2010年7月14日水曜日

導入部授業案「ゴミ問題」批評*美術


<横尾班>

ガスバーナー
・ 写真を見せるという導入は面白い。だが、富士山だけでいいと思う。
・ 富士山が汚くなってしまった理由を個人的に考えるのはいいが、そのあと活用すべきだと思う。(発表させるなど)
・ 調べ学習をさせて子どもたちの自主性を尊重するのはいいが、子どもたちの能力などによってずれてくるので、意見交換したあと、先生が正しいテーマを子どもに提示し、それまでの授業と区切りをつけて4時限目にいくといいと思う。
・ 4時限目の「地域の汚れていそうなところを予想する」というのを、5時限目以降にもってくるといいと思う。実際にゴミ拾いに行って、「ここはなんで汚れていたのだろう」と考えるほうがいいと思う。
・ 4時限目までは文章化されたものや調べたものから考え、そのあと5時限目でそれを実際目にしたり、行動するという授業なのか、今回は導入部分だけを考える発表だったので5時限目はできればこんなことがしたいという希望だけでつくった授業なのか不明確。もし後者にするならば、1~4時限目までの順番をしっかり組み立てたほうがいい。

真空放電スペクトル
・宿題が多すぎる
・ 班ごとに宿題はきついと思う
・ リサイクルに行くまでの導入が長い。ゴミに対する調べ学習でとどめるか、リサイクルについてあらかじめゴミについて調べるほうがいいのではないか。
・ 子どもたちにとってはテーマ決め・班分けに時間がかかるので、1時間では納まりきれないと思われる。もっと小学生にあった授業案をつくるべき。
・ 導入で何が大切なのかを書くべき
・ 何を生徒に調べさせて、何を先生が生徒に伝えるのかが明確ではない。
・ 導入部分でこの班がテーマにしたいことは完結してしまっている。詰め込みすぎなので、この導入の4時間の時間内では終わらないと思われる。
・ 子どもたちにとってもっと身近でわかりやすいことが導入部分に組み込まれていると、もっと面白い授業になるのではないか
・ 個人作業がなく、家に帰ってやるというのがないから、グループの中で積極的にやる人やらない人が出てきてしまう。そうすると、評価にも影響してくると思う。


<ダリ班>


ガスバーナー班

・視覚的な効果を利用して、子ども達の興味を引ける点は良いと思う。

・「ゴミがあふれている有名な場所の写真を見て、汚染の理由を考える。」という導入は、共通の認識として良いと思うが、以降『ゴミがあふれている有名な場所』は触れられていない。その後の学習において、地域に関心を寄せ、自分達次第でゴミを減らすことが出来る(その後の展開で)現地調査のゴミ拾い等で処理の大変さ・清掃、処理する人の大切さを学んでいくと思うが、それ故に有名な場所の汚染の現状が非現実的に感じる可能性があると考える。ならば、最初から地域の見えない汚染の現状を知る方が衝撃的な導入が出来ると思う。

・ポイ捨てしないことからリサイクルに繋げていく様だが、ごみを減らすのとごみを再利用することは違う。ごみ問題の解決法=リサイクルではないはずである。

・ポイ捨てしないことは多くの子どもが知っていることで、気付かせるという観点で進めるよりは再認識するようにすべきだと思う。中心の問題にすべきではないような気がする。


真空放電スペクトル班

・宿題が多すぎる。自分から課題設定をするよりは、多くの情報に触れた上で問題を選択していく方が良い。宿題にすることで自主性や問題提起の力の育成を求めているのかと思いきや、調べる内容を限定しており誘導尋問的な学習になっている。また、求める答えにならない場合(それ以外の事柄に興味を持つ・気付かない)はどうするのか疑問に思った。

