2010年4月19日月曜日
社会科:意味あるの? なぜつまらない? どうすれば?(その2)
プリズム
1.社会科の授業の必要性は、学生を終えて社会に出たときに必要な一般教養を学ぶ点だと思う。例えば、社会になってもある程度の国の場所や日本の地名、特産物などを知らなかったら常識知らずと思われてしまうだろう。これは社会科の地理にあたる。
さらに同じ一般教養という意味では歴史もあてはまるだろう。織田信長や徳川家康など知らなければ常識知らずと思われてしまう内容も社会科の授業は含んでいる。
また、大人になったときに知らなければ困る内容としては公民があるだろう。政治の基本的な内容や選挙権の意味など、小、中学校のときはあまり関係ないと思われがちかもしれないが大人になったときに必ず必要な知識も、社会科の授業は含んでいる。
さらに他の教科と違い、社会科はすでに決まっている事柄を覚えていく教科なので、与えられた情報を整理する力が養われる。これは小、中学生の間に養っておくべき力だと思うので、社会科の授業は必要である。
2.社会科の授業が苦手な人が多い理由は、1でも触れたが社会科の授業はすでに決まっている事柄を覚えていく教科なので、生徒が自分で考えることが少ないことが挙げられると思う。小、中学生が授業の50分の間先生から一方的に言われることを聞き、ノートにまとめていくという単調な授業だと、授業というより作業のように感じてしまうのではないか。もしそのように感じてしまっているとしたら、生徒は社会科の授業を退屈に感じてしまって、苦手としてしまうだろう。
また、もう一つの理由として、生徒それぞれの興味が挙げられると思う。
男子にはよくいるが、歴史が好きで自分で歴史を勉強している生徒、地理や公民が好きな生徒といったように、社会科に興味を持っている生徒は授業で情報を与えられなくても自分から勉強し、情報を吸収している。逆に社会科に興味を持てない生徒は、授業で興味のない情報を与えられ、それを覚えなければならない立場にいる。これは授業だから仕方ないとはいえ酷なことであり、このような生徒は社会科を苦手としてしまうだろう。
これらを打開するには、授業を講義形式だけではなくワークなども交えて行い、生徒に退屈を感じさせない、さらに今まで社会科に興味を持てなかった生徒に興味を持ってもらえるように工夫することが大切だと考えられる。
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ガスバーナー
<社会科がなぜおもしろくないのか>
私たちの班は全員理科専修であり、社会科について詳しく学んでいる人はいなかったのだが、なぜおもしろくないのかと考えたところ、多く出た意見は暗記ばかりの科目であり退屈に感じてしまうという意見だった。特に歴史の分野では、武将の名前(藤原家や徳川家)には似たような名前が多いことや、同じような時代の年号を覚える作業、漢字ばかりで覚えづらいということがやる気の減少につながり、皆嫌がってしまうのではないか。それは、公民の憲法などの分野でも同じことが言える。
また、自分達で体験して学ぶということが難しいということも嫌いになる原因と考えられた。理科には実験があり、家庭科には調理実習、英語にはネイティブの先生との英会話など、それぞれの科目には自ら体験し学ぶということができるが社会科にはそのような学習が日常的にすることができない。社会科見学などの行事もあるが、年に1回程度であるしそれでは社会を楽しいと思うことができないのではないか。そのようなこともあり、社会科が好きと思うことができなくなり、日々同じことの繰り返しで皆嫌がってしまうのではないか。
<社会科の必要性>
社会科を学ぶ中で必要だと思うことは、やはり戦争などの自らの過ちを知っておくことだという意見が多かった。過去の話ではあるが、私たちの国が犯してしまった罪は消えることはないので、社会科の授業の中で自分たちの行ってきたことを学び、二度と繰り返すことのないようにしていくことを考えなくてはいけないからだ。また、他にも国際社会になりつつある今の時代なので、世界地理を学ぶということが大切であるのではないか。それぞれの国にある独自の文化を学び、異文化交流をする際の基礎知識として重宝するだろう。そのような知識を知っていなくては、失礼にあたることをしてしまいかねないので、しっかりとした知識を身につけ、異なる文化の人々を交流するためにも社会科は必要である。
