2010年7月5日月曜日

第3ステージ報告の要点


第3ステージでは、<導入部分の授業を作る>ことが課題です。

第2ステージでとりくんだ授業案の設計は、小単元の全体をカバーするものであったのにたいして、第3ステージでは、その中の最初の部分、つまり<子どもたちの内発的な興味や関心を呼び起こして、小単元の中心テーマを子どもたち自身のものにするための部分の授業を作ること>が課題になります。

第2ステージの授業案作りでは、取上げた小単元の構造(導入ー展開ーまとめ)の全体像が設計できているかどうかが、主な課題でした。これに対して第3ステージでは、導入部分について、 

a)子どもたち自身が、既にもっている知識や経験とつながっている身近な問題から出発するために、何をどのように取上げるのか

b)そこでは、子どもたちと教員は、それぞれどのような活動を行うのか

c)子どもたちのどのような内発的な問い(これが展開部分でのテーマになります)を立ち上げることを目指すのか

等、子どもたちの「知りたい、分かりたい、解決したい」と思い、学ぶ動機を立ち上げるために必要な子どもたちと教員の活動の事柄を、具体的にイメージしながら、それを2〜4回からなる導入部の授業計画にまとめることが課題です。

報告では、
1)最初に、取り組む小単元のテーマについて、子どもたちが既にもっている知識や経験、そして関心の具体的な内容を念頭において、改めて<取上げる社会事象と子どもたちとの関係>を広い視野から考察すること。
2)導入部の授業回数は2〜4回とすること。
3)毎回の授業時間は、40〜50分に過ぎないので、(イ)その授業時間内に行うこと、(ロ)事前または次の授業との間で、「宿題」などとして子どもたちに課す活動を、時間的に無理のないように配分すること。
4)毎回の授業時間内での子どもたち自身の学習活動と、教員による発問などの
働きかけも一つに絞るなど、学校・クラスならではの活動ができるようにすること。
5)導入部の授業をとおして、どのような内発的問い(小単元の展開部で取り組むテーマ)を立ち上げることを目指すのかを明らかにすること。
6)最後に、取上げる小単元全体の授業構想案(第2ステージで取り組んだものに相当する)の簡略版を示すこと。


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