・それ以前の内容に比べて、まとめの内容が抽象的であると感じた。

・日本のリサイクル率と排出量が比例していないと言う着眼点は良いと思った。

・せっかく身の回りのことを調べたのに、次は国の事、最後に日本のリサイクル率に戻る流れはややこしいと思う。

・排出量とリサイクル率を調べるなら日本は他の国に比べて~というのに加えてごみの排出量そのもの(一人当たりの排出量など)についても触れるといいと思う。おそらく、リサイクル率が高い国はごみも少ないと予測される。

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〈ロラン班〉


【ガスバーナー班】

積極面

・三輪先生曰く“びっくり方式”は、子どもたちの印象に残りやすくインパクトもあり、良いと思った。

・レジュメがないのでなんとも言えないが、おそらく原稿はまとまっているのだろうという印象を受けた。

・内容の方であるが、ゴミ問題というかなり大きく難しい題材の中からしっかりと要所を抑えていてとてもよかったと思った。

・写真によってインパクトを与える方式で、子供の印象に残らせて、社会問題に対して自発的に関われるような、興味をもたせる意図が見られた。


消極面

・有名な場所の写真の方が子どもたちにインパクトを与えられるというような内容であったが、個人的には普段自分が目にしている場所の方が「いつもはあまり気にしていなかったが、よく見たら実はこんなに汚れている」という思いになり、なかなか衝撃的である。富士山等の有名な場所は「みんなが行くから汚れても仕方ないのかな」と受け取られてしまう恐れがある。…代案1へ

・発表の際の工夫が不十分だったように思う。分担をもう少し考えてやったほうがいいと思った。

・提示する写真の数が少なく、またごみ問題の深刻さを訴えるには印象の薄いものであった。…代案2へ

・ごみ問題の写真を見せた後の、子供たちの中での広がりを助ける手助けがあまり適切でないように感じられた。…代案3へ


代案

1…有名な場所であれ自分たちにとって身近な場所であれ、子どもたちが「これはもうどうにかしないと」と思うくらいの汚れている写真である必要がある。そこまで汚れている写真がないのであれば、少しのゴミがどんな悪影響を及ぼすかということを調べる必要があると思う。

2…捨てられているごみを撮った写真だけでなく、もっと大規模なものや、ごみ問題が深刻化した結果(生き物の死骸の中にプラスチックや釣り針が入っている悲惨なものなど)を混ぜてみてもよいと思う。

3…写真をみてどう感じたか?などをいきなり口頭で述べさせて共有するだけでなく、たとえば海岸に漂着したごみの画像をみたあと、子供たち全体に対して例えば「もとはどんな海岸だったのだろう?」などといった問いかけなどを教師がして、考えを深めた後で意見の共有を行うとなおよいと感じた。



【真空放電スペクトル班】

積極面

・知識をつけさせるというよりは、体験によって問題への参加意欲を喚起するような形式であった。

・レジュメがないのは痛手だが、発表は工夫されていて、よかったと思った。

・子供の興味関心を引くには適しているのではないだろうかと思った。


消極面

・「パソコンを使う」等のところで教師の留意点はないのか疑問に思った。…代案1へ

・もう少し言えば深いところまで突っ込んでもいいのではないだろうかと思った。

・どちらの班にもいえることであるが、配布の資料が無いため、案の全体像をつかんだ上で聞くことが出来ず、口頭での説明を拾えなく、もったいなかった。…代案2へ


代案

1…たとえ前の授業や他の授業でインターネットを利用する際の注意事項を説明していたとしても、再確認くらいはする必要があると感じた。

2…最低限進行の分かる程度のレジュメは作っておく。


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<吉岡班>

●ガスバーナー班

<積極的評価>

・最初に富士山のゴミ問題に触れるなど、子どもの興味を引こうという姿勢が感じられ、また児童に視覚的なインパクトを与えることに成功している。

・子どもに考えさせる視点は、自主性を持たせるという面において、そして他者との意見交換という面においても有効である。

・実際にゴミが問題となっている現場へ赴き、現状を把握する取り組みは、子どもたちに印象付けられる。

・2時限目の「場所によって捨てられているゴミの違い」を考えるのは素敵な授業であると感じた。例えば海では油、富士山ではペットボトルなど、ゴミの差があり、富士山のペットボトルはなぜ捨てられているのかと子どもに問いかけ、ポイ捨てを内発的に気付かせるのがいい。1つのポイ捨てによってどんなことが起こるのか、普段うっかり見逃しがちな問題と向き合うところまで持って行けると思う。