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T2ファージ
1、社会科が必要な理由
私たちが、社会科が必要と思う理由は主に3つある。一つ目の理由としては、社会科の中の公民科では、いち国民として日本の社会に参加するための知識を学ぶ場であるということ。その知識に初めて出会うのは、小学校で教わる公民の授業である。二つ目に、現在話題になっている環境問題や、公害問題などの知識をただ学ぶのではなく、当時の日本の情勢や、何処が問題だったのかを交えて学ぶ場所は公民科である、ということ。三つ目に日本と他国の情勢を学び、貿易での関係や歴史的背景を社会科で学ぶことによって、過去に日本が犯してしまった過ちを見つめ直すことで、それを踏まえ、今後の日本との関係に役立てることにつながるからである。
2、社会科はなぜつまらないのか、また、どうすればよいのか。
まず、つまらないと思う理由は主に3つある。一つ目は、社会科が暗記科目であり、覚えなければ話が見えなくなってしまい、途中で挫折してしまうということ。この解決策としては、授業の展開方法を工夫するということである。ただ歴史のながれを黒板に書いていくのではなく、物語を読むように、歴史を一つの物語ととらえれば、『覚えなければ』という義務感もなくなり、社会科への抵抗が少し弱まるのではないだろうか。二つ目に、理科のように実験などがないため、実際に体験することが出来ないということもある。また、実際に経験が出来ないため、新たな発見がなく、なかなか感動が出来ないからではないだろうか。これについては、ただ教科書を読むだけではなくて、資料館に行くなどして実際に触れてみるのが良いのではないかと考える。三つ目として、算数や理科のように日常生活に直結しないからではないだろうか。特に歴史などは、過去に起こったことであるので、日常生活には関係がないから、と考える。
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ダリ班
日本の社会科の授業でまず習う内容は、日本の過去から現在にかけての出来事についてである。そういった出来事は、方向や解釈に違いはあれども一様にして日本という国の性格や実情を表している。
人と初めて関わる時に自己紹介等の自分を伝えるための方法をとると思うが、自己を理解していないと長所や短所、特徴が人に伝えられない。
同様に日本と諸外国を比較する際にも日本について知っていなければ、比較のしようがない。これらには活動の大小関係なく、自己を知ることや自己を理解することが他者を知ることに必要であると考える。
社会科の授業からは日本に住む個人として欠かせない情報と知識を得ることが出来、自ら調べるきっかけにもなる。意識を続けることが問題を提起することに繋がるであろう。そういった機会を小学生の時期から与えられると、個人差はあるが意識するという入口の地点において多くの人が同じようなスタートを切れるのである。
ではなぜ、必要であろう社会科の授業をつまらないと感じるのか。
理科には実験があり算数も演習問題を解くが、社会科は社会科見学などでしか自ら活動する機会もなく、普段は教科書の内容をなぞるだけの教師の話を聞くという授業が多い。
また、取り扱う内容も自分に関係する事柄にしてはスケールが大き過ぎて身近に感じられない。戦争の話を聞いても、実体験も無く難しく感じてしまうのだろう。
どのようにすれば身近に感じることが出来るのか。生徒側の受動的な姿勢が問題の要因であると考え、能動的に取り組むために新聞やニュースから気になる記事の内容を一言メモに要約、感想を述べるという自主的な学習を提案する。クラスの人数分集約したものは、内容の密度も高い。また、クラス内の主な関心もわかるので対応した授業内容を検討することが出来ると考える。
大前提として生徒だけでなく教師自身もアンテナを張り巡らせ意識することが大切である。
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