさに気付いて欲しいのならば質問を絞っても良いと思う。自由討論が誘導尋問のようになるのは避けたい。


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