<消極的評価>

・子どもの反応を予測するという点では、まだ不十分である。報告の際に使用されていた写真ではインパクトに欠けるので、ゴミ問題を悲観的に見させるのであれば、それ相応に、もっと危機感を強く抱かせる写真にするべきである。もしくは、授業中にも話があったように視覚以外の刺激についても検討するべきである。たとえば写真のアイデアはそのままで、ゴミの腐臭を実際に子どもたちに嗅がせ、嗅覚的インパクトを感じさせるのはどうだろうか。ゴミを放っておくと不快な臭いを発する、だからゴミを減らそうと思わせた方が、問題を身近に感じやすいかも知れない。

・写真を使用する場合、富士山というのも、地域によっては馴染みがないこともあると思う。

・導入の部分ですでに子どもたちに解決策を考えさせているが、もっと様々な事実に触れてからの方がより深い意見が得られると考える。

・5時限目以降の授業において、「川辺に行きゴミ処理を行い、その大変さと処理をしている人の存在を知る」とあったが、知ってどうするのかその発展がなかったように思える。処理をしてくれる人がいるからその人の仕事を減らすようにゴミを捨てないのか、その人のようにゴミを拾い川辺を綺麗にすることが大切なのかなど、考えられていると思うが、そこまでの説明が聞きたかった。

・また、その川がどの程度子どもに認知されているのかが分からないので、場合によってはまだ子どもたちにとってのゴミ問題に対する実感が十分に得られないと考える。よって、学校や、通学路など、もっと子どもたちが親しみ深い場所にした方がよい。



●真空放電スペクトル班

<積極的評価>

・全体を通して、子どもたちに自ら調べさせることで、生徒の自主性を促すことができる。

・[導入・目的]の「ゴミについて班で調べ学習をし、問題を浮彫にした後にリサイクルの重要性、必要性を考える」という、子どもの内発的な気付きを導く授業方針が素晴らしいと感じた。リサイクルの必要性に子ども達自身が気付くこと、それがごみ問題の解決の入り口になると考える。

・3時限目の日本のリサイクル普及率と、外国のリサイクル普及率を比べるのがいいなと思った。日本のごみ問題の常識が違う視点からみるとまだまだであると子どもながらに考える機会になると思う。


<消極的評価>

・導入の段階のため、子どもたちがゴミ問題に対しての意識がつかめていない段階での調べ学習は、子どもたちに倦怠感を抱かせやすい。また調べ学習は何度もさせず、間に教師からのサポートや新たな視点を促す授業を入れた方が良い。

・調べ学習をすべて宿題にするのは、子どもの負担が大きすぎ、また適切な方法を指導しづらいと思う。小学校の場合、社会は毎日、または一日おきにあるかもしれないが、とにかく宿題にして調べる時間などないに等しい。そんな状況の中、テーマについて次の授業までに班で調べてくるのは、大学生でも難しいかもしれない。また、小学校の段階ではまだインターネットについての知識が浅く、適切な情報を調べるのは難しいと考える。逆に、まだ十分にできないからこそ適切な指導をしやすく、その指導が必要である。調べ学習をする際は、先生の目がある中で、調べ学習の方法やマナーを確認しながら行った方がいいと思う。よって、小学校の段階で、調べ学習を宿題に出し次の授業で発表するこは、適切ではない。

