2010年7月14日水曜日

第3ステージ「スーパー」導入部授業案*ニュートン


第3ステージ 《スーパー・コンビニ》  2010715日   発表者:ニュートン

1、テーマ:製品の流通の仕組みと、スーパーと地域との問題

2、単元の目標

  物の流通の仕組みや流れを知る。また、スーパーと商店街など地域での問題を知る。

3、導入部分のねらい

   身近なスーパーから、ものの流通の仕組みなどスーパー単体としてでは無く社会全体としてのスーパーの位置を知ろうとする意欲を引き出す。そのために、普段の生活の中で子どもたちが経験している各店舗で商品の値段に違いがでるという疑問から、展開部分で行う流通経路の違い、仕組み・工夫へとつなげていく。なので、導入部分では主に商品の価格の違いについて考えてもらい、なぜ違うのだろうという気持ちを強く持ってもらうように進めていく。また、身近なスーパーの問題としても、地元でのスーパーに関わる問題を値段の違いや品ぞろえなどの内容からつなげていく。

4、子どもたちの既有の知識と思われること

  ○流通経路のについて

  ・お店により値段に違いがあること    ・物の質や貴重さにより値段が違うこと。

  ・外国など遠くからお店に来ている商品があること。 

  ○地元での問題について

  ・商店街というものについて(都会の学校では知らない子もいるかも知れない)

5、授業計画(導入部分3時間)

・1時間目:コンビニやスーパーなどの店舗による価格の違いや、同じ店舗の同じ商品(野菜等)でも価格に違いがあることを改めて疑問として持たせる。

教師の発問

活動内容

予想される発問と留意点

○まず子どもたちがスーパーやコンビニを日ごろどれくらい利用するのか、そこに何をしに行くのか等を聞く。(15)

○発表してもらったようなスーパーやコンビニに行くという体験を通して、何か感じたこと、不思議に思ったことを聞く。(25)

○宿題として、スーパーやコンビニで同じ商品なのに価格が違うものを何個か見つけてきてもらう

◇一人一人どれくらいスーパーなどを利用するか、そこでどんなことをしたか(どんなものを買ったか)等の体験を発表する。

56人のグループに分かれ、感じたことを出し合い話し合ってもらい、何点かにしぼり班ごとに発表する。

◆スーパーというものについて日常的なことからまずは軽く触れていく。

あまりスーパーに行かないような子でもこの発表により、どんな体験ができるのかを知れるようにする。

◆品ぞろえの違いやお店の大きさの違い、お店の数など様々な意見が出ることが予想されるが、最終的にその中から価格の違いをピックアップする。

・2時間目:価格の差というものが、店舗による違いもあれば、同じ店舗の同じ商品でも違いがあるということ等、様々な価格の差があるということを理解させる。

教師の発問

活動内容

予想される発問と留意点

○宿題として見つけてきてもらったものでも、改めて考えついたものでもいいので、価格が違ったものを発表してもらう。(15)

○この価格の違いを見て感じたことを聞く。(25)

◇どんどん価格の違いを発見した商品を発表する。

覚えていたならば値段やどの店舗かも発表する。

◇前回と同じグループに分かれ、その中で個人が感じたことを各自発表し討論する。

最終的にどんな意見がでたのかを班ごとに発表する。

◆発表してもらいながら、店舗による違いなのか、商品による違いなのかを整理して意見を黒板に板書していく。値段や店舗なども子どもたちが覚えていたら板書しておく。

◆価格の差が大きいと感じる子もいれば小さい感じる子もいる等、感じ方は個人によりそれぞれだと思うので、班に分かれ友達の意見と討論させる。

・3時間目:価格の差が1つ1つの商品でみた場合と複数でみた場合とでは大きく違う事を分からせ、このような商品や店舗による価格の違いに興味を持たせる。

教師による発問

活動内容

予想される発問と留意点

○まず好きな、あるいは良く食べる献立を聞く。(5)

○児童が食事として食べる献立(カレー等)の材料の価格を安いものと高いものとで二種類事前に調べておき、その値段で料理を作った場合での価格の差の合計を計算して出させる。

また、それが一カ月(30)続いたとしたらどれぐらいの差になるのかも出させる。(20)

○算出された値段の差をみてどう感じたかを聞く。(15)

◇発問のような献立をどんどん発表する。

◇教師が提示した二種類の材料の値段により、合計の値段を計算し出していく。これは教師と同時進行で行う。

一か月の合計も教師と一緒に計算する。

◇またグループごとにこの価格の差をみた思った事を討論してもらい、発表する。

◆まずは好きな献立という簡単なものから入り授業の始まりをよくする。

◆最初に様々な献立が出るであると予想されるが、教師は事前に特定の献立の材料の値段を二種類調べておく。献立は計算後差が出やすく、生徒たちの好きな献立として上がりそうなものに工夫する。価格も実際のお店の値段を用いるように注意する。

計算は一人一人にやらせると時間もばらつき計算ミスによる結果の違いも生じてしまう可能性があるため1つ1つの計算を教師と一緒に行う。

◆ここで大部分の生徒に価格の差が大きいと感じてもらえるようにする。それにより、なぜこんなにも大きな差が生じたのかの原因について関心を持たせるように授業をまとめる。

6、展開とまとめの部分について

  展開:ここまで導入で行ってきた価格の違いの原因という関心から、流通経路の店舗

     や商品による違い、工夫などにつなげていく。そして、ものの流通の仕組みを

     と勉強していく。また、品ぞろえや価格の違いからスーパーと商店街など地域

     の問題にもつなげ、どんなことが起こっているのか勉強させていく。

  まとめ:流通の仕組みにより社会全体で見た時のスーパーの立ち位置を、地域の問題

      により身近なスーパーの問題を理解させていく。

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