2010年8月4日水曜日

第3ステージ【国際理解】導入部授業案*ミュシャ




3ステージ【国際理解】    2010.8.5 発表班:ミュシャ班

1)単元名「カレーの故郷を知ろう!」
2)
単元のテーマ
カレーを通してインドに対する理解や認識を深める。また、インドについて調べ学習を通して外国と日本とのかかわりに気付き、世界に対する関心をも促す。
3)
子どもたちの既有の知識と予測されること
 『カレーについて』
 ・カレーは、インドの料理である。
 ・カレーは、辛い。(カレールーを使うため、香辛料についてはよく知らないと思われる)
 ・カレーには、ごはんの他にナンがつく。(給食でナンが出るため)
 『インドについて』
 ・インドは、暑い。
 ・インドの人は、ターバンを巻いている。
4)導入を通しての内発的問い

1時間目…カレーという身近な料理を通して、インドに対する関心を促す。はじめに、日本のカレーとインドのカレーの違いを発見させる。次に、インド国内でも地域によって異なるカレーが食べられていることを知らせる。なぜ南北でカレーの種類が違うのか、なぜインドにはビーフカレーがないのかなど、カレーへの関心からインド自体への関心へとつなげる。

2時間目…班分けをし、調べ学習をはじめる。前回までの流れの延長線上で、グループごとにそれぞれのテーマについて考える。また、実際にインドカレーをつくることで、本当に日本のカレーと違うのか、実際にどのように違うのか、という疑問を解決する。

5)導入の授業計画案(2時間)

■1時間目 「日本のカレーとインドのカレー」(国際理解をするためのきっかけ)

教師の発問等

活動内容

●予想される発問等・○教師の留意点等

今回はカレーについての授業をします。では、カレーが有名な国はどこでしょう?

みんながいつも食べているカレーとインドのカレー、違うところがたくさんあります。なんだろう?

日本のカレーとインドのカレーはこんなに違うよ!実はインド内でもこんなにカレーが違うんだ。何故だろう?

インドってどんな国なのだろう。(次回から)インドについて調べてみよう!

これからみんなにクイズを出したいと思います。わかるかな?

◆クイズの答えを考える。(5分)

→最後にカレーの画像が出るので全員が答えを知ることが出来る。

◆日本のカレーとインドのカレーの違いについて5~6人の班で話し合い、その後、クラス全員で意見を交換する。(20分)

→意見の内容は

知っていること・疑問等

 なんでも構わない。

◆自分たちの考えたことを元に教師の話を聞き、カレーについての知識を深める。(15分)

◆今回の授業で考えたこと・わかったことを簡単に感想用紙に書き授業を振り返る。(5分)

●何の料理の材料だろう?

○クイズに使用するスライドの準備をする。

●私たちがよく食べているカレーはこんな材料がはいっているね。

カレーといったらインドじゃないかな?

○インドという正解が出るように誘導する。

○カレーの味だけではなく、食べ方の違い等幅広い意見が出るように声かけをして回る。

●インドのカレーはすっごく辛いらしいね。ごはんじゃなくてナンで食べるね。スプーンじゃなくて手で食べるね。お皿はどうなのかな?あれ具材は違うのかな?

→カレーだけでもインドと日本では、こんなに違うんだ!

○スライドで写真を使いながら視覚的に児童らに理解してもらえるよう工夫しながらインド・日本のカレーの違いやインド内でのカレーの違いについて簡潔に説明する。また、説明途中に香辛料を数種類回し、匂いを確かめられるようにする。

インドの中でもこんなにカレーは違うんだ。→インドってどんな国?

■2時間目 「インドの何を調べよう?」(調べ学習の前段階)

教師の発問等

活動内容

●予想される発問等・○教師の留意点等

せっかく前回の授業でインドカレーをみんなで考えたので、調べ学習が終わったら記念に家庭科の時間にみんなでインドカレーを作りたいと思います!

インドについて調べよう!班でテーマを選んで、調べてもらおうと思います。

◆5~6人のグループを作り、宗教・民族・農業・水産業・畜産・気候風土・(主に日本との)貿易

の7つのテーマの内1つをグループのテーマとして選ぶ。(30分)

◆クラスで家庭科の時間にどのインドカレーを食べたいか決める。(15分)

○グループ分けの方法は児童らが決めるように指示する。決まらなかったときのために、あらかじめ「席順」「くじ引き」等の案を考えておく。

○テーマを絞るのは、児童の調べ学習の範囲を広くしすぎて何を学んだかが曖昧にならないようにするためである。

●インドカレー食べてみたいな!

○事前に家庭科の教師と話し合い、材料が少なく作りやすい、児童の味覚に合うカレーを数種類選んでおく。

6)展開以降の授業の進め方について

展開(6時間)

※2時間は家庭科の時間

調べ学習(4時間)

各班でテーマに沿ってインドについて調べる。その後発表に向けてまとめる。(新聞・紙芝居等)

調理実習(2時間)

家庭科の時間を利用し、実際にインドカレーを作る。

○調べ学習では、図書館・インターネット等の利用の仕方を改めて確認し、情報を得させる。○発表方法は新聞だけではなく、紙芝居やスライドにまとめるなど各班で違って良いこととする。○調理実習でカレーを作り、児童のモチベーションを高めるようにする。○児童の学習状況を把握出来るよう声掛け等を頻繁にする。

まとめ(2時間)

インドについて発表しよう!(2時間)

各班で調べたことを発表する。

単元のまとめ

発表で余った時間を利用し、教師がインドについてまた国際理解についての授業のまとめをする。

○発表時間を長くとり、各班が調べたテーマ1つ1つについて教師がコメントする。○単元の最後に児童の発表を元にインドを調べたことの振り返りをし、国際理解とは何か?を問う。

◆展開

 導入で得たインドに対する興味を展開で調べ学習につなげる。また調理実習を行い、視覚だけでなく味覚・嗅覚・触覚でもインドと日本の違いを感じさせ、国による文化の違いを改めて考えさせる。

◆まとめ

 自分たちが調べたことについて発表し、インドについて詳しくなったことに自信が持てるようにする。また、他班の別テーマの発表を聞き、自分たちが調べなかった分野についての知識も得ることが出来るようにする。最後に他国(インド)と日本との違いを知り、認めることが出来たということを国際理解の授業のまとめとしたい。

 

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