2010年4月20日火曜日

社会科:意味あるの? なぜつまらない? どうすれば?(その3)


<アンモニア臭>

Q1.なぜ社会科を学習する必要があるのか。
・歴史を学ぶことにおいては、過去から反省点を学び未来へ生かす必要があるから。
・現代社会や政治経済を学ぶことにおいては、現在の社会の在り方を知り、よりよい社会
形成をすることが必要であるから。
・歴史においては、今まで伝わってきたことをこれからの未来にも伝え続けなければならないから。
・みんなが社会科を勉強することにより、その中の数人が社会科に興味を持ち、その数人が専門的な職業に就くことによって、社会のバランスを保つため。
・地理においては、土地の形成成因の知識があれば、その土地で起こるであろう災害の予測や対応をとれるから
・歴史を学ばなければ生命の起源を知ることができなく、自分たちが何者であるか分からなくなるから
・歴史も現代社会も社会が将来どのように向かえばよいかの判断材料になるから

Q2.なぜ社会科がつまらない、嫌いなのか。
・特に歴史分野は実生活において使う場面がなく、必要だと思えないから。
・内容が細かく、膨大な量を記憶しなければならなくなっているから。
・学習範囲が広すぎて、興味が削がれるから。
・日本の学生が行っている社会科の勉強は主に受験勉強のための社会科であるために、本来の社会科を学ぶ目的を見失いがちであるため。
・テストがあり知識が点数化されることによって、得点できなかったものはやる気が削がれるため。
・教えられた知識を暗記してもそれがすぐに役に立つわけではないから。
・小中高の社会の勉強では数学、物理、化学のように自分で考えて答え導きだす科目ではないため
・社会の授業では自分で考える時間がなく、先生の板書したものをノートに書き写すだけの退屈なものだから
・教科書の重要事項を覚えればテストである程度点数がとれてしまうので、授業の必要性が薄れてしまうため(授業に必要性を感じなくなると張り合いがなくなり勉強もつまらなくなる)
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<ミカヅキモ>

A1.社会科は必要である。(理由)

・生徒自身に社会の一員であるという自覚を持たせ、地域社会や政治への興味・関心へ繋げるため。
・過去の失敗や成功を現代の問題解決に活かすため。
・生活上必要な世界・政治・法律についての知識を養うため。
・過去の失敗や事件などを取り上げる事で、生徒の倫理観を確立させるため。
・一つの出来事と他の出来事との関連性について学び、論理的な考え方を身に付けるため。

A2.(なぜつまらないのか)

・学んだ事をすぐに日常生活に利用する事が出来ない。
・記憶力で対応する問題が多く、頭を使う応用問題のようなものが少ない。
・覚えれば解ける問題が多く、頑張っても個人差が出にくい。
・教師の話をただ聞いているだけの授業になりがちである。

(どうすればよいか)
歴史・時代背景についての話を交えて生徒の興味を引く。
  ・歴史上の出来事について、自分ならどう感じるか、どう対応するかについて考えさせる。歴史上の人物になりきった劇を取り入れる。
  ・授業内に年表作りや語呂作りの時間を設ける。

地理・地図への書き込みなど、作業する事でインパクトを残す。
  ・地域の特徴などについてグループによる調べ学習・発表の機会を与えるなどして、授業に参加しているという自覚を与える。

全般・教師がハキハキ話し、楽しそうに授業をする。板書の色使いなどを工夫する。
  ・授業の中で演習問題の時間をとる。
  ・授業の中で学んだ事に対し、グループごとに質問を出し合わせる。
  ・参考資料に関連した4コマ漫画などで生徒の興味を引き、授業に繋げる。
  ・ニュースなどで報道されている最近の出来事の解説や、歴史上の出来事との関連について説明する。
  ・カラーの絵や写真の資料を多く用いて、生徒が出来事や制度の内容をイメージしやすいよう工夫する。
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<ミュシャ班>

Q1
・地図の読み方は知っていないと困るし、地理について知識があれば、自分と違う出身地の人と共通の話題が持てるから
・次の時代を担う子供達には今自分達が生きている時代がどのような出来事の上に成り立っているのかを知ることは大切だから
・自分が生活をしている社会がどのように出来ているかを理解し実際に社会に出たときの基盤とするため。
・悪い歴史を繰り返さないため。
・子ども達が生まれる前のことを知ることにより、視野が広がるため
・遠くの事や昔の事まで授業で知られるなんて、素敵だと思う
・歴史から学び、同じ過ちをくりかえさないようにするため
・日本人としての常識(教養)を身につけるため
・異国の文化や思想を深く理解するため

Q2、
・暗記物が多く、テストで要求されるのも暗記がほとんどだから。
→地理はその地域における、生徒が興味を持ちそうな事柄を紹介したり写真を見せたりして興味を持たせ、その土地の雰囲気を知ってもらうことだけで良い。歴史は、年代よりもこういうことがあったということを知って、自分達はどう思うのか考えてもらうような授業を行えば良い。

・暗記しなければならないことが多いので、社会が嫌いな子どもが多い。
→社会の授業で子ども達が自然に内容を把握できるように、おもしろい語呂を教えたり、体験を増やしていくことが大切であると思う。

・歴史は特に、暗記することが多いので、嫌がる人が多い。
→嫌々覚えさせられるから覚えられないのであって、内容自体に興味を持てれば、自然と覚えられる。

・歴史や公民などを、自分とは関係のない話だと思う人が多いから。
・歴史的な出来事・人物にこれといって興味がわかないから
→面白いエピソードや伝説<恋愛関係が望ましい)、または当時の食生活やファッションなど、生徒にとって身近で関心を持てる話を盛り込むと良い。
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<吉岡班>

人が面白いと思うためには、共感、意外性、それによって教授する“何か”必要である。
社会科の面白くないといわれる理由は、上記の欠如が原因なのではないだろうか。

よって、いかに生徒と社会科を近づけるかが鍵になると考える。よく見られる、教科書に書かれていることを教師や生徒が読み上げ板書するという授業体制だけでは、淡々したと単元の説明に終わってしまい、印象に残りづらい。

そこで我々は、単元を身近に感じさせるための“雑学”を授業に入れればよいのではないだろうか。それは、取り上げた単元と他の単元を繋ぐ内容でも、単元の違う断面についての内容でも構わないだろう。ここで大事なことは、上記にもあるが、生徒と社会科を近づけることが重要なのである。

さらに欲を言えば、その単元を習熟することによって得られるであろう“何か”を、生徒に明らかにすれば、申し分ない。と、言っても、おそらくその“何か”を明確かつ完結に提示することは不可能であろう。何しろ、社会科とは、人生においてなくてはならない存在だからである。

かつて起こった失敗や成功から、人はいかなる時代においても新しい問題の解決策を導いてきた。そして、民族間の対立などの問題も、原因は歴史にある。その歴史を、つまり原因を知らずして問題解決を成し遂げることは、いかんせん難しいのではないだろうか。先の観点から、歴史を習熟することを不要であると、誰が言えるであろうか。

これは、他の地理、現代社会においても言えることで、土地、風土の成り立ちから現在の状況をしること、現在の社会の成り立ち、そして仕組みを学ぶことによって、新たな問題解決に役立つと言えるだろう。
これらをまとめてしまえば、社会科とは、いわゆる地球の歴史と今を生きるための状況説明の単元だと言えるだろう。

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