2010年8月5日木曜日

「マスコミ」導入部授業案批評*美術

<ミュシャ班>

■ミカヅキモ班
・CMに着目し、それからテレビ番組の成り立ちを理解させてゆくと言う展開が面白いと思った。しかし、それらのメディアの構造や情報操作についてこの時間だけで興味をひかせるのは難しい。3時間目の授業での教師による発問がとても重要になって来ると思った。また、宿題で番組を2つ3つ見るというのは多すぎる。また提供している会社名を書くというが、テロップでそれらが表示されるのは一瞬のことであり、とても書ききれない。
・1,2時間目に3時間目のようなまとめの時間がないことが気になった。宿題の説明のみで10分もとるのであれば、少しの時間でも良いので今回の授業で行ったことのまとめを教員がするべきである。
・児童らが興味を持てるような授業の導入を考えていて良いと思う。

■プリズム班
・児童の反応が細かく記載され、展開がわかりやすかったのが、よかった。しかし、2時間目のCMについての授業と3時間目のニュースについての授業との間に、もっと関連性をつけたほうがよいと思った。
・1時間目の活動内容が曖昧だと思う。マスコミ全体を紹介するのか、児童の話題に反応し児童の興味のある話題について触れるのかどちらかに絞らなければ授業が進まない。
・2,3時間目の授業の班活動の「かぶるものがでてくるので班長にまとめさせる」という活動が気になった。あらかじめプリントを配ってみんなで意見を出し合って、それぞれのプリントにまとめたほうがあとで見直すことも出来るし良いと思う。(教師がみんなで活動するという環境を作るべきだと思った。班長が活躍しすぎてしまうと、作業分担が偏ってしまう。)また、班の代表者のみに発表させると、発表する児童が限られてくる可能性がある。ランダムに当てるなど工夫した方が、たくさんの児童が発表できる機会が増えると思う。
・マスコミを授業で取り上げた上で、インターネットのマナーを学ばせることは有効だと思った。
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<ムンク>

ミカヅキモ班への批評

・予想される反応が固められすぎていて、柔軟に対応しづらい
抑えるべき反応だけはしっかり抑えるようにして、あとは全体の反応をぼんやりと予想する程度の柔軟性があってもいいと思う
・指導案の作りこみ自体はとても良いと思った
・テレビ関連は子供たちが入り込みやすいので、テーマの設定としてはとてもいいと思った
そこから他のテーマに発展させやすく、導入の形としては理想的だと感じた


プリズム班への批評

・同じ形で違うモノを調べて発表する、という繰り返しの構図で、生徒としては分かりやすくスムーズに調べ学習ができる内容で良いと思った
・ねらい、内発的な問いの立ち上げ等、細かい前提がとてもしっかりしていて、概要がつかみ取りやすい良い授業案だった
・ニュースに興味を持たせることで、他の媒体に発展させやすい形になっているのが良かった


両方の班に言えることなのだが、ラジオがメディアの中に含まれていないのが不思議だった
情報源としては信憑性が比較的高く、AMラジオは特にメディアとしても独立しているためテレビや新聞に比べ特色が強い
スポンサーがつきにくいほど、利潤が第一でない自由な報道をしている番組もあり、情報源として他のメディアと比較するにはうってつけである
小学生にとってはいささか敷居が高いかもしれないが、テレビの無い時代はラジオと新聞が情報源として中心であったはずであり、子供にとって難しすぎるということはないだろう
選択肢のひとつとして考えてみるのは十分面白いはずである
そこらへんはどうなのだろうか
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<横尾班>

ミカズキモ班
・インターネットや新聞の話が今後の展開や児童とマスコミの関わりなどで出てくるが、授業内容にはまったくでてこないので要らないのでは?必要ならばもっと絡めるべき。
・展開からずっとCMの話をしていたのに3時間目の最後でいきなりニュースの話が出てくるのは何故か?
・「CMを流す代わりに資金を提供している」というのは児童自身には難しくすぐには導き出されない問題であると思うので、先生が教えるのか、児童たちに思い立たせたいのならもっと時間をとるべき。
・まとめが「情報を鵜呑みにせず取捨選択をすることの必要性に気付く」とあるが、授業内容と関係があるとは思えない。この授業内容からの発展性が感じられない。(この内容だとただ「みんなでTVをみよう」程度であると思う)
・宿題ではなく授業内でやってもよいのでは。(今はどこの教室でもTVはあると思うので)
・宿題に「CMを調べよう」と「提供を調べよう」の2つがあるが、2回やる意味は何か?提供を調べようでもCMを記録するのなら提供を調べようだけでもいいはず。