・子どもとゴミ問題との絡みが少なすぎる。実感を待たせる学習を再検討すべきである。

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<ミュシャ班>


■ガスバーナー班

最初に「写真」を子ども達に見せ、興味を引かせるという点は良かったと思う。

ただ、それだけでゴミ問題に危機感を抱くのかというと疑問が残る。

はじめのほうに「ノートにまとめる」とあったが、ただノートにまとめるとすると子どもによっては何を書いて良いか分からなかったり、時間がかかってしまいノートを書くことが宿題となってしまう場合があるので、教師が事前に次の授業につながるようなプリント等を用意して子ども達に配布するのが理想だと思う。

もっと子ども達の反応や興味を想定すればより良い授業案になったと思う。

身近なところからゴミに対する意識を持たせるという点でよい。富士山などは、その秀麗なイメージとは裏腹にゴミ問題が長い間問題になっている。そのイメージと実態の対比をもっと際立たせれば、さらに児童たちの関心を引けるのではないかと思う。

レジュメが配られると良かった。


■真空放電スペクトル班

子ども達が作業するのにかかる時間をほとんど考慮しておらず実際に授業を行うと、子ども達が宿題を多く抱え負担になってしまう授業案だと思った。

特に2時間目の発表と意見交換→別の調べ学習という内容は大学生でも45分ではこなせないと思う。

実際にこの内容を行うとしたら3時間は最低限必要だと考える。

しかし、2時間目の「各国のゴミの排出量」について調べ、日本がどれだけ多くのゴミを排出しているのかを知ることは非常に良い案だと思った。

はじめから班分けをし、調べ学習を始めているが、導入部分ではもっと教師が児童に問題を提示し、その関心を高めるような授業をしたほうが良いと思われる。

レジュメが配られると良かった。


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<ムンク班>

まず、ガスバーナー班の批評をする。第3ステージは小単元の中でも導入の部分を取り上げて授業をするということだったので、どのように社会事象を扱っていくのかという切り口のところに着目して話を聞いていた。この班では、ゴミの問題について富士山の写真を見せて、ゴミのポイ捨ての多さ等による、ゴミの汚さを視覚的に生徒に訴えるというものだった。これは、先生のおっしゃっていたビックリ方式というものであって、導入ということに関してはなかなか効率的な方法だと思う。

そこから第2ステージで特に取り上げていた、ゴミのリサイクルに繋げようという意図は解るのだが、ポイ捨てをせず、リサイクルをしようという理屈がよく解らなかった。写真を見せて、なぜゴミがポイ捨てされるかということを考えさせて、じゃあリサイクルしようというのは答えではないと思う。それよりも自分が今後どのようにゴミと接していくべきかという意識をはっきりさせることが、将来的にも大事な資質として活かされるものだと思う。その後にゴミ拾いを授業の中でするという授業案だったが、そうすればもっと身近にポイ捨てを始めとするゴミとの関わり方が見えてくると感じた。そして、他人との意見を共有する場も設ければ、より一層いいものになると感じた。そして、レジュメが欲しかった。

次に真空放電スペクトルについてだが、パソコンを介しての調べ学習だとか、生徒達の自主学習の知識を通して授業を展開していくというスタンスが新しくていいと思った。ある程度の知識をつけるとともにゴミ問題という事象に興味を持ってもらって、授業で知識を更に深めるという意図が読み取れた。考え方としては良いと思う。

ただ、ここで最も問題だと思われるのは、自主的に学習する生徒と、何もやらない生徒との二極化だと思う。このやりかたでは、クラス全体で学習するというよりも、付いてくる生徒だけが参加できるという色が濃いような感じがする。私達が感じたのは、宿題がやたらと多いということだ。こんなにまで宿題が多いと、学習意欲はおろか、興味までも奪ってしまうという恐れがあるという意見が出た。つまり、生徒にある社会事象を紹介して学習させる際は、もっと楽しいと感じてもらえることを積極的に取り入れるべきだという事である。そうしたほうが、より身近に感じてもらえるような授業になると思った。

こちらの班でも言える事だが、レジュメが欲しかった。

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