先に、第2ステージでは、①教材で取上げようとする社会事象について<その全体像と今日の問題点>をつかみ、②<教材にする上での注意点>を見つけ出すことが課題、としました(4月12日)。
しかし、前回5月19日の報告や他班からの批評、そして討論ができなかったことを踏まえて、第2ステージでは上記①に集中し、②の課題は、第2ステージの今後の報告課題から外すことにします。
②の点は、6月16日に集中的に取り扱います。さしあたり、各班は第2ステージの報告や批評を踏まえて、同日に②について簡潔な報告(この体裁などは追って指示する)を用意し始めなさい。
<②について>ーーーーーーーーーー
次に報告では、第3ステージの作業にスムースに移る準備として、取上げた社会事象を教材にする(これは第3ステージの課題)上で踏まえなくてはならない諸点を予め検討しておくことが求められます。
a.取上げる社会事象と現実の子どもたちの生活経験との関わり、接点。
b.この事象に関わる学習がより高次の学習課題へ発展させる手がかり。
c.時間的、物理的、制度的などの制約のある中で、実際に小単元(10〜15時間)で教材化する上で取りうる切り口や使える素材など。
a:子どもたちには、自分が経験していない事柄、現実の生活の中で感覚できないことを認識することは、その発達段階によってはなかなか難しいことです。生活経験との関わりがある事柄から学習は始まります。
つまり、既に知っていること、自分たち自身でできる注意や工夫によって、新たに気づいたり知ったりすることができる事柄が、取上げる社会事象のどこにあるかを見つけ出すことが決定的に重要です。
b:つまるところは、小学校の各段階で取上げられる社会事象についてのそれぞれの学習が、子どもたちが将来、自立した市民となっていくうえで求められるであろうより高次の学習に発展的に繋がるどのような可能性をもっているかの吟味です。いわば大風呂敷を大胆に描いてみることです。
c:ここではbとは反対に、「これなら実際の授業にできる」点を考えてみます。これは実際に学校現場に出なくては分かりにくいことですが、敢えて学生ならではの創意工夫をしてみましょう。
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