プリズム班
・1児童の持っているマスコミについての知識の中の「児童がインターネット・テレビを使用するのは…中略…アニメやお笑い番組を見るときのみだと思われる。」というところが、児童の実態を把握できていていいと思う。
・3どのような内発的な問いを立ち上げることを目指すかの中の「(また実際にインターネットを使用する児童は少ない。)」とあるが、実際多いのではないか。調べ学習で使用したり、自宅へのパソコン普及率も増えているので、普段から利用している児童はいると考えられる。
・4導入部分の指導案で、1時間目と2時間目は一緒にしていいと思う。授業案の提案としては、45分授業と仮定しては以下のようにすればよいと思う。
5分  導入
10分 CMの話題で話を盛り上げる(1時間目の内容)
5分  ワークシート(1時間目に出される宿題)
20分 班で話し合い(2時間目の内容)
5分  まとめ
・第二ステージからあまり発展がない。「授業案があればメールで送ってほしい」と言っていたが、そこを考えるのが第三ステージではないのか。
・導入と発展の間で、ほとんど変化がない。内容が似ている。長い時間をかけてまでやる必要はなく、短い時間で済むと思う。
・内発的な問いが浅い思う。「マスコミの役割とは何だろう?」というのは辞書で調べればわかる。(大衆伝達。不特定多数の大衆(マス)に大量の情報を伝達する社会的伝達手段の一種。転じてマスコミュニケーションにおいて情報を発信する側となる機関。)結局、「マスコミは情報操作をしていて、それがいきすぎるとよくない。私たち大衆はそれに扇動されやすいから気をつけなければいけない。」というようなことを教えるのであれば授業として成立するだろうが、この指導案だと何を教えるのか明確でない。

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<ロラン班>

【ミカヅキモ班】

積極的に評価できる点
・「マスコミ=記者だと思っている」というのは鋭い指摘だと感じた。

・導入として、子どもたちが興味を持っているテレビ番組などの話題から入るのは、子どもたちの関心を持たせることに良い効果が見られると思う。
消極的な評価の点(疑問に感じたところなど)

・宿題の内容が難しいように感じた。一回15秒ほどのCMの制作の会社などを瞬時に書きとめ、回数まで調べられるだろうか。ビデオで撮ったり工夫もあるだろうが、やり方をもう少し工夫する方が良いのではないかと感じた。

・家庭の事情等でテレビなど無い、または禁止されている子どもの対処を考える必要がある。
・経済的に余裕のない家庭の子どもに対する配慮が足りないと思った。(テレビがない等)…代案1へ
・NHKは提供、CMがないことへの指示はしなくて大丈夫なのか疑問に思った。代案2へ
【代案】
1、学校の何かしらの設備を利用させるか、もう一つ別の課題を用意する等、配慮する。
2、ニュースでもNHKは提供、CMがないことを補足説明する。
【プリズム班】
積極的に評価できる点
・児童があまり触れなさそうなニュースに関して、保護者の方の協力を得るというのは良いアイディアだと思った。

・興味を持ったCMから、そのCMが何を伝えたいのか考えるという発展は良いと思う。
消極的な評価の点
・経済的に余裕のない家庭の子どもに対する配慮が足りないと思った。(テレビがない等)…代案1へ
・「児童がインターネット・テレビをメディアの情報源として使用していない」というのは違うと感じた。

・最近気になるニュースを取り上げるのならば、それはテレビではなく形として残っている新聞を持ってきたり、切り抜いた方が授業として効果的ではないだろうか。

【代案】
1、学校の何かしらの設備を利用させるか、もう一つ別の課題を用意する等、配慮する。

2、今後の展開として、同じ事件を、各新聞社の記事や報道番組の内容を比較して、どうして取り扱い方が違うのか、違うのか考えさせるのも良いと思う。

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<吉岡班>

<ミカヅキモ班>
▼積極的意見
・CMは子どもとの繋がりもあり、興味を引きやすい教材であると思う。さらに、マスメディアの特徴が顕著に見られるため、分かりやすい。
・1時間目にテレビに関する話題を取り扱うポイントが的確であると感じた。『おもしろいCM』を聞くことで興味を引くことができ、子どもたちとのCMに対する感想を共有することで子どもの様子を伺いやすい。
・CMおよび提供の調査が、その後のニュースの話題の伏線になっているのは、展開としてとてもなめらかであり、分かりやすいと感じた。また、ワークシートの見本が用意してあるので、授業が具体的に見えてくる。

▼消極的意見
・宿題のCMおよび提供に関する調査には、もう少し工夫が必要であるように見える。宿題が出された翌日に社会の授業がある場合、子どもたちは宿題のために一日に1時間以上もテレビを観なければならない。これは少し無理があると思う。また、テレビをあまり観ない(家庭においてあまりテレビを観ることができない)子どももいると思うので、配慮が必要である。
・最後にニュースの誇大広告性への繋がりが少し甘いように思う。CMの広告の方法から、マスメディア全体の戦略へと繋げるには、CMについてのみの伏線かはられていない。他のメディアに関してももっとアプローチできるはず。たとえばバラエティ番組における効果音(拍手、歓声)などに触れると、もっと分かりやすかったように思える。


<プリズム班>
▼積極的意見
・あまりニュースに興味を持っていないという児童像から、保護者の協力を得て少しずつニュースにふれさせようというのはいい考えだと思う。これによって身近な大人の関心事を知り、子ども自身もそのニュースに興味を持ちやすくなるという効果が期待できる。

▼消極的意見
・単元の導入であるから、内容が紹介という形式になることはうなずけるが、その紹介や調べ学習における実りがない。学習をする際、特に導入では、教師は子どもにある程度の目的や意義を説き、調べ学習を通して何をさせたいのか明確な目標を持たせなければならない。今回の授業案では、児童に思考を促すだけで、結果どのように生徒に考えさせたいのかが不明確であるように思う。
・導入以降具体的にどのように授業を展開していったらよいかがわからない、と授業中に言っていたが、それではなぜこのような授業案を作成したのか。授業案を作るうえで展開以降は考えてほしいなどとはあまりにも無責任であると思う。導入とその後の展開をバラバラのものとして捉えるのではなく、もっと授業全体の流れを意識すべきである。そのためには、導入部分のねらいだけではなく、単元全体の「単元目標」が必要である。
 


ミカヅキモ班

CMという子どもが興味を持ちやすい点に注目したことは、良い点である。

・CMの比較は、バラエティ番組とニュース番組でやるよりもまず、国営放送と民間放送での違いと言う方が分かりやすいと思う。
・今後の展開として、「テレビ報道は経済目的が含まれていることを知り、自分たちの取るべき行動を考える。」とあるが、具体的にはどういうことが挙げられるのか。
・展開において、テレビ番組の工夫に注目するのはテーマと少しずれる気がする。
・CMから提供などを読み取ることは、なかなか難しいことであると思う。
・宿題の番組を見る数が多いと思う。しかも、一本30分という制約があるので最高で90分もテレビを見させることになるが、それは現実的に可能であるか。
・純粋にテレビを楽しめなくなる子どもが出てくる可能性がある。
・提供とCMの会社が同じという点に気付かなかった場合は、こちらで示すのか。

プリズム班

ミカヅキモ班と同様に、CMという子どもが興味を持ちやすい点に注目したことは、良い点である。また、マスコミの役割を知ってから、インターネットに移る段階は良いと思う。

・導入がただのお喋りで終わってしまう可能性がある。盛り上がったまま収拾がつかない場合の想定はしているのか。
・2時間目から3時間目への展開が、無理やりである。宿題がそれまでの学習と関連性がない。
・「CMはわたしたちに何を伝えたいのでしょうか。」という投げかけは、あまり適切でないと思う。問題が広すぎてどこに子どもが着目すべきなのか分からない。
また、展開につなげるというがその疑問に対する考えをそこまで保ち続けられるのか疑問である。ノートなどにまとめたりするのか。

展開の授業案について
・テレビのニュースと新聞記事を比較してみる というのを展開の段階で行ってよいと思う。
・もしくはインターネットも加えてそれぞれのメリットデメリットについて考える という、マスコミの伝達手段に注目していくのも良い。

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